JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

時間を飛翔して BETWEEN THE TIMES / Knut Rossler

2009-03-17 21:12:11 | 聞いてますCDいいと思う


中古屋さんでみつけました。with Miroslav Vitousとありますが、ヴィトウスもいろいろま雰囲気で弾くのと、ほかの人はまるで知りません。おまけにACT、時にとても合わないアルバムにあうのですが、420円なのでこれはもちろん拾いです。
そして、ここのところずっと聴いています。
中世リュートとソプラノサックス、ベースもクラシカルな響きで心がとても落ち着きます。
バロック期の4人のフランス音楽家の曲をモチーフにした一連の作品で、クラシック界のナイロン弦のリュートの人とベースの弦のバロックメロディにソプラノサックスが、これも澄んで少し乾いたメロディを奏でる演奏です。
ですからJAZZだとはいえませんが、2曲目ヴィトウスの音はJAZZベーシストで、グループ演奏の中で個を主張するのは同じ感じで、ソプラノが歌い始めると、ウェザー・リポートの初期を思い出してしまいました。
3曲目、バロックのリュートのメロディが基調になり、ソプラノサックスなり、ベースが入ると時代が現代につながって、二つが交信しあうような、とても時代を高いところから見ているような感じです。
JAZZが忙しくなって離れてしまいましたがバロック音楽は昔から大好きです。このような組み合わせは、(ただクラシックをなぞるのでなく、インプロヴィゼーションしている)とてもなじみがもてる音楽です。
5曲目、曲調は変りません、ゆったりと流れるように、派手なことはないのに、着実に美しい流れがそこにあることを感じます。
ヴィトウスの最近をあまり知りませんが、ECMでの作品とはちょっとはなれて、ヴィトウスの忘れていたベース音を思い出すような、若々しいソロフレーズが聴けます。
ヴィトウスが好きだったのに、かなり長い間いいものがないと思う人にはお薦めです。
2006年10月の録音ですから、ヴィトウスの新作の前の録音ですか。
8曲目は重厚なオケ感があるのはシンセをいれていて、これってヴィトウスのソフト使っているのではと思ってしまいます。
ゲストのパーカションの方はジャーマン・ロック界の重鎮らしいのですが、とても目立たずにリズムをつけている感じです。
リュートの安定したリズムの流れに身をおきながら、ベースが入ったときの不思議感やシンセが加わる空間、ソプラノの生身な感じが、古い時から、時空をを飛び越して混ざり合うような、ACTとしてはラース・ダニエルソンでも感じる得意な世界かも知れません。

]BETWEEN THE TIMES / Knut Rossler

Knut Rossler(ss,alto flute)
Johannes Vogt(baroque lute,synth)
Miroslav Vitous(b),
guest:Mani Neumeier(per)

1 Contemplation
2 Pre Luth Modal
3 Kuna
4 L'Encyclopedie
5 Dialogue
6 Le Colibri Royal
7 Le Reve Lucide
8 La Melancolie
9 L'Intention Paradoxale
10 La Vie Ephemere
11 Canaries
コメント
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