桐島洋子
大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。
著者の実質デビュー作でもある。
未婚の母として、新時代の女性として、さまざまな注目を集めた著者であるが、
実際は戦前の特権階級に育ったお嬢様だ。
だからこそ、奔放ともとれる行いも格好良く受け止められてきたのだと思う。
何回かインタビューでお会いしたことがあるが、照れ屋で早口で、自分に正直な
人という印象をもっている。ちょうど息子さん(ローランド)との同居が始まったころで
息子可愛さとか、新居への誇りとか、なんだか人間くさい部分が出ていて、
とてもうれしく思えた。
今となっては、この当時のアメリカに対する驚きは、すでにないかもしれない。
でもこの時代に体当たりでこのような文化を伝えていることは評価されるだろう。
残念に思うのは、この時代にすでにアメリカで確立されていた「未婚の母の家」が
いまだ日本には生まれる土壌すらないことだ。
望まれない妊娠を望まれる養子へとつなぐこと。
無知により妊娠にいたった少女たちに教育とやり直しのチャンスを与えること。
これらが可能な施設をつくることは、若ママ、シンママをあおるママ雑誌よりも先に
誕生すべきではないのか。児童虐待に対し厳しい対応をとることも含め、日本でも
課題にすべきではないかと思う。
大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。
著者の実質デビュー作でもある。
未婚の母として、新時代の女性として、さまざまな注目を集めた著者であるが、
実際は戦前の特権階級に育ったお嬢様だ。
だからこそ、奔放ともとれる行いも格好良く受け止められてきたのだと思う。
何回かインタビューでお会いしたことがあるが、照れ屋で早口で、自分に正直な
人という印象をもっている。ちょうど息子さん(ローランド)との同居が始まったころで
息子可愛さとか、新居への誇りとか、なんだか人間くさい部分が出ていて、
とてもうれしく思えた。
今となっては、この当時のアメリカに対する驚きは、すでにないかもしれない。
でもこの時代に体当たりでこのような文化を伝えていることは評価されるだろう。
残念に思うのは、この時代にすでにアメリカで確立されていた「未婚の母の家」が
いまだ日本には生まれる土壌すらないことだ。
望まれない妊娠を望まれる養子へとつなぐこと。
無知により妊娠にいたった少女たちに教育とやり直しのチャンスを与えること。
これらが可能な施設をつくることは、若ママ、シンママをあおるママ雑誌よりも先に
誕生すべきではないのか。児童虐待に対し厳しい対応をとることも含め、日本でも
課題にすべきではないかと思う。
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