2000年 9月 歌舞伎座
2005年10月 歌舞伎チャンネル
河竹黙阿弥:作
宗五郎:勘九郎/女房おはま・福ちゃん
昨年の夏「半七捕物帖」の中で勘九郎(現:勘三郎)らしさを観てから1年間、
何をとっても、どっからみても、全く面白くなかった勘九郎~。
忘れはせぬわ-ッ!!
師走の「籠釣瓶花街酔醒」<いけてね~>
春の「髪結新三」<いけてね~>
同「鰯売恋曳網」<いけてね~>
真夏の「四谷怪談」<全然いけてね~>
これだけ<いけてね~>が続くと、全く期待しなくなるってぇこと。
なもんで、こんな気持ちで見始めた。
「えぇぇぇぇ勘九郎けぇぇぇぇ」
ところがドッコイ。これが<いけてる~>!!
同じ物を、京都南座で去年の12月に、
菊五郎&田之助コンビで観た。
これがまた期待外れで…。
菊五郎って、黙阿弥作品は十八番だと思ってたのに。
宗五郎が徐々に酔っ払う処が眼目なのに。
<全然いけてなかった>んだな~。
なもんで、“勘九郎で面白いだろう。”なんてぇ事は、
露ほども思ってなかったんだな~。
TVで観た前進座の先代梅之助だっけ、
彼の宗五郎が面白かったから、
まさか、あの勘九郎でイイと思うなんて、考えてもいんかったんだな~(クドイ)
しかも、福ちゃんってば、初役とは思えない!!
ドンピシャッ!!
あたしゃ嬉しかったねン。<いけてる>二人を観れてサ。
宗五郎は妹が死んだことで、禁酒の誓いを破っちゃって、
ドンドンドンドン飲んじゃう。
止めようとする女房~。
このバトルがまたまた~。
“あ・うんの呼吸”ってこの事だったのね!
酔っぱらって殿様の屋敷に殴り込み、庭先で泥酔しちゃって
女房の膝枕で眠る宗五郎~。
この福ちゃんの膝枕が、色っぽくってね~。
ぜ~ッたいこのコンビ良いって!!