農耕馬と鈴の音に、チャグチャグ馬コを思ってみたが、賑やかに鳴り響く鈴の音は、麗らかな陽気に浸り、のんびりした気分を醸し出す陽炎には少し強すぎる気がして、<シャラシャラ シャンシャン 鈴つけた~♪>の方を思ってみた。言わずと知れた野口雨情の「雨降りお月さん」である。雨の中を、遠く長い道のりを濡れながらやってきた花嫁に対するねぎらいの思いを詩にしたと聞く。それならば、陽炎の中を嫁ぎ来た花嫁姿を思ってもいいのではないだろか。輓馬から察すると、たぶん半世紀以上にもなるご夫婦歴でしょう。そんな日のあったことをフラッシュバックするのに、陽炎の揺らめきは格好と言える。(博子)
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