アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

二代目喜多村緑郎襲名披露 振袖纏

2016年09月17日 | 新派

新派の礎を築いた初代喜多村緑郎(きたむらろくろう)
その名跡が2016年9月、55年ぶりに復活!!
ドド~ン!
劇場前の大型パネル!!

市川月乃助改め
二代目喜多村緑郎襲名披露
九月新派特別公演

2016年9月3日(土)
新橋演舞場 11時開演 3階A席:1列センター

昼の部
振袖纒 (ふりそでまとい)
川口松太郎: 作
成瀬芳一 :補綴・演出
配役
芳次郎:尾上松也
お喜久:瀬戸摩純
彦兵衛:立松昭二
おつね:伊藤みどり
番頭竹蔵:田口 守
鳶国松:市村新吾
お徳:市川春猿
藤右衛門:市川猿弥

QOO~!
川口松太郎だよぉお。
今年の3月国立劇場で観た
遊女夕霧』にね、
ジンジンきたんだよぉお。
切なくも美しいぃいいい!!
新派って面白いじゃないのさぁあ♪
過去にたった2回しか
観たことがなくて…。
その時もそれなりにグっとは
きたんだけど…。
グイグイっときたぁぁあ!!
川口松太郎作品を、
もっと観たいと思っていたんだよぉお。

大店のぼんぼん芳次郎(尾上松也)が、
火消しの纒持ちに憧れて、
頭(市川猿弥)に才能を見込まれて、
家を捨てて生きる決心!
頭の娘お喜久(瀬戸摩純)と
夫婦になって…。
こういう話は、定番だよね。
ところが、こっからがぁあ!

授かった息子を、大店の跡取りに!
番頭にそうせがまれて…。
あげちゃう!!
ウヘェエエ!!
そんなこと有りなんかいっ。

でも、
芳次郎の子供だってバレたら
元も子もないわけで…。
夜中に店先にソっと置いて…
それを偶然、番頭が見つける計画。
ウゲゲ!
またまたそんなこと有りなんかいっ。

何かの拍子に…
子供が誰か他の人の手にっ。
なんてぇことを妄想したんだけど、
そんなミステリーな事件も起こらず…。
番頭のスッタモンダもあって、
ここは軽いな笑いの中、
物語が進んだわぁ。
無事に捨て子として
引き取られたぁあ。
ヨカッタぁあ。

それから7年…。
芳次郎はどうしてるかというと…。
大火で片目を潰したらしい…。
纒持ちとしては致命傷…。
でも諦めるなんて嫌だっっ。
頭に諭されて…。
そんな時!半鐘の音がっ!
駒形方面からっっ。
実家があるんだよっ。
居ても立ってもいられねぇえ。

女房のお喜久がっ。
纏をかっさらって来て、
芳次郎と一緒に
屋根に上がるって!
纏を振るってぇええ!!
もう片方の目になるってぇええ!
グオォォオオ!!
女だてらにそこまでするのかよぉお。
カッコイイィイ!!

火消し達の尽力で
幸い芳次郎の実家は無事だったぁ。
男の子が「ありがとう」って…。
「ぼっちゃん」
2人はそう呼んだ…
やっぱり
親子の名乗りは上げられないんだぁあ。
ウ…ゥゥ…

初っ端の作品は若さ爆発!
喜多村緑郎の出番は無し。
歌舞伎界からの登場は、
澤瀉屋の猿弥春猿
そうして…
尾上松也!新派初出演っ。
特に贔屓じゃないもんで、
前のめりにはならなかったなぁ。
ビジュアルはバッチリなんだけど…
台詞が軽いというか…。
これは当世風だから、
気にしない方が
イイとは思うんだけど…。
もっとネバっとしてて、
ピリっと辛い方が、
私の好みなもんで…
つい…(グチグチ…)

瀬戸摩純って、
3月公演の『寺田屋お登勢』で
お龍をやった女優だよね。
美しくって男前だぁああ!!

劇作家・川口松太郎って
全然詳しくないんだけど…
『明治一代女』『鶴八鶴次郎』『遊女夕霧』など
人情溢れる作品を残した。
『振袖纒』は実在の纒持ちをモデルに描いた作品。
新派では35年ぶりの上演!!!
この作品って歌舞伎でも演れそうな…
拙宅検索してみたら…。
お江戸みやげ
昭和36年に初演した新歌舞伎。
ウッワァア!
むっちゃくちゃ面白かったヤツだぁあ。
2001年に観劇してるよぉお。
懐かしいなぁあ…(遠い目)
あれは川口松太郎が
手掛けていたのかあああ!
知らんかったぁああ。 

つづく 

市川月乃助改め二代目喜多村緑郎襲名披露
【新橋演舞場】2016年9月1日(木)~11日(日)
【大阪松竹座】2016年9月17日(土)~25日(日) 

喜多村緑郎オフィシャルサイト
新派

月乃助が新派に移籍!二代目喜多村緑郎を襲名! (2015.11.27記) 

お江戸みやげ (2005.9.28記)
新派 遊女夕霧 寺田屋お登勢 (2016.4.25記)

二代目喜多村緑郎襲名披露 振袖纏 (2016.9.17記)
二代目喜多村緑郎襲名披露 口上 (2016.9.18記)
二代目喜多村緑郎襲名披露 深川年増 (2016.9.19記)


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