JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

タイトルの付け方

2008-09-20 12:04:04 | 
奥田陸の小説は「夜のピクニック」しか読んでいませんが、大変おもしろいものでした。
図書館で「小説以外」と言うエッセイを集めたもの借りてきました。
 


その中に「タイトルの付け方」と言う一編がありました。
Blogの記事に付けるタイトルで苦労している私にとっては、大変興味深く、また納得のいくものです。
少し引用をさせていただくと
のっけから引用で恐縮ですがと引用の引用ですが日本が誇る作曲家、武満徹氏の文が引用されます。
僕がタイトルにこだわるのは、やはり残り二十パーセントを聴衆にゆだねたいから。
ある方向性は持ちながらも多義的な題にしたいからです。(『時間の園丁』)
私は小説のタイトルを考えるのが好きです。
中略
気に入ったタイトルを思いつくと、それだけで小説が書けたきになるし
そして恩田氏は良いタイトルとは
私が考えるに、タイトルを見て、まず観客がある程度自分でイメージできるもの。なおかつ、分からないところがあって、本当はどんな内容だろうかと興味をそそられるものです。
中略
ここで、私は冒頭の武満徹の言葉を思いだすのです。八割はがっちりと説明し、残りの二割は観客の想像によって完成する。これがタイトルに必要な要素だと思うのです。
タイトルは作品の象徴です。そして、作品の内容や、作品の運命までも決めてしまいます。

私の記事は作品でも大層なものでもありませんから、タイトルから運命をどうこう考える必要もあらいませんが、タイトルが書いたこととしっくりと収まったときは、その二つが仲間になったようなうれしさを感じます。
記事は聴いた音楽の感想が主なので、感想がイメージとなり、それがふっと形を変えて不可思議が加わわってそれがタイトルとなると、それは親しい仲間の様になるのです。
但し私の場合は説明8割ではなくって、5割ぐらいぶっ飛んでいて説明なんかには全然なってない感じです。

「葉唐辛子が好きです」なんてタイトルで、ニールス・ペデルセンへなんか行き着かないですよね。
コメント
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