灼熱の太陽の下、蚯蚓が路上で干からびて息絶えている痛々しい姿を誰もが一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。その「何故こんなところで・・・」が句になり、詠めそうで詠めない句に「だよね~」と、声に出して言ってしまった。さてその理由をこの機会に調べてみると。環形動物の蚯蚓は、呼吸のための装置を持っていなく、からだの表面全体で呼吸をする皮膚呼吸。呼吸器が無いために、雨水が溜まった土の中ではやがて息苦しくなり、また、土が太陽光で熱くなった時、体温調節のできない蚯蚓は必死で地上にはい出てしまうのだそうです。「生きるための逃避の結末としてのミイラ」という事になるようですが、地中深くへの避暑という蚯蚓のほうが圧倒的に多いのでしよう。そうでなければ路上が蚯蚓だらけになってしまう。結局、ダーウィンが40年も夢中になった蚯蚓の生態を簡単に理解できるはずもないというと事になりますかね。(博子)
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