引き続き,聴いているのがEddie Gigginsのトリオアルバムで、これチャーラップの後でもまるで違和感ない、逆に貫禄はこちらの勝ちです。
Jay Leonhartはこちらのほうが生き生きしています。
Eddie Higginsという人は恐ろしい人で、年がまるでわからない演奏で2曲目の“Summeertime”、逆にデビューした凄い新人ですと言っても納得するみたいなみずみずしさです。
引き出しのフレーズが聞く側からは、思わぬ方向に行って驚くのですが、それがまるで違和感がない、ここが一つの魅力でしょうか。
3曲目の“It's All Right With Me”出だしが素晴らしい、ベースのラインとピアノのメロディがベストのように動きます。ヒギンスの魅力は両手のバランスがとても良いので、とても安心して聴いていられることでしょう。
4曲目、おとなしい“Moon And Sand”という曲に、とてもマッチしたやさしい音を付けてるのは、これも長く弾いてきた実力者ヒギンズの魅力でしょう。この曲短いですがとても良い。
5曲目は“Ninor Swing”でこのよな感じでスウィングできるのもヒギンズの魅力で心が揺れます。
6曲目はミシェル・ルグランの曲、あくまでもルグランの曲をとてもうまく料理しえいると思います。これもヒギンズを凄いと思うところで、だから山ほどのアルバムが作れるのでしょうか。
EddieHigginsって凄い懐をもったピアニストだと思います。
でも最近のアルバムはほとんど購入していないのは、もしくは聞いていないのはなぜでしょうね。
ケニー・ドリューが大好きだったのに、後期はほとんど聞かなくなったのとちょっと似ています。
しかし7曲目レオンハートのベースソロとか楽しいところ満載で、このアルバムはとても素晴らしい。
ヴィーナスから山ほど出ているEddie Higginsのベストアルバムを決めてしまえば、とても落ち着ついてそれを聴いていれば良いような気がしてしまいます。
ヒギンズのべストをえらんでください。
私はそれほど多くを聴いていませんが、このアルバムか同じメンバーの「魅惑のとりこ」2001年、これは3年前のアルバムですがこちらで惚れたので、この2枚が大好きです。
日々ピアノに刺激を(日々ではないのですが)求めていると、うまくてまとめる魅力満載のピアニストが実は聞きたいピアニストとは言い切れません。
10曲目になるとすでにわかる実力で、心の揺れが少なくなってしまいます。
これって音楽の受け止め方の違いですから、アルバムとまるで関係ないのです。
そして私はEddie Higginsの魅力と演奏を常に評価しているのに、最近アルバムを拾わないのもそこらへんの求めるもが少しずれているからで、Higginsファンのかたとてもいいですね。
If Dreams Come Ttue / Eddie Higgins
EDDIE HIGGINS (P)
JAY LEONHART (B)
JOE ASCIONE (DS)
1 If Dreams Come True
2 Summertime
3 It's All Right With Me
4 Moon And Sand
5 Minor Swing
6 I Will Wait For You
7 A Weekend In Havana
8 Into The Memory
9 St.Louis Blues
10 Shinjuku Twilight
11 Frenesi
12 Nightingale
13 Caravan
14 The Days Of Wine And Roses