アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

引窓

2005年10月19日 | 歌舞伎

2005年10月 芸術祭十月大歌舞伎・夜の部

バカじゃん!!私!!
「引窓」も菊五郎だと出来が微妙だし、
②玉三郎の舞踊も、”人形振り”が嫌いだし。
③「河庄」は、はっきり言って文楽の方が好き。鴈治郎の鼻につまった声がダメ~。
ここまで、観なくてもいい条件が揃っているのに…。
これぞ「天守物語」(今月の歌舞伎ch)マジック!!
あれ観てたらwebに吸い寄せられたじぇ。
玉三郎観たくなったじぇ~。

『双蝶々曲輪日記 ふたつちょうちょうくるわにっき/引窓』

お幸が養子にやった息子(長五郎)が、殺人を犯し”一目母親に会いたい”とやって来た。
彼を捕らえようとするのは、同居している義理の息子(与兵衛)。
ひとつ屋根の下で鉢合わせか!
息子を逃がしたい親心を、言葉に出来ない母。
家族の情愛が、秋の十五夜・引窓・時の鐘をキーポイントに切々と描かれる。

な~んてね。これ何回観ても好きになれない!イラつく!
なのに上演回数多し!これ人気あんのか!?カリカリしてんの私だけか?

そんな時”通し”(H15・1国立劇場)で、目からウロコっつうより、棚からボタモチ気分!
イチから観たら楽しかったのタリラリラ~ン♪♪
私の脳ミソに、チャンピオンチームとしてインプットされたのが
富十郎・吉右衛門・吉之丞&歌昇~。

今回は、殺人犯の相撲取・長五郎が左団次。
準主役の厚みが足りん。スカスカ(体形じゃぁないよ)。
いつももっと脇席にいるから、あれが精一杯なの?
伸びたゴム風船みたい。ちゃんと膨らみなさいよー。(だから体形じゃぁないよ)

与兵衛の菊五郎は、世話物になりかけ。ギリギリセーフの崖っぷち。
それとも、”丸本”でも世話物だから、これが正統派なのか?
こののチームは、悪い意味じゃないんだけど、”軽い”ですわ…。

私ってば、古風がイイの。チームワークバッチリな方が好きなの。
天王寺屋&播磨屋チーム!タイトル防衛~!!

与兵 「南無三宝、夜があけた。身共が役目は夜の内ばかり、
     あくればすなわち放生会、生けるを放す所の法、
     恩に着ずとも、勝手にお行きゃれ。」
      トこれにて九ツの本釣鐘。
長五 「ヤア、アリャもう九ツ、」
与兵 「イヤ、明け六ツ、」
長五 「残る三ツは、」
与兵 「母への進上、」
長五 「重なる御恩は、」
与兵 「アイヤ、それ言わずにさらばさらば。」
      √別れてこそは。

夜の部 「引窓」 「日高川入相花王」 「河庄
昼の部 「廓三番叟」 「加賀見山旧錦絵

☆あくまでも主観で書いたものです。特に他意はありませんので平に容赦下さい。