今月の文藝春秋(新年号)の塩野七生さんの「日本人へ」56は、「滞日三題噺」という題でした。塩野さんは1ヶ月日本に滞在してローマに戻ったそうです。
その日本での話題の三題というのは、賞味期限、守屋元次官、求めない、の3つです。
一つ目の賞味期限について、ローマでは日本食品が少ないので賞味期限が切れていても捨てずに結構食べるそうです。そもそも賞味期限がどの程度客観的なものか、冷静に見直してはどうか、とのことです。
二つ目の守屋元次官については、あれだけゴルフをやっていてスコアが100台ということは、好きでゴルフをやっていない証拠だとのこと。むしろ妻がゴルフ好きだから、仕事一筋の高級官僚が、妻に申し訳ないと思ってずるずる続けてしまったのではないか、というのです。さすが、言い得ていそうです。
さて、三つ目の「求めない」というのは、今流行りの本の題名で、この本の広告を見た塩野さんは、広告の中の文句を「求める」に変えてみたらどうか、という面白い発想をされていました。「求めない」では歴史は存在しない、求めてやまない人々の大人間模様が歴史だそうです。
確かにそうですね。この「求めない」について、池田晶子さんならどう仰るでしょうか。
哲学は知を愛し、知を求めます。ですから知について「求めない」ということはやはりありえないですね。
その日本での話題の三題というのは、賞味期限、守屋元次官、求めない、の3つです。
一つ目の賞味期限について、ローマでは日本食品が少ないので賞味期限が切れていても捨てずに結構食べるそうです。そもそも賞味期限がどの程度客観的なものか、冷静に見直してはどうか、とのことです。
二つ目の守屋元次官については、あれだけゴルフをやっていてスコアが100台ということは、好きでゴルフをやっていない証拠だとのこと。むしろ妻がゴルフ好きだから、仕事一筋の高級官僚が、妻に申し訳ないと思ってずるずる続けてしまったのではないか、というのです。さすが、言い得ていそうです。
さて、三つ目の「求めない」というのは、今流行りの本の題名で、この本の広告を見た塩野さんは、広告の中の文句を「求める」に変えてみたらどうか、という面白い発想をされていました。「求めない」では歴史は存在しない、求めてやまない人々の大人間模様が歴史だそうです。
確かにそうですね。この「求めない」について、池田晶子さんならどう仰るでしょうか。
哲学は知を愛し、知を求めます。ですから知について「求めない」ということはやはりありえないですね。