しろみ茂平の話

郷土史を中心にした雑記

茂平に来る紙しばいのおじさん

2016年12月26日 | 昭和31年~35年
紙しばいは城見保育園で先生(保母さん)から何度もしてもらった。
小学生になると、漫画に移った。もはや園児が好む紙芝居にまったく興味はなかった。

・・・しかし・・・

その小学生生活も高学年になろうかという時、
夏休みに紙しばいのおじさんがやってくるようになった。

おじさんは笛か拍子木か忘れたが鳴らして周辺の子供に来たことを知らせた。
場所は観音堂の前、
自転車の荷台に木製の額で造った台を置いていた。

管理人は親にせがんで二度ほど行ったことがある、
以下は頼りない記憶である。

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おじさんの周りには子供が数人集まっていた。

そこで5円を払うと、おじさんは棒の飴玉をくれた。
それをなめながら紙芝居を見ることは、飴を手にしてない子は紙芝居を見れないことを意味した。

紙芝居の入場者は男女合わせて10人位、飴玉を手にしてない子は遠方から眺めていた。

紙芝居は一話で連続物。5~10分くらいで終わり、自転車の荷台にしまい次の興行場所に去った。おじさんが次の場所はまったく不明だった(関心もなかった)。

紙芝居は面白かった。何が面白いかと言えば、おじさんの表情が面白かった。
今でいう物まねのコロッケのように、台本を顔で読んだ。身体で表現した。

ストーリは全く覚えていないが、顔と手の動き、体をのけぞらすしぐさ・・・・今に思えば、子供相手とはいえプロの噺家だったとも感じる。

元は活動写真の弁士だったのだろうか?

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なお、
茂平の観音堂の紙芝居は昭和34・35年頃のことで2年間ほどの事と記憶している。

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