JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

 「Thanks」  Thanks / Michele Di Toro

2010-03-16 22:17:25 | 聞いてますCDおすすめ


ピアノのソロ・アルバムを作るということは、とても大変なことですが、聴く側を納得させるのはもっと大変だ思います。
このミケーレ・ディ・トロは最初の出会いのコンサートの模様を録音したアルバムでのソロから、これは凄いピアニストだとずっと追っかけてきました。
一番新しいアルバムが昨年出ましたが、これはその1つ前のアルバム。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20090515

ソロなのでちょっとスルーしていたのですが、クリアランス・セールで500円で見つけ嬉しくなりました。(この前も、ジェフリー・キザーの新しいアルバムを見つけたし)

1曲目ピアノを縦横にならすような、ピアノの広がりをよく知って優しく、ピアノが歌いだすのを引き出すような演奏で始まります。
Monk とLennon-MaCatyoney それにLuna-Ranurezの3曲にオリジナル8曲、2曲目は内省的なピアノソロがだんだんとモンクの色が見えるというこれも驚くべきソロで、モンクがとても美しい、ほとんどトロのメロディにモンク色が付くので、オリジナルに数えられています。
3曲目は静かな少しクラシカルな小品、実にピアノのテクニックあると思う演奏です。
4曲目はビートルズの“ミシェル”ソロでこの曲をこのように弾くこと只者ではないと思うのです。
そしてうれしいことに、ソロだけでなく2曲トリオ演奏が収めれれています。5曲目、最新作も、このアルバムの前でも付き合っているロシア出身とベーシストとイタリアのドラマーがここでも参加でこの曲がとにかく美しし、ヘイデンとジョン・テイラーの曲が最近では特に美しいと書きましたが、すぐ次がきました。哀愁、美麗併せ持った演奏は、ピアノの音が真珠の粒のように流れます。

http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20070511

このアルバムトリビュートとしてトロの敬愛するピアニストに曲を捧げています。
monkはありましたが、6曲目がキース・ジャレット、8曲目がペトルチアーニ、10曲目がトリスターノとい、このピアニストの感じもわかるかも知れません。
6曲目はキースへの曲、このピアニスト、デヴュー作でまるでキースというソロを弾いて、とにかくおどろきましたが、それよりかは少し違った立ち位置になって、独自の世界です。
7曲目はフリー系の短い曲、別に悪くないけど短くてよかた。
8曲目は再びトリオの演奏でペトルチアーニへの曲、どの曲も音楽に対しての優しさを感じるというか、アルバムタイトル「THANKS」とあるように、とてもピアノに対しての敬愛を感じる演奏です。
9曲目の少しフリーの短い曲の後は、少しゴスペル調、楽の香りもいらたトリスターノへのトリビュート、こうゆう所もこの人の凄いところ、ピアノを歌わせながら没頭していくあたりはキースに実に似ています。
そして最後は、このようにピアノを美しく弾けるのだと聞かせるような素敵な演奏。
クリアランスであって、これは良かった、ピアノの音がいかに深いかを感じるようなアルバム、
私もいいたい「Thanks」。


Thanks / Michele Di Toro

Michele Di Toro piano
Yuri Goloubev bass 5,8
Marco Zanoli drums 5,8


1. Tribute To My Friends
2. Ruby,My Dear
3. Ludwig
4. Michelle
5. Alfonsina Y El Mar
6. Echolocation
7. Ginastera's Up And Down
8. Hommage
9. Intra's Song
10. Honky Country Mode
11. Ad Alessandra





コメント
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