水が引いて、泥掻きに疲れた腰をトントンしながら、出水に姿を失っていた杭に鳥が来て鳴いているのを見ています。「杭」の具象が、信じられないような青い空と一面の泥景色を繋ぐ大きな景。其処に立つ、溜息ばかりの心身の消耗に、いつもと変わらない鳥の声が応援歌のように空気を明るくしている。そんな感じでしょうか。近年、集中豪雨や台風が多い印象で、今年も気象庁の時間雨量50㎜以上という、想像が出来ないほどの降水予報や結果を何度も耳にしました。被害は甚大で、まだ日常を取り戻せていない方々がたくさんおられます。自然災害をもたらすのは自然現象で、どうしようないとも言えるけれど、新型コロナウイルスを含め、経験以上、想像以上の事が起こりすぎて本当に溜息ばかり出ます。人間にも鳥のような明るい声が早く戻りますように・・・。(博子)