アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

大坂歌舞伎展

2005年11月25日 | 美術館・博物館

「大英博物館で絶賛!優品の里帰り大興行!」
そんな花火打ち上げても、市民は気づいてないみたいやでー。
だいたい”大阪歴史博物館”ってどこにあるか知っとるか?
大阪城に隣接してる古風な建物の、大阪市立博物館が閉鎖されてた~。
その代わりに建ったんじゃないのか?…そうらしい。
それにしても随分離れたところに行ったもんだぁ。
大阪城見物の帰りに寄るのも、ちょっとなぁ。
JR使う人は、ここまで来ぃへんし。
どこって、NHK大阪放送会館の横ー。
人目につかない。っつうか人がおれへん!
この特別展もチラ…ホラ…。まばらな細雪ー。

18世紀後半から19世紀前半、
上方歌舞伎はゼッ好調やってんて!羨ましいこっちゃ。

二代目嵐吉三郎(璃寛)(1769~1821)と三代目中村歌右衛門(芝翫)(1778~1838)
この2大明星(スター)が張り合ってたんやと。でも、競演はない…。
え!これって、今でもあるやん。どこぞの兄弟然り、他にも、なぁ。
ファンは、絵の中で”夢の競演”を見てたらしいわ。
いやぁ!贔屓がとりなして実現寸前ってとこまで持っていってんてぇ。
ちょっと~スゴイ権力やなぁ。これ今もありそーな話や。

上方の特色は”贔屓連”
商売の街だけに、豪商がね。色んなもんを明星に差し入れ。
『仮名手本忠臣蔵』の幕も贔屓連中のネーム入りで贈ったんやで。
顔見世の舞台上で、役者と手打ちの儀式までしてたって!!
すっごいパフォーマンスやなぁ。
こりゃお江戸好みではないわな。

巷では、役者絵や摺物が出版!
それが、海外のコレクターから絶賛されてるんやと。
遥々海を渡ってやってきた絵もドッサリ。
国内のものも含めて約400点。

ホンモノの役者を知ってると話がヒートアップするやろな。
「実物の方がカッコええわ」
「こんなにスマートちゃうでー」
ブロマイドと違って、絵やから突っ込み所満載やっ!
ペチャクチャ、ペチャクチャ、
髪結処とか、団子食べながら、とか。楽しそーやなぁ。

21世紀の大阪では、こんな話でヒートアップかも…。
「いや!こんな絵、うちの蔵にあったわ」
「もしやお宝?」
「”なんでも鑑定団”に出さな!」
「100万くらいにはなるんちゃうか~」
「500万はくだらんやろ」

大人のための”危ない”絵もありゃ、子供のお遊び”双六”もある。
このバリエーションあっぱれじゃ!
こんなスゴイもん書いた絵師のこと、もっと知りたかったなぁ。

映像コーナーでは、
231年ぶりの名”坂田藤十郎”を復活させる鴈治郎が登場ー。
う~ん…閑散としてた。聴衆はたった3人やからね。
ボリュームは何で小さかったん?省エネか!

こんなオモロイ企画、お江戸には上らへんのかなぁ。
心配御無用ー!
早稲田大学演劇博物館にて12/1~1/20
「日英交流 大坂歌舞伎展-上方役者絵と都市文化-」
11月大歌舞伎の筋書には2ページもの特集が、
歌舞伎座の3階ロビーにはチラシが、
宣伝する場所があってええなぁ、お江戸は。

大阪と違うポスターも見所。
大阪は、「派手に派手に!」目を引かそう。
東京は「高尚」な感じ。
土地柄の違い出てる!出てる!

館の佇まいがレトロな”演博”。
未体験の方は、是非この機会にどーぞ。
常設展は古典から現代まで、ありとあらゆるジャンルがOK。
能の面も付けられる、体験コーナーもあり。
ビデオシアターの前に座ってると、1日がアッという間!
予約すればボランティアガイドさんも頼めます。
知識豊富でステキなおば様に解説してもらっちゃったことあり。オススメ。

関西文化の日
こんなチラシ見つけたけど、知名度はいかほどか?

関西2府7県の美術館・博物館などで、11月の一定期間入場料を無料にする。文化が息づく関西を広く、かつ強くアピールし、圏域への集客を図ります。

掲げてることは、カッチョええよ。
東京なんてキッチリ入場料取るからね。”芸術の秋”やし。
タダで入れるんやでっっっ!!!
関西人やったらゼーッタイ行くって!
ああ知らんかった、もったい無い。もったい無い。
来年は行くで行くで行くでー!!