
社会人のための歌舞伎入門 『貞操花鳥羽恋塚 (みさおのはなとばのこいづか)』
2005年10月 国立劇場
昨年12月から公演中に2回だけ催されている新しい企画。
一般公演より上演時間を短縮だいっ!
しかも、平日の午後7時開演だいっ!
料金も1階席が安いんだいっ!
2005年3月『本朝廿四孝』
テーマは美しき女形の世界へ
客層がクラシックコンサートのよう。
男性同士、OL多いし、オシャレな服だし。ここまで変わるものか~!
”高校生のための鑑賞入門”っぽいんでしょ。と高をくくってたら、
これがまさしく”社会人のための”であった!!。
砕けた言葉とか、アッと驚く趣向とか別に無いんだけど、
客席から男性2人が舞台に上がっての、女形の手解きに、場内は爆笑の渦っっ!
遂に、全員で演ってみた。
お姫様になったつもりで「お月さまが~」と言って、月をさす。
ククク。なんか可笑しいぃ。恥ずかしいぃ。
配られた冊子に気合が入ってて、ちょっとしたゴク薄の文庫本!
文字も大きいし、台本も掲載されている。
この充実は、「高校生」では味わえないっ!
クセになりそな『社会人のための歌舞伎入門』また行ってみた!
10月21日(金)
スペクタクル~大道具大仕掛け~も面白い
定式幕の色彩に「どこかのお茶漬けのよーですね」
と、若々しいトークは亀三郎。
ちょっと、無駄な言葉が多くて疲れたけどね。
喋る声はバリトン。歌舞伎声の時よりイイ~。
ギャァァァァァ~。、”セットの組建て作業ー!”。
目の前で見ていいのでしょーか。裏のお仕事っっ!!
しかもよ~。専門家はそれを”屋体を飾る”と言う。
イヤ~ン。ス・テ・キな御言葉じゃぁござんせんか。
小道具は下手に花を設置してトンテン、
大道具は畳になる板を置いてカンテン、
照明がチェックして、舞監が各場所を点検ー!
マジだ!マジ!マジ!カッチョイイ!みんな若いし~(見るところズレてるか?)
観客代表のカップルは、舞台をくまなく歩き(いいなぁ)
「自動です」と笑いを取る司会者と一緒に、襖を触り(ホントいいなぁ)
附打ちさんにピンスポも当たって、(ウォ~)
刀を持って見得をきる。バ~ッタリ。(キャ~)
女性 「静かだと思っていたけど、流れと動きがあることを知った」
男性 「眩しくて客席がよく見えないけど、拍手で大勢いることが判る」
という感想を残し、お土産貰って。チョン。
休憩20分。
サラリーマンも目立つ客席。若い男性グループの声が弾んでる!
「あれイイよ。司会の坂東亀、亀…」(正解は亀三郎)
約40分間で、虜になったらしい。ホクホク。
お次は歌舞伎観劇でぃ。
「雨月物語」で有名な、保元の乱(1156)で敗れ、
讃岐に流された崇徳院が魔界に入る話。
”全編”観てもチンプンカンプンと聞いたよ、これ。
今日は一部分だけ上演。45分間。いい長さじゃない~。
合方!鳴物!玉太郎の大立ち廻りで、掴みはOK!
崖下に崇徳院(松緑)の在所があるらしい。
舞台廻って(解説で見た!)セリあがると(これも!)、中央に庵出現っ。
上手には紅葉の木(こ、これも!)手折った(さっきも!)
差し金の浜千鳥!黒衣後見!波後見!
わ~い解説で見たもんばっかー。
こうなってくると、1つ1つに親近感湧いてくるー。
目と意識が、自然と行っちゃう自分が可笑しいー。
どれも、これも見知ってんのに、なんか惹きつけられちゃうー。
2学期最初の教室の中みたいに新鮮ですゥ。
崇徳院を追ってきた侍従(孝太郎)が、切々と…。
ちょっと退屈…。
娘役だけのダンスシーンみたいなもんだ。
迫力ないから、長いと飽きられちゃう。
崇徳院!赤ん坊の首切ったゼ!
コロリンと床に落ちたゼ、首っ!
イイゾ~南北しぇんしぇ~い。生誕250周年オメデトー。
そーして大魔王に変身だっっ。
雷鳴、稲光起こり、屋体崩しー!!ドドドドッッ!ダーンッッ!!
√魔道に落ち入るその形相、不思議にも又、恐ろしき
崇徳 「見よ見よ、平家に、目にもの見せん。
ハハ、ハハ、ハハ、ハハ、フハハハ…」
ト、よろしく見得にて、
完全暗転っっっ!!ゲッッ!!歌舞伎じゃ有り得ねぇぇ。
非常口のライトも消えてる。嗚呼、消防法。
場内には鳴物が響くだけ。
パ~ッッと明るくなったと思ったら目の前にっっ!!
宙乗りの崇徳院っっっっっっ!!!
1階席のド真ん中っっ!!しかも、手が届く!超低空飛行!
WOOOOOOOー!!!
こんな所にいるとは!想定外っっ!前代未聞!奇想天外!
お釈迦様でも気がつくめぇ~。(byお富与三郎)
そんでよぉ、後ろに(舞台面)下がったでよぉ!バックしたでよぉ!
この遠近法はすっごいゾ~!!
”宙乗り”と言えば、澤瀉屋~!でもありゃ標準タイプだったんねぇ。
”筋違(すじか)い”って名前だから、
ただ、斜めに(下手から上手へ)渡るだけだと思ってた。
空間って実際、自由に使えるんだ。変幻自在だ。
天狗になった松緑っ。
真っ青な隈取で、ドングリお目めをギョロッと剥いて、
太ったお顔がこの役柄にピッタリっ!ぶっ返って!
ゴーゴー風を巻き起こして翔んでったー。
拍子幕
TVのニュースで、宙乗りの光景見たけど、
スペクタキュラーさは、ちっとも伝わってこなかった。
じぇんじぇん別物ー。映像は見なくてヨロシー。
劇場へ行こー。行こー。
☆あくまでも主観で書いたものです。特に他意はありませんので平に容赦下さい。
今月は筋がわかりにくい、わかりにくい、って聞いてたから、イヤホンガイドも借りて、筋書きも熟読して臨みました。ら、なんとかついていけました。
松緑の宙乗り、ホント迫力満点。私が見たのは千秋楽だったから、動きも洗練されてきてたんじゃないかな。三階だったから「めざましタイ」さんのような「手が届きそう」な迫力じゃなかったけれど。それにイヤホンガイドの人が「さあ、どこから登場するかお楽しみ」なんて言うから「いつもどおりじゃないんだな」とわかってしまったから、ちょっとつまらなかったけど。
宙乗りが終わったら客席が少しすいた・・・。でもその人達、正解だったかも。その後はチト退屈だったんで。ただ、大詰めの最後はお見事な本物の「どんでん返し」。この日大活躍の大道具方が最後に「これでもかあ~」と見せてくれました!
予算が増えたのか?役者もいつもより揃ってたし。って言うか、コメントにもあった「亀三郎」始め、「玉太郎」「男女蔵」そして「梅枝君」(ついでに「松也」「亀寿」も入れといてあげよう)の成長ぶりが目立ち、幹部級の少なさを十分補ってた。こうやってどんどん生まれ変わって行くのだなー、歌舞伎は。
お父さんの彦三郎、まだ引きずってる足が痛々しい。でも息子がこれだけ成長してくれたらさぞ嬉しかろうて。亀三郎、化粧顔の中にお祖父さんがチラと見えた。頑張れー!応援することに決めました。
最後に、松緑も、絶対成長した。不安なく見ていられる。ああ一安心。
やっぱり「児雷也」見よう。
そして「社会人のための~」、やはりいいですね。
教わったことが、すぐに舞台で再現される。
> 2学期最初の教室の中みたいに新鮮ですゥ。
こんな楽しい企画が、毎回あればいいのに…と思います。
若手も、これからが楽しみですね。
”通し”でご覧になったんですね!
でも、”勉強”して行かなきゃ判らないって♪なんでだろー♪
オペラならいざ知らず、日本語なのになぁ。
以前、国立劇場で2回観ても判らん”通し”がありました。
筋書きも読まず、イヤホンガイドも借りずトライしたんですけどね~。沈没…。
復活させるのはイイけど、”やりっぱ”なんだな~。国立劇場~。再演して新演出!で観せて欲しい。
実は、私も21日の鑑賞教室に参加したんですが、7月と違って演目部分が本当に“サワリ”だけだし、チャンとチラシを読まずに取って思ってた演者が出てなくて、アリャ?!と面食らってしまいました。
(^^;
もちろん松緑さんの迫力ある演技は、納得なんですが…。
NINAGAWA十二夜で目を引いた時蔵さんが観たかったんで、ちょっと寂しかったんです。
(><)
でも、社会人にとっては19時開演は、ありがたいし、料金がお手頃なのも助かるし、初心者の私には改めて舞台機構も見れて楽しかったし。
これからも、ぜひぜひ続けて欲しいとは思いました。
(^^)v
上方でも色々と歌舞伎を上演して欲しいですね!!
その復興に私財を投じた人が、現仁左衛門の父親・十三代目です。
今日のブログでも掲載していますので、お時間ありましたらどうぞご覧下さい。
話は飛びますが、タカちゃんの退団発表に、お花がセットで付いてこないからビックリ!どこまで行くつもりでしょーか。女王は…。
そうなんですよね。”通し”だと、ワンサと出てるのに、”社会人のための~”では少なかったですね。
後でチラシをちゃんと読んで、「OH!そーいえばこんな人も出てるのね!」ってしまつ…。
やはり、通常バージョンもきちんと観劇するべきでしょーか。資金がねぇ…。ヤレヤレ。
舞台に上げられた男性達はさぞ照れくさい思いをしただろうなぁと気の毒に思いつつも、客席で一緒に爆笑してみたかった気もします(^^;。
歌舞伎の虜予備軍、私も休憩中に見ましたよ。高校生くらいの男の子達が、繰り返し見得の真似をしていました(人の少ない女子トイレの前で・・・)。
ああいう企画って、結局歌舞伎好きな人しか来ないんじゃないかと思ってたのですが、そうでもないようですね。
TB打たせていただきました(^^)
多分、同じ日にみてますね~♪
観客代表の男性の方の感想が、「なかなか鋭いかんそうだな~」と印象に残ってます。
あ~読んでて 色んなところで「ぷぷぷぷぷ♪」となってしまいましたわ。
舞台の組み立て実演は、私も無茶苦茶、眼福でございました♪「屋台を飾る」って言い方、 大道具さんの仕事魂のこもってる感じで、ほんと かっこいいですよね。
>「あれイイよ。司会の坂東亀、亀…」(正解は亀三郎)
そう、亀役者さんは歌舞伎の世界にあふれかえってる・・・(^_^;)
でも、亀がつく役者の中でも、声NO.1は亀三郎さん!!
と 決め付けております♪
6月の「歌舞伎鑑賞教室」に引き続いてのご登場のところを見ると、亀三郎さん、人気はひそやかに上昇中?
社会人のための歌舞伎入門って面白そうですね。
楽しそうな様子がよく伝わりとっても参考になり
ました。機会があったら参加したいと思います。
司会の亀三郎。私は「高校生」向けだと思いました。
っていうのは、3月になさった方が、若くなく(失礼…)ステキに落ち着いていたので、「社会人」ってこれだ!って思ったんですよ。
だから、11月はもしや!男女蔵じゃないか?と思ってワクワク。
「高校生」で「男女ちゃんって呼んでください」って言いながら、実年齢は”若くない”でしょ(笑)
男女ちゃんゴメンヨ~。