塩野七生さんの『ローマ人の物語』を読んでいると、カエサルの言葉である「(凡人は?)見たいと思う現実しか見ない」というフレーズが繰り返し出てきます。天才は、見たくない現実もしっかり見据えるというのでしょう。
この言葉で思い出したのは、心理学で学んだ認知的不協和の理論です。
人は情報を得るとき、情報に色は無いのだから、どんな情報もピュアに受信できると考えますが、認知的不協和の理論によると必ずしもそうではありません。自分の思考に整合的な情報は受け取りますが、整合しないものは無意識のうちに排除しているのです。
知らず知らずのうちに情報の偏りが出来、知らず知らずのうちに偏屈な考えに凝り固まってしまうのが凡人の運命なんですね。カエサルのような天才でなければ、あらゆる情報を的確に受信し判断することは叶わないのでしょう。
この言葉で思い出したのは、心理学で学んだ認知的不協和の理論です。
人は情報を得るとき、情報に色は無いのだから、どんな情報もピュアに受信できると考えますが、認知的不協和の理論によると必ずしもそうではありません。自分の思考に整合的な情報は受け取りますが、整合しないものは無意識のうちに排除しているのです。
知らず知らずのうちに情報の偏りが出来、知らず知らずのうちに偏屈な考えに凝り固まってしまうのが凡人の運命なんですね。カエサルのような天才でなければ、あらゆる情報を的確に受信し判断することは叶わないのでしょう。