アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

華麗なる伊万里、雅の京焼

2005年11月16日 | 美術館・博物館

秋晴れの日は上野へ行こー。
ここは、東京国立博物館でございま~す。
入場者の9割は、奥の”平成館”へ行っちゃうのねー。
あっち”北斎展”なんだよなー。
チョットー。こっちにも入んなさいよー。ったくぅ。
表慶館”では「華麗なる伊万里、雅の京焼」…。地味…。

建物が重要文化財となっておりま~す。
ここ、前はひっそりと、大和時代の遺跡。なんかが置いてあって、
警備のおじさんと2人っきり…なんてーこともあったよなー。

今日は入ってみると人がいた!
シニアカップルと中高年男性多し!
焼き物って、落語と同じで”男の世界”なのか??

17世紀から、藩をあげて外国貿易のために、焼き物作りに邁進。
”伊万里焼”は東洋に西洋を加えて…、
いーえ、西洋好みの東洋を演じてみせた。
ふんだんに銀を鏤めてギンギンギラギラ~。
それを、棚中に飾る。ってんだもんなー。
ドレスデン博物館(ドイツ)のポーセリン・キャビネット(陶磁装飾室)を再現。
ちょっと引いちゃう~。悪趣味~。

歌舞伎座の売店に、有名演目の着物の柄をハンカチにしたの、あったでしょ。
あれも、白・黒・空なんて~いう地味~な色(by勧進帳)じゃあ
外国土産にはヒットしないんだって!

そんな趣味の違いを、確かな目でキャッチしている。鍋島藩。
キャパシティーの広さはたいしたもんだ。

ところで、九州全県言えるかい?
なーんかポコッと抜けてないかい?
そーそれが”佐賀県”!
はなわの歌で、一応メジャーデビューは果たしたけどねぇ…。
伊万里ってそこにあんのヨ!地方って侮れないなー。
とか言って、柿右衛門様式の赤。古九谷の紫、緑など、
贔屓でございま~す。ウフ。

皿の中に宇宙をみる。
伊万里は、広い世界が交差してるの。フワ~ッと飛んで行っちゃいそう。
京都は、室内に鎮座する物の小宇宙を感じる。

伊万里の”天”に対して京は”地”。
暗かったりねちっこかったり。
でも”日本人好み”に出来ている。
雅楽楽器の笙(しょう)を花入にしたりするか。ふつー。
そこに、凛とした雅があるのね。
いつの時代も、京都ってそうなんだぁなぁ。

伊万里と京都、日本の心。アングル変えていと楽し。

東京国立博物館は、独立行政法人になって、変わったね。
♪いまのキミははピカピカに光って~♪(宮崎美子デビューCMソング)
博物館って、こーでなくっちゃ。

他の館の平常陳列にも寄ってけー。無料だぞ~い。
お弁当持っていけば、日がな一日楽しめる。
和のテーマパークここにありっっっ。

ってイイ感じに締めようと思ったのに、
国立美術館4館と国立博物館4館、文化財研究所2所を1法人に統合せよ。
お上は、”さらなる法人統合へ効率化を図る”計画なんだって。
ちょっと待ったー!そいつはやり過ぎだゼ!
今必死に自分の足で立って歩いてるのに、
紐結び合って、二人三脚になったら共倒れっかもしんねーぞ。

☆あくまでも主観で書いたものです。特に他意はありませんので平に容赦下さい。