神の啓示を受けた男、ノア

蒸し暑い曇り空、島岡美延です。各地で降り続く大量の雨。止むのを待つしかないですが、気象情報を見て避難準備など、対処はできます。
でも「大洪水で終末を迎える世界」がやってきたら…！？
映画『ノア 約束の舟(13日公開)』をご紹介します。
「ノアが箱舟を造り、家族や動物のつがいを乗せて40昼夜の大洪水を生き延びた」という旧約聖書創世記の一節。
映像化不可能といわれた伝説に挑んだのは、アカデミー賞受賞作『ブラック・スワン』のダーレン・アロノフスキー監督。
悪がはびこる世界が大洪水で流される夢を見たノア(ラッセル・クロウ)は、「箱舟を造って、罪なき者を救え」という神の啓示を受ける。
迫りくる大洪水に対し、ノアの宿敵たちが、箱舟を奪おうとする。ついにやってきた大洪水。
その時、ノアは家族に「重大な決断」を迫る…。
映画史上、最大級の豪雨と洪水の圧倒的な迫力、ノアの養女イラを演じるエマ・ワトソンが素晴らしい！
神の与えた試練に立ち向かう、人間ドラマです。

若い女性は痩せすぎに注意

久々の青空、島岡美延です。
気温も上がって蒸し暑くなりそう。
高齢の男性は、痩せていると介護のリスクが高まる、という話題を取り上げましたが、もっと深刻なのが「若い女性の痩せすぎ」です。
肥満度を示すBMIで、18.5未満は痩せすぎ、とされています。
例えば、身長164㌢の私の場合、50㌔未満だと「痩せすぎ」。
私は「標準」の範囲内ですが、それくらいだと「自分は太っている」と考える若い女性が多いのも確か。
20代女性の約30％が「痩せすぎ」とも言われていて、「肥満」より健康へのリスクは少ないと考えがちですが、そうではないのです。
無理なダイエットで、身体は「栄養不足」状態。
筋肉量が減り、基礎代謝もダウン。体温も下がって、免疫力が落ちます。
ストレスや病気に弱い身体になるわけです。
さらに、月経が止まる。これは「妊娠に耐えられない身体」のサイン。
実は、痩せすぎの妊婦の子どもは肥満になりやすい、という報告も。
周りが「危ないダイエット」に気づいてあげることも必要です。

筋肉には、栄養が必要

雨が続きますね、島岡美延です。
ふりしきる雨の中、日本陸上選手権でハンマー投げの室伏広治選手が、前人未到の20連覇！
20歳の初優勝から、国内に敵なし。どれだけ自分の肉体を知り尽くし、本番でコントロールする達人なのでしょう。
最近は「投げる練習より、関節周りの筋肉を鍛える」ことを重視、だそう。
筋肉を鍛えることが、高齢者にとっても重要になっています。
そんな中、体型と介護の必要性について、気になる報告がありました。
東京都健康長寿医療センター研究所によると、「高齢者になると、やせた男性は太っている人に比べ、介護が必要になるリスクが約2倍高い」というのです。
BMIの値や総コレステロール、肉や魚を食べると増えるアルブミンの数値などで比較。いずれも栄養状態が低いほうが、介護リスクが高いという結果に。
女性は、BMIでは男性のような差が出なかったそう。
人間ドック学会からもBMIなどの数値を見直す動きがあったし、さて、私たちは何を目指す？
元気で楽しく長生き、したいものです。

妻の「最後の願い」に夫は

いきなり6月ひと月分の雨、島岡美延です。
暑すぎる先週末から一転、大雨洪水警報が出る今週末は長袖で。
長く連れ添ってきた夫婦の日々は、何らかの「我慢」の年月。
紫綬褒章受賞の二人の俳優が、「核」を巡って、夫婦の愛情を表現するという、これ以上ない見ごたえの舞台でした。
加藤健一事務所公演『請願～核なき世界～（本多劇場、17日まで）』、妻役に迎えたのは、三田和代。
イギリスの劇作家ブライアン・クラークによる1986年の作品は、戦後70年近くたち、原発事故から3年が過ぎた今、深く考えさせます。
ロンドンの高級住宅街で暮らす老夫婦、エドムンドとエリザベス。
ある朝、新聞の核兵器反対の請願広告に妻の署名を見つけ、大きなショックを受ける夫。
元陸軍大将であるエドムンドは、妻の勝手な行動が許せない。
50年以上連れ添って、初めて自分の意思を表明したエリザベスは、がんを患って余命わずか。
最後のエネルギーをぶつけるように「これまでの想い」を語りだす・・・。
夫婦の会話、ありますか！？　

過去を消して、挑む復讐

一気に梅雨入り、島岡美延です。
梅雨のない北海道は連日、真夏日！
イギリスの飛び込み選手だった男は、今やアクションスターの代表格。
映画『ハミングバード（7日公開）』をご紹介します。
ジェイソン・ステイサムが、スタントなしのアクションに加え、新たな魅力を発揮。
ロンドンの暗黒街、絶望のどん底を這う男、ジョゼフ。
かつては特殊部隊を率いる軍曹だったが、そこで犯した罪から逃れ、家族や社会から隠れて暮らしている。
ある日、唯一心を通わせた少女が拉致される。
彼女を救うため、高級マンションに住む他人になりすまし、裏社会でのし上がっていくジョゼフ。
だが、少女の残酷な運命を知った彼は、復讐の炎を燃やし、自らの人生にも決着をつける「決断」をくだす・・・。
炊き出しボランティアの美しい修道女の存在も気になるし、英国社会の闇に迫るスリリングな展開。
“ハミングバード”とは、アフガニスタンで使用された無人偵察機の通称。
それは、全てを見通す目。
ステイサム、やはりスーツが似合います。

西暦79年「あの日」を再現

肌寒い雨の予報、島岡美延です。
西暦79年8月24日、ローマ帝国の美しき海辺の都市ポンペイが、ヴェスヴィオ火山の大噴火により地中に埋没。
映画『ポンペイ（7日公開）』をご紹介します。
『バイオハザード』など、常に斬新な映像体験で世界を驚かせてきたポール・W・S・アンダーソン監督による歴史アクション超大作。
ローマ人に一族を虐殺されたケルト人騎馬族の生き残りのマイロは、奴隷となり、無敵の剣闘士に成長していた。
ある日、マイロはポンペイの有力者の娘、カッシアの馬を助け、その瞬間、二人は身分を越えた恋に落ちる。
しかし、カッシアを我がものにしようと、ローマの元老院議員コルベスは、マイロを生きては帰れぬ闘技場へと引き出す。
まさにその時、地面が揺れ始める。
空からは火山弾と火山灰、さらに海から押し寄せる大津波。
マイロはカッシアを救い出せるのか・・・。
すべてが一瞬にして炭化した街は、1700年間、誰にも知られませんでした。
リアルに描かれる「運命の日」、体感して下さい。

法隆寺の壁画が

今日までは晴れの予報、島岡美延です。
上野は暑かった・・・、東京藝術大学大学美術館の『法隆寺　祈りとかたち（22日まで）』に出かけました。
先月行った、キトラ古墳壁画展に続いて、千数百年を遡る至福の時。
金堂の国宝・毘沙門天立像と国宝・吉祥天立像がそろってお目見え（夫婦だとか）。
飛鳥時代の貴重な仏像など、重要文化財が集結。
さらに今回、期待していたのが「金堂壁画模写」。
昭和24年に火事で消失してしまった金堂壁画。写真で見る火災後の壁画は、あまりにも無残（実物は法隆寺に今も保存）。
東京藝大出身の孤高の画家・鈴木空如は、金堂壁画12面の模写を3回、完成させているのです。彼が亡くなって3年後に壁画は火事に・・・。
模写を展示する空間に入ると、その大きさに息をのみました（実物大）。
暗い金堂にこもり、1人、模写を続けた画家の「凄まじい祈りの強さ」が伝わってきます。
本展は、東日本大震災復興祈念、新潟県中越地震復興10年として開催。
祈りは「よみがえる力」なのだと、感じます。

あの鍵の持ち主は

真夏並みの暑さは一段落、島岡美延です。
サングラス、日傘、「ひんやりグッズ」など、一気に需要が伸びた感じ。
そろそろ雨マークが並ぶ予報ですが、この季節、傘の忘れ物が急増しますね。
昨日の帰り道、歩道脇の花壇の角に、鍵の束が乗せてあったのを見かけました。
チラッと見ただけですが、色々な鍵が、5,6本はついていたよう。
歩いていたのか、自転車に乗っていたのか、この鍵を落とした人は、今頃どうしているだろう、と色々想像してしまいました。
近くに交番がない道での落し物、どうしたら一番確実に持ち主に届くかしら、などと思い巡らしていたら、なんと、5分も歩かないうちに、また鍵の束が！
こちらは、鍵より大きなキーホルダーがついていて、フェンスにひっかけてありました。
どちらも「道に落ちていたのを誰かが拾って、気づきやすいように置いた」のでしょう。
以前、ストールを駅のホームに忘れた（落とした）時、電話をしたら届いていて、無事に取りに行くことができました。
さてあの鍵、いつまであるかしら？

コンシェルジュの謎解き

6月最初の月曜日はスーパークールビズ？　島岡美延です。
梅雨入り前の記録的な暑さで、熱中症の被害も深刻です。
こんな時は、映画館で俳優たちの豪華競演を楽しんでみては？
映画『グランド・ブダペスト・ホテル（6日公開）』をご紹介します。
美しい山々を背に佇む、ヨーロッパ最高峰のグランド・ブダペスト・ホテル。
優雅な宿泊客をもてなすのは、“伝説のコンシェルジュ”グスタヴH（レイフ・ファインズ）。
長年のお得意様の伯爵夫人が殺害され、遺言で貴重な絵画を送られたグスタヴが容疑者に。
愛弟子のベルボーイと、絆の固いコンシェルジュの秘密結社の力を借りて、ヨーロッパ大陸を逃避行しながら謎解きに挑む。それは、ホテルの威信を守るため・・・！
ピンクの外観が豪華でキュートな「セット」で繰り広げられる、不思議な世界観。
現代、60年代、大戦前夜の三つの時代を描きます。
ジュード・ロウが“国民的な大作家”、エドワート・ノートン、エイドリアン・ブロディ、マチュー・アマルリックら、個性派勢ぞろい。

傘の出番が多くなる季節に

6月のスタートは、晴れの真夏日、島岡美延です。
女性はもちろん、このところ、男性の日傘姿も見かけます。
梅雨入りはいつかしら。
いずれにしても「片手は傘」でふさがることが多い季節。
そこで今月の姿勢テーマは「傘を差しているから、前を見て歩こう」です。
「街中で歩きスマホ」の人が本当に増えていて、誰もが「相手が自分を避けてくれる」と信じて疑っていない様子。
自転車で「歩道」を走りながらスマホをいじっている人など、「凶器」そのものです。
そのそばを歩いている人もまた、スマホ。
今でさえヒヤヒヤするのに「傘を差しながら歩きスマホ」が増えるのではと、心配でなりません。
車を運転する人は「雨の日は視界が悪くなる」ことを意識しているでしょう。
ただ、「スマホに夢中な歩行者」が、急に道から出てくる可能性を今まで以上に気を配る必要がありそう（運転手がスマホ、なんて論外！）。
傘を差したら、柄はまっすぐ立てて、しっかり前を見て歩きましょう。
弱い雨なら、街の景色も楽しみながら。