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『外資の正体』高杉良著【その3】

2015年12月30日 | O60→70(オーバー70歳)
まだまだ自分の知らない経済界のことや、かつての経営者が数多く存在する、と痛感させらました。親切と親身の違い、とても深い意味があると思いましたし、今でも問われる姿勢ですね。

【147~148ページ】
中山素平(国際大学特別顧問)
興銀には、かつて上場会社の財務担当者から最も信頼できる銀行という評価を得ていた。興銀の人たちに「君、ナンバーワンにいた理由を知ってるか?」と聞いてもわからない。「君たちのところに相談に来るのは、『コンピュータ』や『デリバティブ』じゃないよ。人間である社長や専務がやってきたときに、君がどういう対応をするのか。古い言葉だが、親身になってやれるかどうかで仕事が取れるんだ」という話をしてもわかったようなわからないような顔をしている。
“親切”と“親身”の言葉の違いを聞いても若い人たちはわからないんですね。
私はよその会社に派遣される担当者にこう言ってきました。「君は興銀の利益だけを考える必要はないよ。向こうの会社の立場に立って仕事をしろ。銀行に預金を持ってくるとか余計なこは一切考えるな」と。それが相手の立場に立つ‘親身”なのです。本来、そういうことが継承されるべき1つの企業文化なんだと思います。
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