「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

別れの手振る真ん中を夏燕 芳賀翅子 「滝」7月号<滝集>

2012-07-25 05:10:33 | 日記
 どんな別れの場面だろうか。燕の季語から察すると湿っぽ
い男女の別れではなさそう。久しぶりに会った友達との楽し
いお喋り、そして別れの時。その寂しさを吹き飛ばすかのよ
うな作者の笑顔といつまでも大きく振る手が目に浮かぶ。二
人を横切る燕を真ん中というストレートな言葉で表し清清い
句となった。(中井由美子)

3 コメント

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真ん中 (今村征一)
2012-07-25 09:09:30
景色が見える句ですね。雨が近いのかもしれませんね。燕が低く翔ぶ時は雨予報だと聞いています。
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雨そしてよろしく (由美子)
2012-07-25 22:19:40
なるほど、空模様も詠みこんでいるのですね。
征一様いつも的確なコメントありがとうございす。
ところで すっかり挨拶がおくれてしまいました。
7月号から3ヶ月間、鑑賞させていただきます中井由美子です。勝手で拙い鑑賞でお恥ずかしいのですが、すこしでも勉強になるかと思い取り組んでおります。皆さんの俳句をあれこれ思いながら紺賞するのは楽しいことでもあります。今後ともよろしくお願いいたします。
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こちらこそ (今村征一)
2012-07-26 08:57:02
こちらこそよろしくお願いいたします。私も勉強させて頂いています。
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