大掃除や障子貼り、注連飾の用意など、年用意は本当に忙しい。その合間に三度の食事の支度もしなくてはならないし、お節料理も作らなくてはならない。お雑煮用のひき菜を軽く茹でてもおかなければならない。掲げる句はそんなシーンだろうか。年末になるといつも『私も実家欲しい』と思う。家付き娘の私の年末は初売りの準備まで含み過酷である。今年は台風被害で店舗の片付けが終わらずに初売りを諦めたのでいつもよりは少し楽だったが、正月客と家族で92歳から5歳までの16人。12畳の茶の間に、人も料理もぎっしりである。最近は洗うのが大変なので紙皿を使っている。今年は孫が二十歳(女の子)になってお酒が飲めるようになった。この子は東京でお正月を迎えたことがない。大学で全国のお雑煮を作って食べる授業があったそうだが「おばあちゃんのと違った」と言う。それぞれの家にそれぞれの年用意があって、それぞれの忙しさがある。そんな事を思った句だった。(博子)
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