→ その1
2018年1月8日(月・祝)
三越劇場 11:30開演 6列下手
新派130年 初春新派公演
家族はつらいよ
原作・脚本・演出 : 山田洋次
キャスト
平田富子(母) : 水谷八重子
平田周造(父) : 田口守
平田幸之助(長男) : 喜多村緑郎
平田史枝(長男の嫁) : 石原舞子
金井成子(長女) : 瀬戸摩純
金井泰蔵(長女の夫) : 児玉真二
平田庄太(次男) : 喜多村一郎
間宮憲子(次男の恋人) : 春本由香
加代(小料理屋の女将) : 波乃久里子
次男の庄太(喜多村一郎)には、
結婚したい人がっ。
憲子(春本由香)という看護師。
春本由香って、
声がステキなのよぉお♪
『黒蜥蜴』で早苗を演った時も、
ラリラリだったんだけどさぁあ。
透き通った高音の声なんだよぉお♪
アフタートークで、
波乃久里子が褒めてたよ。
血統の成せる業なのかも。
祖父は新派の名脇役・春本泰男
母も元新派女優の河合盛恵
父は歌舞伎俳優六代目尾上松助
兄は歌舞伎俳優二代目尾上松也
2016年新派に入団して
水谷八重子の部屋子に。
庄太が憲子を家族に紹介するという日、
他の人達は全く違う事を
検討しようとしていたぁあ。
父と母の離婚問題だっっ。
富子(水谷八重子)は気持ちを語ったよ。
独りになったら、
友人とルームシェアするんだって。
財産だってへそくりがあるんだって。
しっかり考えてるんだなぁ。
対する夫・周造(田口守)は…
喋ろうとはしないんだなぁ。
心の中で色んな気持ちが
渦巻いてるはずなのになぁ。
だってさ、
小料理屋の女将(波乃久里子)に
言われたんだよね。
「きちんと言葉にしなくっちゃ」
でも、「そんなこと出来るか…」
苦悶する周造がバッタリ倒れた!
その場を仕切るのは、
看護師の憲子。
慌ててるのは長男・幸之助(喜多村緑郎)
「119って何番だ!」
みたいな事を言ってぇ。
緊張感満載な場面のはずなのにぃ。
アハアハ
救急車が到着するやら、
出前を頼んでいた
鰻重の特上が届くやら、
長男の息子が野球大会で活躍したって、
電話が掛かってくるやら、
てんやわんやの大騒ぎぃ。
なんだけどぉ…客席はイヒイヒ。
その夜の長男夫婦の会話。
「ママもへそくりあるのか?」
と聞く幸之助(喜多村緑郎)
「まあね」
シレっと答える妻・史枝(石原舞子)
ビビる夫っ。
「チャップリンも言ってるでしょ。
”人生に必要なのは勇気と希望と
いくらかのお金だ”って」
女は強し! !
新派初心者なので、
石原舞子という役者を
しっかり観たのは初めてなんだけど、
Gパン履いて、エプロンして、
ニッコリ笑って。
という姿にホッコリ♪
声も円やかなんだよぉお♪
癒し系だぁああ。
終演後のトークショーに特別参加。
新派100周年のオーディションで、
10名受かったうちの1人なんだって。
同期は今5名。
「30年もいるの!」
波乃久里子が驚いてたぁあ。
色んな役者がいるのねぇ新派って!
これからも楽しみ♪
役者といえば、
周造役の田口守。
イイ味出してたぁああ。
庶民の空気がプンプンしてたもんね。
あ、またまた話を戻して…
夫が倒れた!
一大事じゃないかああ。
こんなことになったら、
富子は考えを改めるんじゃ…。
なんていう私の考えは甘かったぁあ。
帰ってきた周造は、
自分のズボンをハンガーに掛けて、
靴下を丁寧に畳んだ。
そうして、妻に労いの言葉と…。
判を押した離婚届を差し出したぁ。
ウルウル…ぅ
そうしたらさぁ、
富子がさぁ、
ビリビリビリってさぁ、
離婚届を破ったぁああ!!
めでたしめでたし
ウルウル…ぅ
庄太(喜多村一郎)は、
新しい家庭を築くために家を出ていき、
小学生の長男の子供達は
今日も元気いっぱい。
幸之助(喜多村緑郎)は相変わらず
「風呂、飯、寝る」しか言わない。
「親子ねぇ」って
富子(水谷八重子)と
史枝(石原舞子)が笑い合う。
終
なんてナチュラルなんだぁああ!!
物凄く普通の芝居だぁああ。
私が観たことのある新派は、
仰々しいというか、
様式美というか、
時代物のそういう作品しか
観たことがないもんで、
一軒家に住む一般人の生活を
新派が上演っていうのが、
もう一つピンと来なくってさぁあ。
でも、平成の現代劇も
きっちり演ってのけちゃえるのね!
しかもユーモアたっぷり!
楽しかったぁああ♪
侮れぬ!新派!
セットも凄かったぁあああ。
2階への階段が、
しっかり作られてて、
夫や子供達が上ったり下りたり。
軒下に何やら放ったらかしの物が
置いてあったり。
とにかく、ザ・一軒家!
裏方さん アッパレじゃ!
あ!あとね、新鮮だったのが、
リビングで演技してる人を観てると、
富子&周造の部屋の動きを見損なっちゃう。
そうなんだよぉお。
2つの芝居が同時進行してる場面も
あったんだよぉお。
こういうの、久しぶりに観たわぁあ♪
元ネタの映画は観てないから、
舞台版との違いは判らないんだけど、
山田洋次が原作・脚本・演出を
全部やったんだって!!
「俳優が変われば、全体のムードも
テイストも変わる。
家族を描くのが松竹映画の伝統で、
舞台化するなら、家族的な雰囲気を
持つ新派をおいてほかにない」
ってことで実現したのねぇえ!!
カテコで新年の挨拶中、
客席からちっこい子供の声で、
「パパ」って何度も…
その度に緑郎がニヤニヤ。
なんだろうと思っていたら、
喜多村一郎が
「妻と子供が来ています」
春本由香が、
緊張してしどろもどろな理由は、
「母が来ています」
ウキャァア♪
アットホームだねぇ。
これが新派カラーなんだなぁ。
いいねぇ♪
今年は新派130年!!
アッパレじゃ!!
~2018年の新派公演~
3月
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8月~10月
華岡青洲の妻 全国ツアー
全ツがあるのか!
何処を廻るのかなぁあ。
お近くの劇場だったら、
是非行ってみてねぇえ!
今年も新派を推しまっせぇえ!
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11月
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おわり
新派 家族はつらいよ
三越劇場
2018年1月2日(火)~25日(木)
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