アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

巣林舎公演 近松門左衛門作『出世景清』

2006年07月13日 | 演劇

巣林舎(そうりんしゃ) 第4回公演
 『出世景清(しゅっせかげきよ)』 
 8/23~27 紀伊國屋ホール  

 前売開始:7/16
  
電子チケットぴあ 0570-02-9988(Pコード:370-094)
  巣林舎 03-3461-4505


歌舞伎や文楽でお近づきになれた近松門左衛門さ~ん
現代劇でもっと親しくなりたいの~

巣林舎(そうりんしゃ)設立趣旨 (パンフより)
近松研究の第一人者・鳥越文蔵(早稲田大学名誉教授・ルネッサながと館長)が
主催者となり、50余年にわたる近松戯曲の成果を、現代に生かし上演するために
連続15年間上演していくことを希望し、目標とします。
(略)
近松は、人間の内面に生まれる葛藤からの「義理」「人情」「情愛」「裏切り」「背信」
そして「心中・死」を描いていきます。
私たちは、そこに近松戯曲の現代との接点を見出すのです。
そして、その接点をつなぐものこそが、近松の人形浄瑠璃の言葉の響き、近松語なのです。
巣林舎はこの近松語にこだわりつづけていきます。(略)

あらすじ
屋島、壇浦合戦に敗れた平家の悪七兵衛景清は、
源氏に一矢報いようと熱田神宮に落ちのびた。
それから5年、源頼朝が上洛すると知るや奈良東大寺に向い機会を窺った。
だが屋島の戦いで相撃となった畠山重忠と再び斬り結ぶも多勢に無勢、
今はこれまでと愛人の阿古屋と幼児の住む京の都へ向った。
阿古屋の兄十藏が“賞金首”の景清を訴人せよと妹に迫る。
阿古屋は兄の申し出をきっぱりとはねつけるが、
尾張の国、熱田の大宮司の娘小野姫が
夫景清の行方を知りたいと阿古屋のもとを訪れた。そこで景清は……。

近松門左衛門の作品を現代に甦らせる!
「原作忠実」「現代語訳」「現代服」という視点で上演。
それは、近松を歌舞伎と文楽以外の分野で体感できる楽しい時間~
落ち着いた大人の演劇空間が広がる~
一昨年の公演からハマってしまった~

作品の右も左も判らない私のため?
開演前に行われる”鳥越文蔵のレクチャー”は、百人力っっ!!
だから、モチロン今年も行く !

公演詳細はこちら → 巣林舎公式HP
昨年のレポはこちら → 曽我会稽山
 
ランキング参加中、あなたの清き一票を(笑)
にほんブログ村 演劇ブログへ


納涼ほらー演芸会「怪談」

2006年07月12日 | 落語・講談・漫才


8/26 14:00~17:00
国立演芸場

前売開始:7/13
 国立劇場チケットセンター(10時~17時)
 0570-07-9900 

夏の風物詩は何かな?
スイカ・花火・ビール、そーして”怪談”っっっ!!!
真景累ヶ淵』コワイで~す四谷怪談』こりゃまたコワイですね~
だから、絶対!行きま~す!!

《講談》「宇都宮釣天井」
                 一龍斎 貞友
《ホラーマジック》
                ダーク 広和
《落語》
 三遊亭円朝作
  「真景累ヶ淵」~水門前の場~
              ※道具入りにて申し上げ升
                 林家 正雀
  ―仲入り―
《講談》
 「四谷怪談」
              一龍斎 貞水
                 ※道具入り[制作協力(株)影向舎]

貞水の弟子で、ちびまるこちゃんのお母さん役の声優としても活躍している
貞友の「宇都宮釣天井」。
「ホラーマジック」と題して、身の毛もよだつマジックで構成した舞台を披露するダーク広和。
彦六から伝わり、昭和六十二年に芸術祭賞を受賞している、
円朝作「真景累ヶ淵」水門前の場を、道具入りにて正雀が演じます。
講談において怪談を演じては当代随一と称される貞水が、
おなじみの「四谷怪談」を深みのある語り口と迫力の声柄で魅了します。(HPより)

歌舞伎と落語や講談って、ズズ~ッと繋がってるんですな~
まるで『ジャックと豆の木』…天まで伸びてる~。そーれ!登っちゃえ~

 ランキング参加中、あなたの清き一票を(笑)
にほんブログ村 演劇ブログへ


NHK!サラリーマンNEOと1分人生劇場

2006年07月11日 | テレビ(国内)


謎のホームページ サラリーマンNEO(NHK総合 火曜 23:00~23:30)

出演者はこんな人達っ
生瀬勝久・入江雅人・沢村一樹・田口浩正・山西惇・八十田勇一木太郎ちゃんだ!
田中要次・平泉成・野川由美子 ほか

オープニングは宝田明のダンス
これだけでも、ぶったまげるー!!!

『こんばんわ。ネオエクスプレスです』って、フツーの報道番組?
”速報 世界初!自分探しに成功”
「1年前本当の自分を探す」と休暇を申請(んなこと出来んのか!
今まで誰一人見つけられず、観光旅行になるなか、
モルドバの田舎町で自分を発見するという
快挙を成し遂げました(んなことあんのか!
キャスター同士でボケ!⇔突っ込み!

『テレビサラリーマン体操』はコンドルズが担当!

男性ばかり十数人が学ラン姿で踊るダンスカンパニー!それが”コンドルズ” 
  詳しくはこちら
    → 東京グローブ座公演と早稲田演劇博物館展のレポ!
   
 → 公式HP
  ELDORADO~New Best of Condors 日本縦断黄金郷ツアー2006 
  8月からスタート!来年1月は英・仏・独の欧州ツアーも!

”営業に役立つ体操””相手に商品を売り込む時の体操”
見たいでしょー!やってみたいでしょー!クックックッ

『会社王国』
まさにあの”野生の王国”のパクリっ
「サラリーマンという理解し難い生き物の生態をつぶさに観察して参りたいと思います」
プレゼンとかカラオケとかシャインリョコウなんかの団体行動を、
熱帯雨林の中に見立てて、実況と解説っ!

『世界の社食から』も必見っ。他にもコーナー多数!

エンディングは、ウルフルズの歌

♪何も言わんでも ええねん 何もせんでも ええねん
 笑いとばせば ええねん それでええねん それでええねん♪
 
街行く人が、ボードに思い思いの「○○○でええねん!」
ここ、いっつも悩むねん。私やったら…

NHKがこんなアホなお笑いやっても♪ええねん♪

夜11時近くになって、これを読んで下さっている方!
も~すぐOA~。テレビ、テレビっと。

詳しくはこちら → 公式HP


1分人生劇場 エル・ポポラッチがゆく!!
夕方に真夜中に密やかに突如登場~!
NHKのNHKによるNHKのためのCM…か?
エル・ポポラッチ!覆面レスラーは誰だ?古田新太!?

NHKがこんな妙ちくりんな事やっても♪ええねん♪

詳しくはこちら → エル・ポポラッチがゆく!!公式HP

ランキング参加中、あなたの清き一票を(笑)
にほんブログ村 演劇ブログへ


名奉行!大岡越前

2006年07月10日 | 時代劇


大岡越前2時間スペシャル(3/30 TBS系)
「消えた三万両!大岡裁きよ永遠に」
加藤剛主演!初回は1970年!
どこもかしこも、いぶし銀っ銀っ銀っ銀~っ
アデュー大岡越前…。

と思ってたら、ウワウワウワ~!!!
『名奉行!大岡越前』(テレビ朝日系 火曜夜7時)
北大路欣也ー!!またしても、いぶし銀っ~


「全ては夢、夢であったと心得よ」

沙汰を申すと言いながら、この言葉。
書記の手も思わず止まり、全ての顔が一斉に大岡に向けられる。

「恩を忘れるは人にあらず」


南町奉行大岡越前の名裁き~ッ!
ギョエェェェ 涙~~

娘香織役の水橋貴己が初々しいっ。
年番方筆頭与力の金田明夫がオモロイっ。
柴犬さくらはカワイイっ。
ナレーションの橋爪功も効いてますっ。
エンデイングは加藤登紀子で、またまた渋いっ。

プロ野球で、見れなかったりするけど、ガマンガマン…。と思ってたら、
  明日あって、翌週18日でもう終わりなのよ~。またまた涙~

詳しくはこちら → 公式HP  

ランキング参加中、あなたの清き一票を(笑)
にほんブログ村 演劇ブログへ


11月文楽大阪公演 演目発表!

2006年07月08日 | 文楽


11月国立文楽劇場 文楽公演   
11/4~26 (15:休演)

第1部(午前11時開演)    
 心中天網島 
  北新地河庄の段
  天満紙屋内の段
  大和屋の段
  道行名残りの橋づくし   

第2部(午後4時開演)    
 伊賀越道中双六 
  藤川新関の段 引抜き 団子売
  竹藪の段
  岡崎の段
  伊賀上野敵討の段 
   
 紅葉狩 

主な出演者
 竹本住大夫・鶴澤寛治・吉田簑助・吉田文雀 ほか

 詳しくはこちら → 日本芸術文化振興会

キョエ~。秋の大阪でっせ~。どうでっか~?
『伊賀上野敵討の段』は観た事ない!観たいっ!
でも、『心中天網島』がな… 
2月の国立劇場で観た『天網島時雨炬燵』って
この『心中天網島』の改作なのね。
どう違うの?何が違うの?観たらわかんの?
大阪遠征か…。誰か私を行く気にさせてぇぇぇぇ。

ランキング参加中、あなたの清き一票を(笑)
にほんブログ村 演劇ブログへ


7月の観劇予定

2006年07月07日 | 観劇ラインナップ


 歌舞伎
   歌舞伎座 昼・夜 → 1999年の天守物語

   国立劇場 鑑賞教室

 文楽
   国立文楽劇場 2・3部 → 7月文楽情報

 落語
   大銀座落語祭 3日間  → 詳しい内容

 TV  → 7月劇場中継  

現代演劇のナマ観がない!
落語3レンチャンはチトきつくはなかろうか…頑張りますっ!
お茶の間桟敷席で楽しむTV中継と、
まだ再生していない、さまざまな作品を…
「獅子を飼う」とか「こんぴら歌舞伎」とか「贋作罪と罰」とか
「スーパー歌舞伎・八犬伝」とか「僕の彼女を紹介します」(映画だ)とか
「三波春夫と村田秀雄」(歌謡ショーだ)とか
とか…おびただしい量~。
ひたすら消化したい~。今月は外出禁止じゃっ!

ランキング参加中、あなたの清き一票を(笑)
にほんブログ村 演劇ブログへ


来年は三津五郎が出演!劇団ダンダンブエノ

2006年07月06日 | 演劇


青山円形劇場 6/17(土) 

劇団♪♪ダンダンブエノGO!GO!公演 「トリデ~砦~」 

劇団☆新感線『メタルマクベス』でチラシを発見!直ちにチケット発券!
それがこの公演ダ。
この日、またまたチラシを発見っっ!来年公演発表~!
 次回公演 
  2007年7月 スパイラルホールほか
  出演:坂東三津五郎 ほか

すっげーぞい!色んな意味で…。
どーりで!入り口に三津五郎からデカデカなお花が来てたはずだわ

近藤芳正が主宰で特定の劇団員も作家もいない。
年に1度公演を行う劇団
今年で5回目らしい。って観るのお初だからサ。  

 作:和久田理人&ダンダンブエノ 
 演出:山西 惇
 出演:永島敏行 坂井真紀 宮地雅子 
     ぼくもとさきこ(ペンギンプルペイルパイルズ)
     酒井敏也 山西 惇 近藤芳正 
 編曲・演奏指導:栗コーダカルテット
 

70年代や80年代の音楽談義。
「魔王が天から降ってくる」ノストラダムスの大予言。
あの夏、あの時、あの瞬間。こーだったね♪って
懐かしんでる今の彼等も、時々出て来て…。
とにかく”青春合宿”やってんの。2泊3日で。
夏休みに企画されてる『ザ・サンフラワー祭』
それに出るのが目標サ~。
「音楽やろーゼ!」って言ってんのに
ギター弾けるのは1人だけ。ピアニカが1人。
サックス志望者はいるんだけど…。
あとはリコーダーと太鼓だよー。
金管と木管楽器の区別がつかない。そんな奴ら…。
深夜のラジオは欠かせないし、雷落ちて停電になるし。
HOTヌードル1つを皆で分け合ってるしー。

円形劇場だから舞台面も丸~く半円形。
端っこの席だったから、HOTヌードルに手が…届く~。
3分間待つのだぞ。っていう匂いプンプン~。お腹空きました~

彼氏に隠れてタバコ吸ってみたり、
「一目惚れした!」と勘違いしてみたり、
男性達が女の子の話ばっかりだったり、
黙々と”たこ焼”焼いてみたり、
青春が、千葉の民宿「砦」って所で弾けてる~。
でも、やっぱり仲間割れ~。
行方不明者も出ちゃった~。
色々あったけど、今は皆いい大人になったね。
おわり

エチュード(設定だけ決めて即興で演じる)で創ったから
等身大の物語になったみたい。
チラシからイメージすると、もっとハイテンションな笑いに包まれる?
と思ってたけどハズレ…
ゆっくりゆっくり動いて行く、春の雲みたいに穏やか。
モチロン、メンツがメンツだけに、ユーモアもあった。
客席に降りたり、後ろに行ったり、
こじんまりとした円形の空間で、楽しませよーとしてる
けど…今ひとつ物足らん…

青山円形劇場は何十年ぶりだから、キョロキョロ。
トイレに行く道の左手に”ふしぎが丘入口”ってのがあった!(気になる~
アハハ、昼間は子供達で溢れる場所だもんね。

ヘヴィメタな『メタルマクベス』の隣で、
ホワワワワワ~ンな芝居体験しちゃった。
来年はど~なんの?
出るのは大和屋っ。作家は誰~だ?

「トリデ~砦~」 → 公式HP
 6/16~25 青山円形劇場
 7/1~2   北九州芸術劇場中劇場
 7/4     シアター・ドラマシティ
 7/9     水戸芸術館ACM劇場   

お茶の間で楽しめる
7/16(日) BS2 深夜0:55~3:10
深夜劇場へようこそ
 「礎」 2005年6月 青山円形劇場 
 ゲスト:山西 惇

ランキング参加中、あなたの清き一票を(笑)
にほんブログ村 演劇ブログへ


6月 歌舞伎座 身替座禅 二人夕霧

2006年07月05日 | 歌舞伎

 

六月大歌舞伎 夜の部 6/7(水) 

新古演劇十種の内 身替座禅(みがわりざぜん)

初演:M43(1910)年 下谷二長町市村座

狂言の『花子』がもとになってる。
和泉元彌がやったのをTVで見たこと有り。
最近、所得隠しとかでちょっと話題になったね。
元彌の姉が奥方・玉の井役…。
女性は演るもんでねー。
本当に怖くて、笑えたもんではなかっただー

歌舞伎版は”菊五郎の家の芸”
玉の井役は仁左衛門
ウヒヒヒヒ~。どんなんかな~。

右京(菊五郎)は、山ノ神(奥方)が恐い~。
でも、花子ちゃんに会いたい~。
だってわざわざ都へ来たって言うんだも~ん。
ああ、会いたい~会いたい~。
オロオロ~オモロイ~菊五郎~。

「愛しい愛しい殿~。お呼びでございますか?」
やって来たのは、噂の恐~い奥方・玉の井。
ウキャキャ~!!!骨皮筋子じゃぁぁぁぁ

「諸国の寺でお祈りしたいんだけど」
「そんなのイヤ~殿と離れるなんてイヤ~
千枝(松也)、小枝(梅枝)止めてちょ~だい!」

梅枝の方が、松也より落ち着いてみえるってのもオモロイ~。
そ~いえば、亀治郎の小枝も牧場(OK!)だったなぁ

行ってはいけませんって、止めてますよー。
「屋敷の中でおやりなさい」
うっそ~。それじゃーダメ!じぇんじぇんダメ!
知恵を絞る殿サマ…。
結局”1日座禅”をやることに。
イッヒッヒッ。
替え玉を使って花子ちゃんに会いに行こっと。
行ってきま~す。

太郎冠者(翫雀)が殿サマのフリして座っていると…
「陣中見舞いよー」奥方がやってきた。
なんかカワイイ~
殿サマのことめちゃくちゃ好きなんだ。
ちょっと異常だけどカワイイ~
「ねえ顔を見せて下さいな」
いやーますますカワイイ~
でも見せたらバレちゃうー。
あッバレちゃった。
殿サマ、この裏切りの代償は高くつくゼー。
玉の井が太郎冠者と入れ替わって…。

殿サマ、上~機嫌で帰って参りました!
かなりステキなひと時だったよーです!
顔が緩みっぱなしです!
太郎冠者だと思い込んでペラペラ喋っています!
どんなポーズもおかめ顔でカワイイ仁左衛門玉の井
頭から湯気がッッッ!
「あたしよっっ!!」
衾を取ったら奥方だったもんだから、
殿サマ、泡くってますッ。
奥方、ニラんでるッ
なんてキュ~トなの~ フィギュアあったら買うヨ

あっ、逃げ足速いぞ~殿サマ~
追いかけます!玉の井。
お2人とも末永く御幸せにネ。


二人夕霧(ににんゆうぎり)

前に観た時もビビッとこなかったんだけど、今日も…。
隣の人帰っちゃってるし…。

上方俳優100%で固めたら、
この”クエ~ッ!な状態”(何なん?それ)から抜け出せるのかも。

『吉田屋』でお馴染みの伊左衛門(梅玉
先の夕霧の死後、後の夕霧(時蔵)と2人で暮らしてる。
お仕事は”傾城買い指南”
今日もお弟子3人に教えてます。
ここッ、もっと弾けてもらえんかの~?
こんなもんなのかの~?

貧乏だから金も借りてるんだね。
取立て屋(團蔵)が、金目のモノ持ってっちゃったよ~。
も~悪い人だね~團蔵~
こんなコワイ人も巻き込んで、”指南ごっこ”してくれると楽しいのに。
チェ~。

死んだはずの先の夕霧(魁春)がやって来て、
後の夕霧と揉めてますわ~。
三角関係にど~決着つけんのヨ!
え~っと、一夫多妻制ということで…。

夜の部は「男と女特集」だったのか…。
~貴方の愛し方はどれですか?~みたいな…

その他のレポはこちら
6/2~26 歌舞伎座 
  昼の部 君が代松竹梅 双蝶々曲輪日記 藤戸 荒川の佐吉
  夜の部 暗闇の丑松 身替座禅 二人夕霧

ランキング参加中、あなたの清き一票を(笑)
にほんブログ村 演劇ブログへ


6月 歌舞伎座 暗闇の丑松

2006年07月04日 | 歌舞伎

 

六月大歌舞伎 夜の部 6/7(水) 

待って待って待ちましたー。
中村福助のお米
幸薄い女を演らせたら日本一!成駒屋~!

作:長谷川伸
二世松林伯円の講談「天保六花撰」に登場する
丑松をヒントに作られたそうな。

S6年に『オール読物』に掲載。って文芸春秋だ~。
今だと、浅田次郎や山本一力の小説って感じ?
いや~エンタメ小説三人衆「大極宮」(大沢在昌・京極夏彦・宮部みゆき)
の作品を是非舞台に!


序幕
夏の夜中 浅草
変な音がするって近所の人々が窓越に噂話。

お米(福助)と料理人の丑松(幸四郎)はラヴラヴ
住んでる所は母・お熊(鐵之助)の家の2階。
こいつが実の母じゃなくってね、お米を金蔓にしよーとしてるんだな。
『白雪姫』の継母のよーに腹黒いんだな。

今日もお米をビシバシ叩いてるー。ぶってるー。
イジイジ、メソメソしてっからイライラすんだろーなー。
あッ!あッ!またッ!福ちゃんに何すんのよー

邪魔者は消せ!お熊は浪人を雇って丑松を…。

ドンドンドンドン!扉を叩く音。
「丑松が帰って来た!」
暴れるお米に浪人が喝ッッッ!
あー気絶しちゃったー。
お熊が下に降りている隙に、浪人がお米に悪さをー。
福ちゃんに何すんのよー

ハっっっ!気がつくお米。
「出来心だ。誰にも黙っててくれ」
「男なんてなぜ皆こうなんだろう。たった1人、丑さんだけがそうじゃない」
「妙な所でノロケよる」

浪人は下へ降りてVS丑松!
ドッタンバッタン
ガラガラガッシャンッ
バタンッ
シーン…
フラフラと階段を上ってくる男…丑松だ!

浪人も!お熊も!殺ってしまった!
「てめえの身体の始末つけに行かなけりゃならねえんだ」
この台詞大好き~
「おらあ自訴する」
「ねえ、逃げよ」
丑松にすがりつき必死!
「わたしゃお前さんと生きていたいよ。いよいよの際まで死ぬのは嫌だ」
この一言で、運命のカードは決まったのヨ…。
「いざという時はな、この手をギューッと握れ」
固く固く握り合う2人
「俺も握るぜ」
「きっとあたしゃそうするよ」

あの屋根伝いに、運を天に任せて
風鈴の音…

こんなに誓い合ったのに、何なのヨー!お米の最期はー!
嗚呼、今からもう胸が痛い

二幕目
1年後 板橋の宿
舞台中央に大きな階段。
上手が入口。扉を開けると風と雨がビュービュー!!
大雨洪水警報出てるゾ~
裏方のお仕事ど~なってんの?知りたい~。

てな日に、丑松が飛び込んで来た!
案内された座敷に、熊吉(高麗蔵)という男がやって来て、
後から出刃包丁を持った男までっ!
そいつの顔を見てビックリ!
丑松の昔の仲間・祐次(染五郎)じゃん。
喧嘩も納まって落ち着いた祐次
「熊吉&八五郎(男女蔵)達とあっちで飲みなおすわ」

急に静かになった部屋に、音もなく入って来たのは
幽霊~!?…の様に見える、女郎・おきよ。
女が男を見て顔を伏せたっ!
…男も気がついたっ…目の前にいるのはお米!

「何てことだ。俺の女房のこんな姿をみようとは」
「私、意気地がないもんだから…」

何言ってんのヨ。兄貴分の四郎兵衛にヒドイことされて、
そんでもって売り飛ばされたんでしょ!
ハッキリ言っちゃいなヨ~!
まさかそーとは知らない丑松。

「他に男が出来たんだな。悪い男に…。
そんな馬鹿な女じゃねえはずなんだが…」

何度手紙を書いても返事がない。
モヤモヤが溜まって、ビクビクしながらお前に会おうと
江戸へ帰る途中なんだ!

”手紙が来てたなんて知らないー!!”
心の中で叫ぶお米。

「私という馬鹿な女の泣き言も聞いておくれ。
それを聞いてもらいたいばっかりに、
こんな姿の恥かしさを今まで堪えてきたんだもの」

四郎兵衛を信じきっている丑松には、何も聞こえない。
逆にお米を傷つけるだけ
「お前さんは一本気だから…」

宿の三吉がお酒をどーぞと持ってくる。
「お客さんお酌して下さいまし…」
注いでもらったお酒…。
ソッポを向く丑松の顔を見つめながら、お酒を注ぎ返す。
…諦めたように笑うお米。
嗚呼、末期の酒だっちゅ~の、丑松のバカ~!

お米がお色直しに席を立ってみると、
気になるのはさっきの話。
三吉にそれとなく尋ねてみる丑松。

廊下からお米が愛しそうに後姿を見てるヨ!!
丑松が気がつくと、スーッと襖を閉めた。
決心が着いたんだね、お米…。
下手の薄暗い廊下をゆーっくり歩いて行く…。
1年前のあの日「生きていたい」って言ったお米の、
これが運命…。

丑松が三吉から話を聞き終わった頃、
宿の中が急に大~騒ぎ!!!
銀杏の木に首を括って死んだって!!お米が!!
風が強くてブラブラ揺れてるって!!お米が!!

玄関先を戸板に乗せられた死体が通る。
丑松はこっそりと手を合わせて、ダッシュで逃げた!
入れ違いにやって来たのは岡っ引きだ~。
ギリギリセーフ…。

幸四郎の丑松。
時々台詞が時代物系に走っちゃって…アララ。

祐次:八十助(現:三津五郎) 三吉:松助
1998年版は、江戸からちょっと離れた宿屋の空気。
そこに住む人達の生活がジワ~っと漂ってきて好きだったな。

”昔は女も博打も大好きだった。威勢のいいヤツ。苦み走ったイイ男”
それが丑松なんだよね。
私の中のチャンピオンは音羽屋だ~!
福ちゃんのお米が観れて幸せ~
でも、ごめんやけど、
8年前と同じ菊五郎バージョンでいつかも~1度!

大詰
本所 四郎兵衛の家
岡っ引きがクンクン嗅ぎまわってるぞい。

暫くしてダラシな~く起きて来る四郎兵衛の女房・お今(秀太郎
若い料理人達になんだぁかんだぁ文句ばっか。
クワ~ッッ!!アデージョ(艶女)だ~な~。
お米を散々いじめたんだろ~な~。秀ちゃんステキ~

四郎兵衛(段四郎)が出てきた所へ、
板橋から「お米死亡」の知らせが入った。
なのにこの2人、涙ひとつ零さないー。迷惑がってるー。

足音を忍ばせてやって来たのは丑松。
ビビッたお今は、必死に色仕掛け!
でも効果なしだ。グッサリだ…。
「女のその心が憎い悲しい…たまらねえ。お米だってそうだったんだからなあ」
四郎兵衛を追って銭湯へ。

待ってましたっっ!!
釜場で、アクロバティックでジェットコースターな動きを見せる
番頭・甚太郎役は中村蝶十郎
男湯と女湯を行ったりきたり。
お湯を埋めたり抜いたり。一休みもホンノ一瞬。
手桶も取り入れ、褌一丁で走り回るっっ。
こいつがめちゃくちゃカッチョイイ~!
誰がこんな場面作ったの~!?
サンキューベリマッチョ(by千昌夫)

丑松は男湯で四郎兵衛をグサッッッ
湯槽に沈めて逃げて行く…。

誰が悪いというのだろう。
女の為に始めに2人、後にも2人。
4人もあの世に送ってしまって…
愛する女との再会はあまりにも惨めで…
暗い。どこまでも暗い…。照明も暗い~。

島田正吾・辰巳柳太郎ほか新国劇総出演
映画『初姿丑松格子』(1954年)見始めたっ。ナイスッ!

その他のレポはこちら
6/2~26 歌舞伎座 
  昼の部 君が代松竹梅 双蝶々曲輪日記 藤戸 荒川の佐吉
  夜の部 暗闇の丑松 身替座禅 二人夕霧

ランキング参加中、あなたの清き一票を(笑)
にほんブログ村 演劇ブログへ