山スキーと山歩き みやぶろぐ

山スキーと登山など、きままに書いてみます

赤城山廃線探訪

2015-11-09 | 2015山登り
山域山名:上州・赤城山、長七郎山(群馬県)
期  日:2015年10月31日(土)
参 加 者:みやぶー(単独)
行動記録:利平茶屋森林公園1000m(9:35)→廃線跡(10:10)→鳥居峠1400m(10:20/10:25)→長七郎岳1578m(10:50/11:10)→小沼(11:20)→鳥井峠(11:40)→利平茶屋森林公園(12:30)
<天候:曇り>

赤城山東面の中腹から鳥居峠まで、その昔、鉄道が走っていた。
東武鉄道が昭和32年7月に開通させた「赤城登山鉄道」である。

東武グループは、桐生駅~赤城駅~水沼駅~利平茶屋間に路線バスを運行し、利平茶屋~赤城山頂駅(鳥居峠)を赤城登山鉄道ケーブルカーで登り、赤城大洞~中央前橋駅を登山道路(赤城有料道路)でつなぐ赤城回遊ルートを完成させ、赤城山をリゾート観光開発した。




しかし、前橋側の便がよかったため、東面は寂れていき、昭和42年11月に運行休止、翌年廃業と、赤城登山鉄道はわずか10年しか運転されなかった。

鳥居峠から線路跡を見下ろしたことはあったが、山麓駅側からは見たことがなかったので、利平茶屋から廃線マップ片手に登ってきました。


利平茶屋森林公園の駐車場から出発。他にハイカーは1パーティか。




こぎれいなキャンプ場があるなんて知らなかった。




キャンプ場にある案内。ちゃんとケーブルカー跡も描かれている。




利平茶屋駅跡。昔の駅舎はない。




標高は1030m。




階段式のホーム。




保存されている訳ではないが、駅跡のベースはほとんどそのまま。




100mほど戻って、登山口から山に入る。




斜面の下には線路構造物が見える。




登山道は線路から離れて、急な斜面をトラバース気味に付けられていた。




崖の下を抜ける。




廃線跡に合流。




ちゃんと電線も残っている。




登山道は、廃線跡を横断して南側斜面に付いているが、この階段を登る。




錆びたレールは、廃止された跡に設置された工事用モノレールのものらしい。登山道が交差した下部に、天然水の採取場を作った時のようだ。




昔は、こんな光景が見られた。




運行休止する直前に生まれたばかりなのでチャンスはなかったが、一度乗ってみたかった。




赤城山頂駅。




山頂駅ホームも昔のまま。




山頂駅の駅舎は、レストランで利用されている。




結構洒落れている。




天然水コーヒーが売りのようだ。




その天然水は、登山鉄道の中間付近にある御神水。モノレールを使ったのは、この水は引くためのようだ。




廃線探訪は終わり、関東ふれあいの道を辿って長七郎山へ。




この山に登ったのは、小学5年生の林間学校以来だ。




小沼湖畔に下りる。湖面に黒檜山が映る。




地蔵岳にも、赤城山ロープウェイが架かっていたが、これも廃止された。今は雪もそれほど積もらなくなったが、昔はロープウェイを使った山スキーができたようだ。
一昨年2月の関東大雪の時は、花見ヶ原から黒檜山東面を滑ったので、そんなチャンスがあったら、地蔵岳から長七郎山ミニツアーをやってみよう。




わずかに大沼も見える。




鳥居峠から林道を歩いて、登山道で下山しました。




現在はほとんどなくなってしまったが、渋川から伊香保温泉を経由して榛名山まで登山電車が走っていたし、軽井沢から草津温泉にも3時間半で結ぶ軽便鉄道が走っていた。人も世の中ものんびりと暮らした、古きよき時代だったのかもしれない。



苗場山&赤湯温泉

2015-11-08 | 2015山登り
山域山名:越後・苗場山(新潟県)
期  日:2015年10月24日(土)~25日(日)
参 加 者:みやぶー、はしけん、くりペア
行動記録:
10/24 熊谷(6:15)=苗場スキー場P(8:10/8:45)=バス&ドラゴンドラ=田代スキー場(9:20)=第2高速リフトTOP1478m(9:35)→棒平(10:35/10:45)→神楽ヶ峰2029m(11:15)→苗場山2145m(12:05/12:40)→シラビソ廊下→フクベノ平1570m(14:05/14:20)→赤湯温泉山口館1050m(15:25)<泊>
<天候:晴れ>

気温もグッと下がった晩秋は、やっぱり秘湯の温泉にのんびりと浸かりたい。
一昨年に紅葉見物でドラゴンドラに乗った時に、これを利用すれば車を回収する手間もなく、お手軽な苗場山周回ルートが取れることを知り、赤湯探訪に行ってきました。


ドラゴンドラで田代にひとっ飛び~。




日本最長の5481m。まさに空中散歩ですね。




夏は観光地の田代スキー場。




高速リフトを乗り継ぎ、まずはゲレンデを歩く。




オオシラビソの棒平を行く。




苗場山。




眼下の沢を見下ろす。お花畑沢という洒落た名前だが今は晩秋だし、
山スキーヤー3名は春のルート偵察に余念がない。




祓川コースとの分岐。田代ルートはドラゴンドラが運行する秋限定です。




神楽峰から一旦下って、苗場山を目指す。




急な尾根を登り切れば、大湿原に出る。




これが苗場山頂湿原。遠くに佐武流山と岩菅山。




さすが百名山。多くのハイカーが休憩中。




苗場山山頂。実はすぐ背後には、ヘリ荷下げを待つ大きな資材がたくさん置かれている。




湿原の休憩スペースで昼食を取って赤湯へ向かう。途端に静かな山道となった。




晩秋の風情たっぷりだ。




シラビソ廊下。




苗場の壁と神楽峰。




深穴の大岩。




フクベノ平。山スキーで残雪期に訪れてみたい。いいルートができそうだ。




コルから紅葉の昌次新道を下る。







サゴイ沢を渡る。




昔の案内。




赤倉林道分岐。







急坂を下りると、




清津川。




増水したらダメでしょう。




やった~山口館だ。







すぐさまチェック。




部屋は別館の2階。ひと風呂の前に、




乾杯~!!!




いいね~。明治にタイムスリップしたよう。




お風呂は3か所。




源泉はみな違う。




夕飯前の男湯は、玉子湯と薬師湯。







玉子湯は温めだが極楽~。




紅葉と温泉、最高です。




お隣の薬師湯。こちらの方がお湯は熱い。昔はこのお湯が内湯だったらしい。




温まったら、ランプのお部屋に戻る。




本館の食堂に下りて、




美味しい夕飯を頂く。今日は紅葉シーズンの土曜日ということで2回戦でした。




食後に一番熱い青湯でたっぷりと温まり、満腹とホカホカで少しうたた寝…。

再び、食堂で消灯の9時までチビチビやりました。










夜に前線通過してスコールのような雨と風が屋根を叩いていたが、畳みの布団でぐっすりと爆睡しました。



10/25 赤湯温泉(9:30)→鷹巣峠1184m(10:20)→林道終点(10:50)→<計8㎞>→苗場スキー場P(12:40)
<天候:曇り>

起床時間を決めずに、みんなが目が覚めたら食堂へ。我々が最後でした。




開湯したのは明治30年。発見は猟師らしい?




山口館が混むのは紅葉の10月で、ほとんどの方は赤湯往復とのこと。とっても綺麗なので納得。

温泉を開いた祖父の昌次さんが新道を作った経緯、平成に入って今の本館と別館を建て替えた苦労話し、春の赤湯周辺のルート状況など、たくさん聞かせてもらいました。


たまには、こんな時間を過ごすのもいいもんだ。最近はロングのハードな山行が多すぎか。




皇太子も来たようだ。親父さんと息子さんも若い。




ここにも田中陽希さんのサインが二つ。去年は苗場山、今年は佐武流の時に赤湯に寄られてます。
放送後はたくさんハイカーが来るらしい。




もちろん、朝風呂へ。




時間は女性タイムだが、他にお客がおらず、日帰り客が上がって来る前なので、許可をもらってはいってます。




極楽だ~。




では、赤湯をあとに。




手前が青湯、奥が玉子湯。




対岸には整地されたテン場あり。次はテントで来るのもいいかも。




鷹ノ巣峠までは100mの登り。




鷹ノ巣峠。




赤倉山には新雪が見える。時々、谷にも冷たい強風が吹き降りていた。




きれいだ~。




林道終点。







一般車は小日橋のゲートまで。




あとは8㎞林道を歩く。




平標山にも霧氷が付いている。




苗場スキー場ゲレンデを抜けて。




こんなに近くに名湯があるんだがら、たびたび訪れよう。




朳差岳

2015-11-06 | 2015山登り
山域山名:飯豊連峰・朳差岳(新潟県)
期  日:2015年10月19日(月)
参 加 者:みやぶー(単独)
行動記録:奥胎内ヒュッテ340m(6:00)→足の松登山口470m(6:40/6:50)→姫子ノ峰740m(7:25)→滝見場(8:00/8:10)→ヒドノ峰1080m(8:30)→イチジ峰1265m(9:00)→大石山1562m(9:35/9:50)→鉾立峰1573m(10:20)→朳差岳1636m(10:45)→朳差小屋(10:50/11:20)→大石山→(12:10/12:30)→滝見場(13:40/13:50)→足の松登山口(14:50)→奥胎内ヒュッテ(15:30)
<天候:朝小雨、曇のち晴れ>

午後10時過ぎに奥胎内ヒュッテ脇の登山者用駐車場に到着して仮眠。
午前4時に起きた時には満天の星空だったが、みるみる曇天となってフロントウィンドウに小雨がポツポツ。


乗り合いタクシー5時30分発に合わせて奥胎内ヒュッテ前で待ったが…




帰りに撮った案内版。




ヒュッテの人に聞いても、平日も運行しているはずで、特に予約はいらないはず…の返事。
このエリアは携帯通じず、6時まで待っても来ないので、林道を歩くことにした。
(なら、5時には出られたので最初から歩けばよかった)




林道は、奥胎内大橋(ダム建設のために作られた)を過ぎると砂利道に。




頼母木大橋からの足ノ松沢。




林道歩きは40分ほど。これなら500円払ってタクシー乗るメリットはあまりないか。




尾根に取り付く手前の御田平。うっとするほどの美しいブナの森。




足の松尾根はいきなりの急登。紅葉は満開。




一発目の急登を登り終えた姫子ノ峰からの大瀬戸川。




曇天だが、この紅葉が楽しませてくれる。




唯一のかわいい岩場。




滝はまったく見えず。




ガスってきた。寒冷前線通過中か。




2発目の急登。これが長かった。




稜線の大石山へ。風も強く寒い。




鉾立峰。これがなかなか立派な峰だった。(下山時に知った)




少し薄日が差す。鉾立峰北面。




避難小屋を過ぎれば、




朳差岳の頂きへ。飯豊の縦走路から見た時、この頂きには絶対に立ちたかった。




大蔵尾根をトレースする西俣ルートは通行止め。




きれいな小屋の内部。




水場の情報。まだ取れるようだ。




小屋をあとに下山へ。川入からのソロ縦走者と会う。この時期に全山縦走とは気合いが入っている。
今日会ったのはこの方だけ。




大石山を下り始めたら、一気に雲が消え始める。今日たどった足の松尾根は優しい尾根だ。




北側の足ノ松沢を挟んで対峙するアゴク峰は屏風のよう。







大石山も姿を見せた。




鉾立峰。




紅葉回廊を下る。










大石山と門内岳の中間にある地神山。










英三ノ峰。




下山時は滝がばっちり。




足ノ松沢の大滝。




胎内尾根は圧倒的な険しさ。昔は夏道があったらしいが、今は廃道。




急坂を下りると御田平へ。







足ノ松沢橋から大石山が見えた。




奥胎内ダム建設のため、大型ダンプがひっきりなしに行き交う。




二王子岳北方稜線の三光山あたりだろうか。




奥胎内ヒュッテへ到着。




温泉ではないが、窓外の景色がよかった。




ロビーの山情報。今年の紅葉は最高だったらしい。ピークは9月28日。




田中陽希さんは時の人だな。




念願果たせて満足。




北陸に来たら、やっぱりこれ。新発田一心寿司へ。




さすがレベル高し。




愛車はまるで新車のようだ。しっかり28万㎞も走ってます。






熊高野球部100周年祝賀会&熊高山岳部OB会

2015-11-02 | 日記
今週末の土日は、熊高OB会行事に出席してきました。

土曜日はマロウドインで開催された、熊谷高校野球部創部100周年記念祝賀会へ。

熊校が旧制中学から現在の熊谷高校となった昭和23年に卒業された高1回生の大先輩を初め、
市長や校長、同窓会長、埼玉新聞社長、歴代監督ほか、名だたるOB方々が多数出席。




応援団OB達も「勝利の伝統」。







昭和26年全国大会で準優勝という輝かしい歴史を残した野球部。




大宮球場で、佐倉高校の長島茂雄に大ホームランを打たせたのも我が熊高でした。




最後に、全員で肩を組んで校歌。













今年は33年振りのベスト8で、OB達も久しぶりに沸いたようで、とても祝賀会は盛り上がりました。



日曜日は、熊高くぬぎ会館で開催された山岳部OB会総会へ。




1968年に立てられた二子山のOB小屋の大修繕が大きな議題でした。
先輩方が、時間を作って、老朽化した小屋の管理と修理を日々やれられており、
地主へのお礼や、土地権利関係で県との折衝などの報告がありました。

また、小屋の大修繕費用90万円を集めるための協力金を募り、
来年の夏には着工することが承認されました。

OB小屋に最後に行ったのは大学生の時が最後。
総会に初めて出席し、様々な苦労や交渉など、先輩方の活動に頭が下がる思いでした。
今後、登山道刈り払いや物資運びなど、手伝えることはやならければ。




2次会では、昔の山行をお聞きし、夏山合宿では北岳から聖までの縦走、夏の自由山行で白砂山から苗場山へ藪漕ぎ、冬山合宿で巻機山や白砂山、春山合宿で3月に八ヶ岳の赤岳阿弥陀岳など、そのレベルの高さにびっくり。

熊高の伝統をひしひしと感じた週末でした。