JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

春を歩いて行く Tributo Ai Sestetti Anni 60/Luca Mannutza

2010-03-14 09:15:08 | 聞いてますCDいいと思う


HI FAVEでなかなか素敵なピアノを弾いていたLuca Mannutzaがピアノ・トリオアルバムを出して、それは自身を表現したものとしてとても好感が持てました。
彼がの日本レーベルalboreから新作を出すことは、これまでのalbore Recordの活動からも当然のように思います。
その意味で、ただイタリアのミュージシャンの紹介ではとどまらない、次の使命感のようなものをレーベルに期待し始ています。(まだ早いか)
という事で、とても期待が集まるだろうアルバムが、Luca Mannutzaがアレンジした60年代のバップ・トリビュートのこのアルバムです。

そのメンバーですが、テナーのイオナータとリーダーLuca以外実はほとんど知らないのです。
それでもって演奏された曲もミュージシャン・オリジナルの知らない曲がほとんどで、ルッカの好みがすべて出ているのでしょうか、敬服します。

1曲目、一発目の音からがツンとくる3管のあばれるようなフレーズ、そのあとルッカのピアノフレーズがこのアルバムを象徴するように始まります。
その後のソロまわし、やはり3番目のイオナータが特出してます。
2曲目、ちょっとは知っている曲かな、テナーのソロのあとミュートのペット、この二つでこのアルバムの雰囲気を作るですね、この感じでつづきます。
3曲目、はっきりしたテーマを示したあと、ペットが思い切り良いソロ、イオナータのソロもメロディアス、その後のアルトはまあいいやというところ、ちょっと気になるのがベースの音、アンプ音が強い録音で作る4ビートがエレベと同じような間延びの感あります。
4曲目、ここでもイオナータのソロ素晴らしいのですが、そこにつけるベース、もう少し切れて欲しいのは他が良いからで、続くピアノのソロは絶品なのです。
5曲目、始まりは素晴らしいピアノ演奏、ゆったりとしたテーマをそれぞれの奏者が吹くのが、とてもサービスされているようでいい感じ、それぞれの個性がうまく伝わるバラッドです。
6曲目、ここまで来て反発も受けそうですが、あえて書くならば、ルッカのピアノもイオナータのサックスもとても現代的で60年代をトリビュートした今を感じるのですが、リズムがちょっと意識しすぎというか、もっと汗が飛び散るようなのでもよかったのではと感じます。これは実はルッカの人柄かもと感じますが、とっても落ち着いた冷静なところがあり、アレンジに出たのでしょうね、もう一つはじけたら凄かったと、これはついつい考えながら聴いてしまう私の悪い癖です。
7曲目、いつものイオナータとはちょっと違った押さえを効かしたフレージングはそういえば一人ブローするところしか生では見ていなかったと思い、今月には来日するんだなと、会うことになるのでしょう。このアルバムにもサインが入るのでしょうね。
8曲目、もう一つテンポアップして7曲目としっかり解れたらもっと凄い終わり方だったとこれも余計なことでした。

昨日は身体の検査をして、ゆったりしたのに、今日もお休みで、私の誕生日に何もしていなかったので、おいしいお寿司をランチしようと駅から少し遠いお店まで歩いて行きました。昨日に続いてポカポカとするなか、ルッカのアルバムがずっと鳴っているような心地よ
さです。




途中にお寺がありそこで幾つかの春を入手して、でもおすし屋さんは思いのほか近かったです。

誕生日なのでランチのコースをいただいた後、ウニを2種類とか、赤貝ミル貝、締めにいただいた平目と、のど黒、素晴らしく、おいしくいただきました。
この地域では今一番素敵なおすし屋さんなので名前公開してしまいます。
ランチは2,100円大満足です。



TRIBUTO AI SESTETTI ANNI 60 / LUCA MANNUTZA

Andy Gravish(tp)
Paolo Recchia(as)
Max Ionata(ts)
Luca Mannutza(p)
Renato Gattone(b)
Andrea Nunzi(ds)

2009年11月5,6日録音

1. Ezz-thetic
2. Short Story
3. Sweet'n'Sour
4. Litha
5. You Know I Care
6. The Big Push
7. Grew's Tune
8. On The Ginza

コメント (8)
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