JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

年間レース It's You / Moncef Genoud

2009-03-21 21:15:11 | 聞いてますCDいいと思う


年間にかなりのアルバムを拾いますが、新作をいくつもだすミュージシャンはいないので、中古でひろう人のアルバムが多くなります。
ピアニストで昨年一番多くのアルバムを購入した人は誰だろうと考えます。
昨年であって気に入った人の過去アルバムということになるでしょうから、思い浮かぶF・ハーシュはもっと前からで、U・ケインもだいぶ入れ込みましたが、もう一人このMoncef Genoudは昨年2月に出会ってから目に付くと仕入れているので、この人が一番のような気がします。
このアルバムは最近ですが昨年で4枚手に入れました。
1997年録音の5枚目のアルバム、スイスのレーベルDinemecへの最初のアルバム、モンセフは11枚のアルバムを出しているようですが、私はこれ以後の5枚を手に入れたことになります。
晩年のビル・エバンスが兄に捧げた“We Will Meet Again”を1曲目に持ってくるあたりのビルへの思いと強い意思を感じます。
2曲目“フォーリングレース”のメロディが出てくるところ美しいタッチです。
5曲目、すぐにピアノインプロに入るブルージーな演奏でなかなか力強い、
タイトルになっているモンセフの“It's You ”はその後の彼らしいところが現れている内省的な曲です。
7曲目、ハクエイもよく弾くブルーベックの“In Your Own Sweet Way”、はアレンジに凝って少しぐしゃぐしゃ、意見を聞きたいところです。
だから8曲目のストレートのメロディが気持ちよい。
遡ったかたちのモンセフは大体これで解った感じでこれからは新しい出たものを拾えばよいような気がしてきました。
11曲目“Sophisticated Lady”はBOBBY HELMSという人とのヴォーカルとデュオ
となっていて、別に特に必要だとは思いません。
ところがこの人、3ヶ月後の6月19日に63才で亡くなっているのです。そんなこと微塵も感じさせませんが死因は肺気腫と喘息、3ヶ月前のレコーディング出来たのででしょうか。
残っていた録音にピアノをかぶせたのではないかと思ってしまいます。

さて年間レースの結果ですが、U・ケインは刺激的なのでいつも棚を見ては探していたので、同じく4枚でこのお2人でした。


It's You / Moncef Genoud

MONCEF GENOUD(p)
FEDERIC FOLMER(b)
THIERRY HOCHSTTTER(ds)
BOBBY HELMS(vo)
1997 March

1. We Will Meet Again
2. Falling Grace
3. Caravan
4. There Is No Greater Love
5. John McKee
6. It's You
7. In Your Own Sweet Way
8. Old Folks
9. Song for Sam
10. Blue in Green
11. Sophisticated Lady
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発掘かな~ ELEGIES,MOSTLY / Dick Hyman & NHOP

2009-03-19 21:09:18 | 聞いてますCDいいと思う


ニールス・ヘニング・オルステッド・ペデルセンが好きですから、彼がメインで弾くようなアルバムは見つけると拾うようにしています。
最近M・ぺトルチアーニとのデュオアルバムが発売されましたが、ある理由で購入しませんでした。
その後、中古屋さんで見ていると、こんなアルバムがあり、Dick Hymanは名前を知ってはいるものの、まるでどんなか解らずに、でも迷わずゲットです。
まるで知らなかったアルバムと市場で出会いましたが、このようなこと、発掘というのかな~。私的にはうれしい発見です。
ジャケットも美しく、胴やあらオスロでのJAZZフェスのつながり企画らしいのですが、ミキシングはあのレインボーのあの方ですので、ちょっとNHOPでも異質の趣があるかも知れません。
1曲目、お年もかなりのハイマンの整然とした、丹精なピアノフレーズで始まるヂュオは静かに、レインボーの感じで始まります。ピアノの後ペデルセンのベースも悪いときの間延びしたような音はありません、いつものソロラインを聴かせませが、少しおとなしめな感じです。
2曲目、BillEvansの名演で有名な曲を、感じより澄んだ音ではじめて、エバンスとこの人の状況の違いでしょうか、エバンスとは違う広いゆったりとしながらスクエーアなところのある、しかし美しいところのがきちんと位置している派手ではありませんが名演だと思います。
3曲目ショパンの“Waltz In C# Minor ”このような曲をちゃんと聞かせるには、技量と日ごろの鍛錬が必要だろうと感じますが、演奏はクラシカルな響きを残しながら、軽さをいれ、変奏の楽しさも加わって聴いて楽しい演奏です。
4曲目は“Summertime”デュオとしては白熱した演奏というわけではなく淡々とした交流がある感じで、ペデルセン、ちょっとお仕事の感じもあります。
5曲目、このピアニストは編曲など全体的に音つくりする方のようで、オーケストレーションの中できちんとしたスケールで聴かせるピアノです。
ただしこのメロディアスな曲ではペデルセン得意の歌いが聴けます。
1995年の録音ですから、ペデルセンもとても好きな時期の演奏で、ベース音が自然すぎるようで、ベーシストの方が喜びそうな感じです。
7曲目“Some Other Time”はとてもピアノの響きが美しい、ペデルセンの共演者としては、ここまでスクエアーな感じの人はないようにおもいますが、ピアノ自体を大きく鳴らすことでは、ピーターソン系でしょうか。
ペデルセンのソロが丁寧に演奏されていて、その録音が乱暴でないので目立ちませんが、ゆったりと聴くと効いてきます。
8曲目、思い切り良くフォービートで楽しい演奏です。聞き流してしまいそうなピアノですが、なぜか凄さを感じます。
ハクエイに意見聞いてみたくなりました。
最後の10曲目は楽しく、弾むようなピアノとベース、これもJAZZの楽しみですね。
ペデルセンが超テクを見せる派手さはありませんが、聴くほどに、良さが増していくのかも知れません。

ところで本日発売のSJ誌の記事 INPORTDISCS(この欄を見ることを実は楽しみにしています。)で買わなかったペトルチアーニとペデルセンのアルバムが紹介されていました。

「ペトルチアーニ没後10年にあたる今年、コペンハーゲン・ジャズハウスで94年に行われたペトルチアーニとペデルセンのデュオ・パーフォーマンスが発掘されました。なんと二人の共演はこれまで2曲しか記録されておらず、・・・・」

誰が書いたか知りませんが、発掘かな~。

http://blog.goo.ne.jp/monakasm/e/cf79f2af846cbaa9aea50ee77b824353







ELEGIES, MOSTLY / Dick Hyman$NHOP

Dick Hyman, piano
Niels-Henning Orsted Pederson, bass

1 I Cover The Waterfront
2 You Must Believe In Spring
3 Waltz In C# Minor (Chopin)
4 Summertime
5 Take, O Take Those Lips Away
6 Love Me Or Leave Me
7 Some Other Time
8 This Is All I Ask Of You
9 My Man's Gone Now
10 We're In The Money

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敬虔にして力強く STAND! / ERIC REED

2009-03-18 22:17:10 | 聞いてますCDおすすめ


ピアニストの次のアルバムがどう出るか待っているピアニストが幾人かいます。
その一人がERIC REED です。
1999年にででた「manhattan melodies」が素晴らしいとおもいましたし、生では日本公演の100フィンガーでも出会って、その後の作品ではMAX JAZZのHEREが結構良かったので、次をとても楽しみにしていました。
そして今回出たアルバムその前と同じメンバー、3年後の2008年の録音です。
同じメンバーでの録音、より慣れているだろう想像がつきます。
前作のMAXの時は、曲が崇高に作られたような、やさしく広がるようなところを目標にしたような(お父様に捧げるところもあり)、ちょっと硬く感じた所がありました。
今度のアルバムがどのように変化したのでしょうか。
そして1曲目、タイトル曲になっている“STAND!”これがすごい始まりです。
まるでマッコイ・タイナーを彷彿させるモーダルな始まりで、音の幅は厚く、左右の広がりが大きく、ヒット感は強力で、まるでマッコイの代わりにたつという意気込みの演奏です。
2曲目、ベースのWhitakerのソロはヨーロッパの多くのベーシストを聴いてきた身にはいまいちです。
3曲目はやさしい始まりの曲、とてもピアノとベース、ドラムスの和音が心地よい演奏でこのようなことをプレーヤーは意識して作るのだと解ります。
すべての曲をリードが作っていますが、その力に充分ではないでしょうか。
4曲目、ドラムスとベースと一気に始まる思い切りのよい、1曲目と同じような曲、ニューヨークの人たちだとはっきり解る演奏です。
5曲目、いかにもアメリカのトリオ曲、ベースがラインを弾く上にピアノがジャージーなメロディーを乗せていく演奏、その内でも特にリードのピアノがモダンです。
6曲目は淡い感じを入れた曲名は“You Are There”。
そして7曲目は賛美歌のような“New Morning”という曲、落ち着いた明日来る朝の雰囲気なのでしょう。
ここまで聴いてくると教会をとても意識した曲の集まりで、リードが教会でピアノを弾きはじめた事と強く意識した感じです。
8曲目ラテンリズムで思い切り良くはじまる曲は、とてもアクセントになる演奏です。
次の一曲はちょっと良くわからない、モーニンのようなブルースのモチーフですぐ終わってしまいます。
10曲目も静かな祈るような曲。
11曲目、4曲目のように強い曲、このグループ、トリオなのに聴いているとトリオどころでない厚いサウンドで、テナーとか何か一緒に聞いていたような気になります。
とてもバランスの取れたアルバムで、リードの多彩な面を聞くこと出来たアルバムでした。


STAND ! ERIC REED

Eric Reed(p)
Rodney Whitaker(b)
Willie Jones 3世(ds)

1. Stand!
2. Pursuit of Peace
3. Prayer
4. Git'cha Shout On
5. Gratitude
6. You Are There
7. New Morning
8. Adorao [Adoration]
9. Like a Thief in the Night
10. Love Divine
11. Everything That Has Breath







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時間を飛翔して BETWEEN THE TIMES / Knut Rossler

2009-03-17 21:12:11 | 聞いてますCDいいと思う


中古屋さんでみつけました。with Miroslav Vitousとありますが、ヴィトウスもいろいろま雰囲気で弾くのと、ほかの人はまるで知りません。おまけにACT、時にとても合わないアルバムにあうのですが、420円なのでこれはもちろん拾いです。
そして、ここのところずっと聴いています。
中世リュートとソプラノサックス、ベースもクラシカルな響きで心がとても落ち着きます。
バロック期の4人のフランス音楽家の曲をモチーフにした一連の作品で、クラシック界のナイロン弦のリュートの人とベースの弦のバロックメロディにソプラノサックスが、これも澄んで少し乾いたメロディを奏でる演奏です。
ですからJAZZだとはいえませんが、2曲目ヴィトウスの音はJAZZベーシストで、グループ演奏の中で個を主張するのは同じ感じで、ソプラノが歌い始めると、ウェザー・リポートの初期を思い出してしまいました。
3曲目、バロックのリュートのメロディが基調になり、ソプラノサックスなり、ベースが入ると時代が現代につながって、二つが交信しあうような、とても時代を高いところから見ているような感じです。
JAZZが忙しくなって離れてしまいましたがバロック音楽は昔から大好きです。このような組み合わせは、(ただクラシックをなぞるのでなく、インプロヴィゼーションしている)とてもなじみがもてる音楽です。
5曲目、曲調は変りません、ゆったりと流れるように、派手なことはないのに、着実に美しい流れがそこにあることを感じます。
ヴィトウスの最近をあまり知りませんが、ECMでの作品とはちょっとはなれて、ヴィトウスの忘れていたベース音を思い出すような、若々しいソロフレーズが聴けます。
ヴィトウスが好きだったのに、かなり長い間いいものがないと思う人にはお薦めです。
2006年10月の録音ですから、ヴィトウスの新作の前の録音ですか。
8曲目は重厚なオケ感があるのはシンセをいれていて、これってヴィトウスのソフト使っているのではと思ってしまいます。
ゲストのパーカションの方はジャーマン・ロック界の重鎮らしいのですが、とても目立たずにリズムをつけている感じです。
リュートの安定したリズムの流れに身をおきながら、ベースが入ったときの不思議感やシンセが加わる空間、ソプラノの生身な感じが、古い時から、時空をを飛び越して混ざり合うような、ACTとしてはラース・ダニエルソンでも感じる得意な世界かも知れません。

]BETWEEN THE TIMES / Knut Rossler

Knut Rossler(ss,alto flute)
Johannes Vogt(baroque lute,synth)
Miroslav Vitous(b),
guest:Mani Neumeier(per)

1 Contemplation
2 Pre Luth Modal
3 Kuna
4 L'Encyclopedie
5 Dialogue
6 Le Colibri Royal
7 Le Reve Lucide
8 La Melancolie
9 L'Intention Paradoxale
10 La Vie Ephemere
11 Canaries
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懐かしくって trubute to John Coltrane/blues for Coltrane

2009-03-16 21:24:50 | 聞いてますCDいいと思う


John Coltraneがなくなってすでに40年以上がたっているのですね。
中古屋さんで見ていたら懐かしい写真がジャケットになってるアルバムがありました。
だけどどこで見た写真でしょうね、フルートを持っているのは最晩年とおもいます。
そんなことでとても欲しくな、持ち帰りました。
1988年のインパルスの録音ですから、まだインパルスがコルトレーンの力を維持してるころのアルバムです。
テナーをファラオ・サンダースとダヴィッド・マレーに分けた演奏で、リズムがセシル・マクビーとロイ・ヘインズ、ピアノがマッコイ・タイナーです。
1曲目果敢にコルトレーンですが、意外と軽快に聴こえる(悪い意味でない)のはどうやらドラムスのR・ヘインズの手数と彼のドラミングのせいでしょうか。
そして2曲目が最近はまっている“Naima”です。
ファラオのテナーがコルトレーンのように吹きます。それは悪いことでありません、続くアドリブにはコルトレーンの援護者の演奏が解ります。
マッコイのピアノソロがコルトレーンがいるころと同じ様に始めるのにはちょっと驚きます。
3曲目が“The Promise”で思い切りマッコイは弾いていますがセシル・マクビーのベースは残念ながらギャリソンを思うと粘っこさが出ません。
最初の3曲がサンダース次の1曲がピアノトリオで、残り3曲がデヴィット・マレー、最後の曲ではサンダースも参加しています。
4曲目は思い切りよく“Lazy Bird”をピアノトリオ演奏としてかなりすごい展開で弾きまくります。
5曲目からはD・マレーに変ってこちらはひとつ古いコルトレーンでしょうか、思い切り良く吹き切ってくれるのでそこは楽しく思います。
デヴィッド・マレーはあまり守備範囲でありませんでしたが、がんばっていると言う感じです。
たまに懐かしいことを知らないアルバムで楽しめるのも良いものです。

a tribute to John Coltrane / blues for Coltrane

Pharoah Sanders tenor saxopone
McCoy Tyner piano
Cecil Mcbee bass
Roy Haynes drums
David Murreay tenor saxohone

1 Blurdin' For John C
2 Naima
3 The Promise
4 Lazy Bird
5 I Want To Talk Aboout You
6 Last Of The Hipmen
7 Trane



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うららか 黒澤 彩

2009-03-14 21:17:01 | 聞いてますCDいいと思う



日本のジャズ・ピアニストの車を見つけてたら、車内にいくつかのアルバムがありました。
除き趣味みたいに書きましたが、もう一枚あったのがこのアルバムです。
黒澤 綾さんという人のアルバムで、JAZZではなくてPOPのヴォーカルアルバムです。
ハクエイがプロデュースとなっているアルバムです。
そこらへんの事情はわかりませんが、ハクエイの追っかけだから、手に入れました。
聴き始めると知識は乏しいのですが、聴いたことのあるシンガーに似ている気がします。誰だかまではっきりと思い出せません。それがよいことかどうかも判断つきません。
高い音に魅力のある声で、シャウト的に歌う歌唱は今の若い人の感覚でしょう。
そして歌詞は若い人の感性でしょうか、残念ながらちょっと直接過ぎるというか、年寄りにきつすぎます。

6曲目、“ピアノ”という曲は、ハクエイのメロディモチィーフを膨らました曲で、ハクエイのピアノを聴くことが出来ます。
もちろん黒澤 綾さんのヴォーカルを邪魔する演奏ではありませんが、これがいかにもハクエイらしい演奏です。
横から力を送るようなフレーズを、主役の邪魔をしないように送り続けるピアノ、これが魅力のひとつだと良くわかる一曲でした。
申し訳ない、私としてはハクエイのピアノを聴くためにいただいた一枚でした。

とても声が出ているので、私としては昔好きだった豊島たずみみたいな歌い手になってくれたらと思いますが、それはこちらの勝手です。



話は飛んでしまいますたが、昔好きだったシンガーです。
今どうしているのでしょう。

その好きな歌詞はこんな感じです。
阿木よう子の作詞の“とまどいトワイライト”です。

笑いすぎたあと ふと気が抜けて
指でもてあそぶ カクテル・グラス

映画の話も そろそろつきて
店をかえよと 誰かがいいだす

とまどいトワイライト 心が揺れる
とまどいトワイライト 私が揺れる

このまま帰っても
このまま帰っても

誰もいない部屋のドアを開ける音を
聴くのがつらい

ぜひ良いライターに曲を書いてもらうと良いと思います。



こちらはその次のアルバムですが、たぶんほとんど売れなかったと想像します。
でも好きなアルバムを記事にできる良い機会を与えてもらいました。





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やはり今がいいよね Moonlight Becomes You / Eddie Higgins

2009-03-13 22:44:51 | 聞いてますCDいいと思う


ヴィーナスのアルバムを聞き始めたらどうも止まりません。
もちろん考えながらきいているのですが、ヒギンズからアレキサンダーにいってアレキサンダーの魅力はこちらにあると思ったら、ヒギンズにかえってみたくなり、こんなアルバムもあったけど、と聴いています。
エディ・ヒギンズがピアノを弾いて、それにストリングスが入る、ジョーロックのバイブが聴こえるところ、ジョージ・シアリング的なサウンドというか、まさにそれです。
このサウンドに革新はありえませんが、とても心地よいのは確かです。
古いアルバムの音はやはり広がりなどありませんが、ありがたいことにとてもゆったりとストリングスとバイブが絡んで、音が良いので良い感じを得られます。
私たちJAZZ聞きは古いアルバムも聴いたことがあるので、このアルバムある意味面白いものです。
1曲目からゆったりと始まりますが、その一曲目でジョージ・シアリングだとわかると、後がちょっと間延びしてしまいます。
4曲目にリズミックになってヒギンズのピアノのよさが広がって楽しくなってきます。レオンハートがかっこいいフレーズでアクセントを添えると、これは古い模倣でないよさが感じられます。
5曲目は好きな曲“How Deep Is the Ocean?”この組み合わせでぐいぐいとおしてくれてこれもいい感じです。ギターソロもなかなかということで、次の“Have You Met Miss Jones?”あたりでとても楽しくなってきます。
ところでここまで聴いて、良いと思っているのは、たとえばヒギンズがヒギンズらしいところが見えるところ、別のプレーヤーが個性が見えるところで、7曲目やはりシアリングを意識しすぎた演奏は面白くありません。
ジョー・ロックだって普段このような演奏ではないわけで、それが聴いていて気持ちよいというリスナーもいると思いますが、私は違っています。
8曲目好きな“Nearness of You”でこれ良いです。好きな曲は良くモダンに聞こえるのはこちらの勝手なのでしょうか。
エディ・ヒギンズという名手をしてみれば、このような企画は簡単で、シアリングのサウンドをうまく再現することなどお手のものでしょう。
でも聴きたいのは、今のヒギンズがそれをどう演奏するかであって、その意味、楽しい、うれしいと書いた曲はそれを感じますが、すべてこの感じはちょっと無理があり、企画もの、ムード音楽に組み込まれかねません。

Moonlight Becomes You / Eddie Higgins

Eddie Higgins ( Piano )
Harumi Rhodes ( Violin )
Jay Leonhart ( Bass )
Joe Ascione ( Drums )
Joe Cohn ( Guitar (Electric) )
Andre Emelianoff ( Cello )
Charles Curtis ( Cello )
Joe Locke ( Vibraphone )
Lois Martin ( Viola )

1. What Is There to Say
2. Moonlight Becomes You
3. Folks Who Live on the Hill
4. If I Should Lose You
5. How Deep Is the Ocean?
6. Have You Met Miss Jones?
7. I'll Be Around
8. Nearness of You
9. Be Careful, It's My Heart
10. When April Comes







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こっちだよね~ Sunday In New York / Eric Alexander

2009-03-12 22:17:09 | 聞いてますCDいいと思う


ヴィーナスのアルバムを聞きだして、数枚でやめようと思ったのですが、なぜか続いてしまいました。
アレキサンダーのヴィーナスへの移転、第一作目のバラッド集はとても良かったのですが、その次のこちらのアルバムを聞くとこちらのほうが気持いいと思います。
やはりバラットだけではと思うし、もしライブで聴くならば、このようなほうが楽しいと思います。
それまでのアレキサンダーの作品で惚れている人には物足りないかもしれなとおもいますが、ヴィーナスの枠の中でこのように吹きまくるのは気に入りました。
2曲目豪快にテナーが歌うとやはりこれが一番の魅力です。
3曲目前作よりピアノがJohn Hicksに変わって、ぐいぐいと弾くし、ベースもこのテンポのほうが向いているみたいです。

ジャケットだって許せる作品です。えらい、よくなったとほめてあげましょう。

Sunday In New York / Eric Alexander

Eric Alexander - Tenor Sax
John Hicks - Piano
John Webber - Bass
Joe Fanrnsworth - Drums
March 18 ,2005


1 Sunday In New York
2 Avotcja
3 Dearly Beloved
4 Like Someone In Love
5 Watch What Happens
6 My Girl Is Just Enough Woman For Me
7 Alone Together
8 My Romance




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ハンケツ Gentle Ballads / Eric Alexander

2009-03-11 22:03:21 | 聞いてますCDいいと思う


ヴィーナス・レコードは最近買いませんが、ちょっと古いアルバムを幾つか続けざまに聴きました。とりあえずどれもお気に入りですがこれもその一枚です。
1曲目の出だしでアルバムの雰囲気が決まってしまうような印象で、アレキサンダーがバラッドだけを演奏したアルバムです。
とても気に入って次のⅡも買いましたがⅢも出ているのですね。そこまで買いません。
2曲目が“Left Alone ”で良く知ったメロディを吹いてくれると、アレキサンダーの歌心がわかってとても楽しい。
大きく崩すわけでもなく、ところが一つの雰囲気が出来上がるのがさすがです。
6曲目が“Harlem Nocturne ”、この曲JAZZを聴き始める前にサム・ザ・マン・テーラーでおなじみでしたが、最近別の人でも聴いた気がします。
すぐ忘れてしまうのでは、立派なJAZZ聴きにはなれないな。
何のことはない1週間前のバルネの一枚で聴きました。この後最後にもう一度演奏されていますが、これが一番いい、こっちをアルバムの真ん中に入れてくれた方がアクセントがあったと思います。
バラッド演奏だけなので、1曲1曲はとてもいいと思うのですが、続けて効いているとちょっと刺激が欲しい、ピアノがなかなか頑張っていて、ドラムスもきっかりとしてだれません。ベースの人がもう少しシャープなラインをだしてくれたらと思います。
皆さんよくご存知の人たちでしょうが、私ほとんど接点ありませんでした。
7曲目、ピアノがモーダルなフレーズでここらは硬派を感じます。
ヴィーナスへの移転1作だそうで、この後結構好んで聴きました。
ジャケット写真がおなじみ今一ですが、音楽内容が良いので許します。

判決(ハンケツ) 情状酌量に処す、以後更正を期待します。

Gentle Ballads / Eric Alexander

Eric Alexander (tenor saxophone)
Mike LeDonne (piano)
John Webber (bass)
Joe Farnsworth (drums)
2004.03.01-02:at Avatar Studio in New York

01. The Midnight Sun Will Never Set
02. Left Alone
03. Gently
04. Here's To Life
05. Midnight Sun
06. Harlem Nocturne
07. Soul Eyes
08. Under A Blanket Of Blue
09. Stormy Weather
10. Chelsea Bridge
11. Harlem Nocturne II


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スクープ !  

2009-03-10 20:43:35 | サポート中、ライブ
某月某所で日本のJAZZピアニストの車を発見しました。

のぞき趣味などまるでない(ウソ)私ですが、そっと近づいて、フライデーしてしまいました。





どんなものがあるか、興味があるところです。

車内には、驚くべきものが・・・じゃなくてきちんとしていました。
ジャズ・ピアニストのプライバシーと尊厳のために、何があったか一切明かすわけには行かないと思います。
・・が・・・が スクープ屋の(違うか)仕入れたネタこれをボツにするのは惜しい。
・・で・・・で あかしてしまいます。
そのピアニストを追跡し、了解を得ることができました。(なんと良識的なスクープ屋でしょうか。)

キースのDVDが目に入りました。これはまあ解らないではない。車の中でも見ることが出来るのですね。



CDが一枚目に入ります。ピアノのソロコンサートの演奏のようですが、このピアニストがこのようなアルバムは出していなかったと思います。
どうしたのでしょうか、私としては欲しい、だけどこれが流出すると、怪しいアルバムになってしまう可能性もあり、いけないでしょうね。

画像を処理していたらなんともう一枚CDのタイトルが見えました。
これがちょっと驚きの一枚です。
誰のなんというアルバムでしょう。
グレン・グールド、驚かないと思う。
セシル・テーラー、これも驚かない。
ディヴ・ブルーベック、ちょっと驚くかもしれない。
ジョージ・ウィンストン、かなり驚きますが、乗っているわけない。
さて、スク~~プ。読み取れたアルバムタイトルは

「ジ・イン・クラウド」 ラムゼイ・ルイスのアルバムでした。

私がJAZZを聴き始めて最初のころに、シングル盤になったもの買っていやというほど聴いたアルバムです。
観客の手拍子にエディ・ヤングのベースがビーンビーンと鳴らす奴です。
頭には焼き付いているけれど、ずいぶん聴いていませんし、アルバムも持っていません。





車の持ち主のピアニスト、色々なスタイルが弾けるので、特におかしいとはおもいませんが、ちょっと驚きました。
エバンス、キースを常に聞いているわけではないし、ロック好きも聞いています。でもね、聞くものいっぱいあるはずですがちょっと驚きました。

どうしたのか、ちょっと気になるし、のぞきみ趣味の結果として後日遠まわしに当たりをいれてみました。

「the in cloud は大隅さんから頂きました。 何ともいえないライブ感ですよね。」

とのことでした。ウーン、よく解りました。

もう一枚アルバムがありましたが、これはフライデーしませんでした。
こちらの話題は別に書けたらと思っています。











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