アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

秘密はうたう

2011年08月08日 | 演劇

狙ってたんだけど、
軍資金を搾り出せなくって…
東京宝塚劇場に行ったり
また行ったり、もういっちょ行こうと
してるからじゃわいっ。
さり気なぁく、
割引が出たので。レッツ♪

2011年7月19日(火) 
紀伊国屋サザンシアター ソワレ 12列下手

兵庫県立芸術文化センター主催
秘密はうたう
作 :ノエル・カワード 
翻訳:高橋知伽江
演出:マキノノゾミ
美術:奥村泰彦
照明:中川隆一
衣裳:前田文子
出演:村井国夫、三田和代、保坂知寿、神農直隆

豪華な部屋だぁなぁ。
ここはスイス。
んでもって
高級ホテルのスイート・ルーム。

著名な作家ヒューゴ(村井国夫)は英国人。
その妻ヒルダ(三田和代)はドイツ人。
電話はフランス語でするのかぁ。
ある日、遠の昔しの恋人で
女優のカルロッタ(保坂知寿)と再会。
借金の申し出か何かだとうと思っていたら…。

ディナーを食べながら…
嗚呼、美味しそう♪
ステーキ食べたくなってきたぁ。
給仕(神農直隆)の声が
また渋いったら♪
軽い雰囲気でそれは始まった…。

最初は、出版する自伝に
「貴方からのラブレター」を載せたい。
喧嘩別れしたことだし、
そんなにイイ思い出もないんだろうね、
NO!というヒューゴに、
「それじゃぁ、貴方が、
とても大切に想っていた人へ
送ったラブレターならどうかしら」

…なんとなんと!
それはタブーの領域。
有名人の彼が、
そんなヤツだと世間が知ったら…っ。

”ゲイ”
出たよ…ぉ
前に観たあの…そうそう、
やけたトタン屋根の上の猫』!
あれでも出てきたじゃないかぁ。
同性愛ってのが…。
どう~も…
タブーとか蔑視ってのも。
あんまりピンとこなくって、
MYツボには刺さらず…。
赤毛物(翻訳物と言え!)
って難しいのね…(つくづく)
あの思いが再びぃ。

今まで作品にドップリ浸ってたのに、
急に目の前にテムズ川出現!
もう向こうへは渡れなぁい。
置いてけぼり…ぃ。ウウ…

こうなると、
イギリス人。ドイツ人。
なんていうことが気になってくるし、
勿論、日本人が演じてるんだから、
どうしようもないもんなんだし、
そんなもんうっちゃっとけ!
なんだけどさぁ…ぁ

たった一つの救いは三田和代
あの声は相変わらず、
脳内を刺激してくれるぅ♪
それでも、ちょっと
お年を召した女性というムードで
熱エネルギーの放射量が
…少ないぃ

友人と夕食を食べて
帰って来たヒルダ。
鬼の首を取ったみたいなカルロッタに、
「そんなことお見通しよ」
え、そんな。ケンモホロロに…。
それまで、
ガックリ肩を落としていた
ヒューゴはビックリ!
気勢をそがれたカルロッタは退散。

そうして夫婦二人きり…。
ラストの台詞は衝撃的っっ!!
グオォォオオ!!
そんなんアリかい、そう来るかいっ。

大人の芝居だし、
マキノノゾミだしってんで、
セパレート・テーブルズ』を
思い出したよ。
おっと!舞台美術が同じ!
奥村泰彦
セットだけで物語の世界が
バッチリ判る感じ。
こういう場面転換の無い芝居って、
さすがはイギリス。
色々な作品があるのねぇ。
戯曲を読んでみたいなぁ。

本邦初演で
ノエル・カワード最後の戯曲
三部作『Suite in Three Keys』の中から、
『A Song at Twilight』を翻訳した作品。
三部作は1966年に
ロンドンのクイーンズ劇場で初演され、
カワード自身がサー・ヒューゴ・ラティマーを主演。
戯曲としてはこれが最後に書いた作品であり、
最後に舞台に立った作品。
初演は批評家から高く評価され、
チケットも売り切れる大ヒット。
しかし、主演のカワードの健康状態が悪化、
公演は予定の三ヶ月で打ち切られ、
ロングランはできず。
74年にはブロードウェイでも上演されたものの、
その後はあまり再演されることのない幻の名作。

ご近所の席に銀粉蝶が。
リチャード三世』だぁあ。
え、あ、三田和代とセットで
脳内にインプットされてるもんで
…つい♪

この作品って
兵庫県立芸術文化センター主催なのか!
獅子を飼う』もそうじゃなかったっけか。
東京じゃない場所からの発信って
とっても貴重だぁ。

セパレート・テーブルズ (2005.12.21記)
獅子を飼う (2006.7.18記)
やけたトタン屋根の上の猫 (2010.12.14記)


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