夜の一雨ごとに冬が近づいてきているような(といっても昼間には気温が20度くらいまで上がるのですが・・・)、そしてその都度道がグッチャグチャな泥道になる、超庶民の街リューリン・・・ 3,4丁目の、区役所の周りには公共市場が広がります。庶民すぎてあんまりこの辺は「シャレオツ」なレストランやカフェが少ないリューリンですが、この周りだけけっこうな軒数の外食できる場所があります。
そのうちの一軒はワタシのお気に入りで、ちょっと友人と外で、というと必ず行ってしまうピザレストランがあります。ある日いつものごとく友人たちと行くと、ゲオルギは「え~っと・・・ピザ・ジェペトを、ディエティチュノ・テストでお願いします。あと、カシュカヴァルも抜きでネ。」 「ディエティチュノ」というのはダイエット仕様、ということなのですが、これは日本で言う「ダイエット=減量」という訳とはちょっと違っています。こういうときにダイエット仕様のものを頼むと、全粒粉でつくられていたり、食物繊維やビタミンBなどが普通の白い小麦粉でつくるよりも多く含まれる、体に良いものが出てきます。たぶん少しはカロリー控えめでしょうが、そういう意味ではすっごく低カロリーというわけではないので、あんまり普通のものと変わらないかも。ちなみに「テスト」とはブルガリア語でパンやピザの生地全体のことを指しています。
各スーパーにもほぼ必ずあるこの「ディエティチュナ・フラナ」(フラナ=食品)コーナーはどこも広く、内容もずいぶん充実してきています。ワタシの周りにすっごく多い、糖尿の人などはよくここのコーナーから買ってますネ~。食糧品すべてをそこで、というよりは、大好きな甘いものをここで買うことで糖分を気にすることなく楽しみたい、と言う向きが大勢ですネ。
ところでゲオルギは「カシュカヴァル」つまりチーズ抜きを注文し、一緒にいた奥さんのマリアもそれに付き合っていました。何でも「ヤズヴァ」つまり潰瘍ができてしまっているとかで、そのための薬が乳製品と合わないらしく、チーズなどを控えているそうです。あらカワイソウ。
でも、チーズの乗らないピザってどうよ・・・マズそ~・・・ というか知ってたらピザレストランじゃないところを選んでたのに・・・ でもこういう最近の健康志向はこの庶民の街のレストランでも一般化しているようで、注文をとってくれた若い女の子のセルヴィチョルカもさっとオーダーを通してくれました。横で見ていたらなんだかワタシもその「ディエティチュノ」を注文してみたくなりました。でもチーズは抜かないヨ!!
ちょっと海抜の高いソフィア市。 9月後半から急に朝晩冷え込むようになりました。日中は晴れると涼しくってカラッとしてて、ずーっと外にいたくなるほど気持ちいい!! そして木々の葉っぱが黄色く色づいてとてもステキです。 でも、最低気温はもうすでにマイナス・・・ フレッシュ生野菜サラダや冷たいビールみたいなのはちょっと・・・ って感じで、温かいものが食べたいな~・・・なんてネ!! ワタシの大好物は皆様ご存知(?)ラーメンです。でももちろんブルガリアにはラーメン屋さんはないなァ・・・ (ちなみに中華料理屋さんには場合によっては湯麺を出しているところもあるようですが。)
そんなある日、ソフィア市の中心部、ピロツカ通りからちょっと入ったところにあるいつもの中華食材店にごま油を買いに行ってみると・・・ オオ~っ!! ラーメンコーナーがなんだか充実してるぞ~!? 特にカップ麺コーナー!! 今年のはじめごろこの店に来たときにはほとんど全部引き上げてしまっていたのに・・・ そういえはEU圏内には外からは肉製品は輸入できないとかで・・・ でも、今ここにあるのはなぜ? このラーメンたちはちゃんと手続きされて入ってきてるんでしょうねぇ。パッケージには明らかに「牛肉入ってますっ!!」って感じの「牛肉面」、これがポークになると「排骨面」、そしてその他「海鮮」的なものもあります。カップ麺は1個2レバ90。まっ、日本円だと198円ってところかな? 「スーパーカップ」くらいの大きさだから日本のコンビニで買うのと同じ・・・ フクロ麺もいっぱい!!
あの~、なんていうか・・・ 昨今中国製の食品についてはいろいろ言われてるので、日本でこれを見つけてもプイッとほかに行くところでしょうが、何せここは東欧の小国ブルガリア!! 少々リスク(?)を犯しても食べてみたい!! で、買ってみました!!
作り方はブルガリア語の商品説明のところに小さ~く書いてあり、中国語表記にはナシ。あまりによく知られているからいいかって感じ。ワタシも知ってるから問題ナシ(笑)。 麺は普通においしい味ですねー。スープも普通・・・ ただ、日本のカップ麺と違って具が少なくてつまんない。ただ、今までブルガリアで試してきたカップ麺の中では断然!! そしてふくろ麺を含めたインスタントラーメンでもぜんぜん上位!! これはイケますぜィっ!!
ちなみにこの中華食材店、聞くところによると日本人には馴染み深いけどブルガリア人は食べなさそうなものがコソッと売られています。お店の人に聞いてみてください!!
日本では今、電気自動車で日本を一周する「EVスーパーセブンの旅」というのをやってるのをインターネット上の日本のニュースで見ました!! スーパーカーブーム世代でランボルギーニ・カウンタックLP500Sがダイスキ!! 「サーキットの狼」も読んだのでロータス・ヨーロッパも知っている、そしてクラスの子達と競って「カー消し」も集めたワタシ(でもこれがギリ・・・)もみたことのある、かっこいいオープンのスポーツカーを電気自動車にして、急速充電器のあるところを結んで、チャージしながら日本一周する、という計画だそうですね。日本でもハイブリッドだけでなく電気自動車は市販されているので、タクシーのガススタンド程度には充電器も普及してないと実用には不便でしょう・・・ でも、1回の充電で100kmくらい走れる車でもきちんと充電しながら日本全国を走れるなんてステキです・・・
ヨーロッパでは電気自動車はどうかな? 去年の今頃訪れたオランダには街角に「電気スタンド」があり、スマートの電気自動車や日産リーフが走ってましたね~。でも、東欧の小国ブルガリアでは・・・ 1980年代のドイツなどからの輸入車やそれよりも古いロシア製の自動車が平気で走り回っている国です!! さすがにあの東欧の象徴(!)「トラバント」はずいぶんと少なくなりましたが・・・ まだ「リーフ」は見たことない・・・ 一番新しいフィアレディーZは時々走ってるけどねぇ(ちなみに誰がこんな高い車を、こんな道がドゥプキ(穴)だらけのブルガリアで乗ってんだ?!って言いたい!!)。ハイブリッド車もたまーにトヨタプリウスを見る程度(ちなみにほとんどは緑色に塗られた「エコタクシー」)です。
でも、そんなブルガリアの、ある意味「最もハイソ」であろう、モールのカルフールの前の吹き抜けに、デデーン!!と展示コーナーを構えたのがフランスの「ルノー」!! このブルガリアで電気自動車を本格的に展開?! なんとなく営業車っぽい「カングー」と二人乗りのミニカー「トゥイジー」。おしゃれな見た目なので通りがかりの人たち、このモールにおしゃれしてきている家族連れや女性たちも結構興味深げに眺めていきます。置いてあるパンフレットに名前を書いておいていくと抽選でトゥイジーの試乗会に参加できるんだって!! みんなパンフレットに記入して行ってました・・・
買い物の合間にこのコーナーでちょっと一休み・・・ そういえば日本でも、おんなじミニカーを使って実証実験が行われているそうですね。もちろんルノーではなく日本では日産で、そして黄色い「軽」のナンバーをつけて。でも、このミニカー、軽自動車と同じ税金だったらちょっとねえ・・・ピザの宅配屋さんの「青ナンバー」だったらわかるんだけど。(ちなみにブルガリアではバイクと同じナンバープレートになるんじゃないか、って言われています。)なんて考えながら展示スペースで流されていたビデオを何気なく見てビックリ!! なんとこのミニカーには「ルノーF1仕様」ってのがあるんだって!!!
ただ単にかっこいいウイングが付いているだけじゃーないヨ、なんと!! F1で使われている「KERS」をそのままつけちゃったんだって・・・ ということはどこかでボタンをポンっと押すとドーンッとカッ飛んで行くのかな?ウチのぽっちゃり体系だけどディーゼルターボで韋駄天娘のムルティプラちゃんがこのミニカーにバビューンと抜かれちゃったら悲しい・・・ さらに乗っているのがワタシより年上の無精ヒゲのオッサンだったらカチーンっ!!(怒)と来るかも。
ブルガリアでも電気自動車が走り回る日、来るのかな? まだブルガリアで充電器スタンド見たことないけど・・・ インフラのほうは大丈夫なの? そして日本でミニカーが走り、今はシニアカーに乗っている免許を持っているお年寄りたちがこの車に乗る日は来るのでしょうか?