お風呂からあがり、寝支度の作者だろうか。ソファーで髪を乾かし、肌の手入れをしながら、激しく雪の降る窓を見ている。二十三時を知らせる時計の電子音が短く鳴って、ふと、これからが活動時間の雪女を思う。その美しさや怪しさ、怖さのイメージは人によって違っていて、読み解きも違ってくるのだろうと思う。
「帰るバスなくなつてをり雪女郎 火箱游歩」
を思い出し、バスの背もたれに居る姿を思ったりもした。天文の季語なのに、その擬人化は、佐保姫や竜田姫と違って、「生身」を想像させる雪女。私の中の雪女は妖艶なイメージが強い。「二十三時」は紅を引いて出掛ける時間か?。そしてはじまる物語。(博子)
「帰るバスなくなつてをり雪女郎 火箱游歩」
を思い出し、バスの背もたれに居る姿を思ったりもした。天文の季語なのに、その擬人化は、佐保姫や竜田姫と違って、「生身」を想像させる雪女。私の中の雪女は妖艶なイメージが強い。「二十三時」は紅を引いて出掛ける時間か?。そしてはじまる物語。(博子)
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