息をするように本を読む

初めて読んだ本も、読み返した本も、
ジャンルも著者もおかまいなしの私的読書記録
と、なんだかだらだら日常のことなども

悪いうさぎ

2012-01-29 10:58:34 | 著者名 わ行
若竹七海 著

30代・女子・フリー調査員の葉村晶。小さな探偵事務所と契約し、
声がかかれば出かけていく。
ある日、大至急と呼ばれていったのは、家出した女子高生・ミチルを
連れ戻す仕事。楽勝と思いきや思わぬ展開にケガまでしてしまう。

これを機にたてつづけに事件が起こり晶は巻き込まれていく。
姿を消した少女は複数。“ゲーム”の指す意味とは。

謎を追う晶は産廃廃棄場に監禁されたまま置き去りになるはめに
なってしまう。何のためにこんなことが行われるのか。
一見関係なさそうな女子高生たちと犯人の接点はどこにあったのか。

終盤“うさぎ”の意味がわかったとき、ぞっとする人は多いだろう。
こいつらは関係ありそうだ!という疑いは初期からもっていても
最期にこんな展開があるとは予想できないに違いない。

普通の地味な女性を装いながら、いったん仕事となるとタフで
たくましい晶の姿には、すがすがしささえ感じる。
まあ調査なんてそこくらいじゃないとできないんだろうけどね。

物語の構成、登場人物のキャラクラー、どれひとつとっても
秀逸。しっかり引き込まれてしまう。

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