「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

オカリナの穴のふかぶか冬の虹 今野紀美子

2020-03-18 05:18:44 | 日記
 空間を大きくとった視覚と視覚の句だが凍て空に鮮やかに架かった冬の虹に重きを置くのだろう。めったに見られない冬の虹は作者に心の春のような希望やときめきを残したのか、吹けば、素朴な温かい音色を持つオカリナが思われた。しかし、「穴のふかぶか」と描写した黙したオカリナ。「オカリナは陶器であり、陶器は土であり、土中には冬ごもりの生き物たちが眠っている。鳩の形をして飛ばないオカリナ」。私の勝手な連想に共感してくれる人は居るだろうか。兎にも角にも、儚いけれど鮮烈な冬の虹が目に残った。(博子)

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
オカリナ (今野紀美子)
2020-03-19 10:51:51
オカリナの句の鑑賞ありがとうございました。

あの可愛らしいオカリナに触れたのは初めて
でした。 素朴で懐かしい音色に癒されました。オカリナに穴が12個もありましたよ。
指の動きにも魅了されました。

災害公営住宅のサークル活動のお手伝いを
しております。全国から素晴らしいアーティストの方々が支援に来てくださいます。

とても癒されるひと時でした。


返信する
優しい音 (博子)
2020-03-20 09:38:12
コメントに気が付かないでいてごめんなさい。

新型コロナウィルスの流行で公民館が閉鎖されて「蔵の会」の句会がもてなくて、紙上句会に切り替えました。皆から届いた選句・選評・句評をパソコンでまとめるのに必死になっていました。
いつもコメント本当にありがとうございます。
いつも地域の方々との関わりを大切にしている紀美子さんを尊敬しています。
返信する

コメントを投稿