「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

潮騒はわれを離さず秋麗 渡辺登美子 「滝」11月号<滝集>

2012-11-29 05:04:39 | 日記
 東日本大震災の津波で九死に一生を得た作者。豹変の海の
恐さを知っても尚、潮騒の聞こえる暮らしが好きなのですね。
秋のよく晴れた日の、春の「麗か」にかよう、心がうっとり
するような日和。変わり果てた街を通り抜ける風が運ぶ波の
音を寂しくも感じながら、あの日と同じようにご主人が傍ら
にいらっしゃるのでしょうね。そんなお二人に潮騒のビージ
ーエム、ですね。(H)

2 コメント

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潮騒 (今村征一)
2012-11-29 09:30:49
「秋麗」には春とは違うもの寂びさがあるような気がする。我を離さずの措辞にももの寂しさがうかがわれると思いました。帰ろうと思っても帰れさせないなにかがある。
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秋麗 (博子)
2012-11-29 12:36:23
 そうですね。
季語で表した淋しさも書き加えないといけませんね。
ありがとうございました。
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