アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

桂吉朝 逝く

2005年11月10日 | 落語・講談・漫才

桂○朝、逝く…。
この○の中にどんな文字が入ると思う?
”米”
そーやろー。そー思うやろー。遂にこの日が来たか…って…。
でも、ハズレ…。
”吉”
桂 吉朝、逝く…。
師匠より先に行くなー。くっそー。泣いてやるー。

その昔、中島らもがギンギンだった頃、劇団リリパット・アーミーに
何度か客演してた。
ひょうひょうとした味で、異色の役者ぶりやった。
あんな摩訶不思議な世界が俳優に創れるはずはないっ。

随分経って、らもが逝ってしまった時、
無性に吉朝に会いたくなって、初めて独演会へ足を向けてみた。

なんじゃこりゃ~!!
落語に”演劇力”がシェイク~!!
誇張するでもなく、斬新ぶるでもなく、
ヒュ~ッと入って、キュ~ッと締める~!
その立体化した空間創り、おもろかったなぁ。

吉朝が紡ぐ、”笑という幸福”。末永~く続くんちゃうんかったんかィ!

落語+狂言=落言 
そんな造語を作った「お米とお豆腐」
あれ見たのが最期になってもーた…。

来年か再来年あたりに
「桐竹勘十郎(文楽人形遣い)や上方の古典芸能のいろんなジャンルの人間と、
昔の『上方風流(ぶり)』のようなイベント」を計画していたところやったって!

まあしゃ~ない…。
あっちで、らもと酒でも飲んでくれ。な。…合掌。

…あかん!やっぱり、そのイベント見たいっ!
戻ってこいっ!吉朝ー!!

桂吉朝(かつら・きっちょう)
本名・上田浩久=うえだ・ひろひさ
11月8日、心不全で死去。50歳。

大阪府堺市生まれ。1974年、桂米朝に入門。
師匠譲りの端正な語り口を特徴としていた。

88年にNHK落語新人コンクールで新人賞を獲得。
01年に上方お笑い大賞。
02年には芸術選奨の文部科学大臣新人賞を受賞。

99年11月に胃がんの手術を受け胃の3分の2を切除。
昨年10月に再検査したところ胃がんの再発が発覚。
仕事を休養して週1回、抗がん剤の投与で治療を続けていた。

米朝落語の“継承者”(産経新聞)

☆あくまでも主観で書いたものです。特に他意はありませんので平に容赦下さい。