山スキーと山歩き みやぶろぐ

山スキーと登山など、きままに書いてみます

上州武尊山

2014-03-18 | 2013-14山スキー

山域山名:上州武尊山(群馬県)
期  日:2014年3月12日(水)
参 加 者:みやぶー、ふくせんぱい、Kino
行動記録:北本(5:00)=宝台樹スキー場(7:40/8:30)=スキー場TOP1390m(9:20)→宝台樹尾根1500m(10:00/10:10)→名倉ノオキ(10:55)→手小屋沢避難小屋(11:30/11:45)→北尾根→上州武尊山2158m(13:35/14:20)~手小屋沢避難小屋(14:40/14:55)→名倉ノオキ(15:25/15:50)~名倉沢→宝台樹スキー場(16:20)
<天候:晴のち曇り>

上州武尊山は、自分にとって高校山岳部時代の年末に冬山合宿で登った特別の山。
30年ほど前なので、ヤッケやオーバー手袋は防水性も耐風性もないナイロン、寝袋はスリーシーズンのわた、テントは家型とまったく粗末な装備で、上ノ原山の家から須原尾根から武尊山頂に登り、中ノ岳から尾根を武尊牧場まで丸3日間をかけて、ワカンで縦走した。
しかも、2年の時の冬山合宿は昭和58年の年末で、今でも記録的な豪雪としてたびたび引き合いに出させると厳しい冬だった。

3月も半ばで武尊も厳冬期から春への気配が濃くなってきたが、
宝台樹スキー場から入山し、宝台樹尾根、手小屋沢をつめて日帰りで武尊山頂を踏んできました。

リフト運行開始前のゲレンデ。ベースのリフトは8時30分に動き出したが、乗り継ぐ第9クワッドは9時と遅かった。


Imgp1038_2_2



入山ゲートにはこんな看板があった。最近はリフトを使って、少しその先まで移動して斜面を滑る、いわゆるバックカントリースキーが非常に盛んなようで、宝台樹もスキーガイドがこの周辺をよく案内しているようだ。北斜面で雪質もいいので、客も喜ぶのだろう。

Imgp1051_2



尾根にはこんな素敵なブナがあった。


Imgp1056_2



BCのトレースも1450mまでで、ここからラッセルして進む。

Imgp1058_2



左が武尊山頂、右が剣ヶ峰山。山頂はまだまだ遠い。

Imgp1061_2




名倉ノオキ下の斜面を登る。気温が上がって、雪も重たい。

Imgp1070_2



尾根に上がると笠ヶ岳が見えた。


Imgp1075_2



大木が生える須原尾根を行く。

Imgp1079_2



尾根は小さなコブがあって、アップダウンが続く。

Imgp1086_2



なるべくトラバースをするようにルートを切るが…、Imgp1095_2



やむなく下るしかない。Imgp1109_2



日射で雪温が上がって、ラッセルした雪が丸まって落ちていく「雪まくり」。

Imgp1113_2



手小屋沢避難小屋は雪の下に埋まって見えない。Imgp1115_2



尾根を離れて手小屋沢に入る。Imgp1125_2



武尊にもこんな素敵な場所があったんだ。Imgp1130_2



手小屋沢源頭斜面はエクセレント。Imgp1134_2



夏道ルートがある尾根。崖の場所が鎖場だろう。
Imgp1142_2



沢から北尾根(手小屋右岸尾根)を登る。Imgp1146_2



2000~2050mバンド帯の急斜面。雪が硬ければアイゼンだろう。Imgp1151_2



バンド帯を登り上げたら樹氷が迎えてくれた。Imgp1155_2



山頂直下を行く。あと少しだ。
Imgp1156_2



武尊山頂。Imgp1177_2



左から、中ノ岳、家ノ串山、剣ヶ峰。
Imgp1162_2



日本武尊の銅像もくっきり見える。
Imgp1163_2



剣ヶ峰山からはトレースあり。山頂にいた坪足3名は、川場スキー場から2時間ほどで来たとのこと。冬の武尊山頂まで2時間とは、昔からすればとても考えられない。
Imgp1170_2



山頂直下は斜面も堅めで波打っていた。

Imgp1186_2



それもバンド帯を過ぎれば、雪質も濃密な片栗粉パウダーに変わった。

Imgp1191_2



この下はエクセレントな手小屋沢源頭斜面へ。

Imgp1198_2



至福のパウダーツリーランでした。Imgp1202_2



斜度が緩い手小屋沢はトレースをたどる。

Imgp1207_2



雪が重たいので新たなラッセルは御免。登りトレースをたどって名倉ノオキから名倉沢に滑り込む。Imgp1210_2



重雪ながら最悪のモナカになっていなかったので、樹間は密だったが快適な滑降だった。Imgp1213_2



名倉沢を下る。
Imgp1217_2



最後は林道を下り、小沢にかかったスノーブリッジを渡ってゲレンデに滑り込んだ。
Imgp1223_2



山スキーで武尊山北面に入ったのは初めてだったが、素晴らしい斜面もたくさんあって、新しい発見だった。来シーズンは厳冬期に来てみよう。201403bmp_2