小池都知事、3選出馬へ、島岡美延です。パリ五輪開幕まで2か月、当選直後に2016年リオ五輪の閉会式に登場、2021年は無観客東京五輪、色々ありました。
国のリーダーに、どこまで〈哲学〉があったか――、保阪正康著『近代日本の地下水脈Ⅰ 哲学なき軍事国家の悲劇』(文春新書)を読みました。上皇ご夫妻とも6回ほど話す機会があった著者、「なぜ日本は戦争への道を歩んでしまったか」を話したよう。
明治維新は暴力による革命、得られた権力は軍事で維持。日清戦争の国家予算4倍もの賠償金を元に富国強兵。「戦争=国家的利益を上げる事業」となったこの国は「国家繁栄のための犠牲やむなし」とする軍人が哲学なき意思決定。これが「勝つまで戦う」であり、東条英機は「負けたと思った時が負け」と演説し、310万人以上の国民が犠牲に――。
金儲けのため命が犠牲って、他の国では聞かない〈過労死〉として今も。トップが間違った時に、軌道修正ができるか、これが今の日本人に問われている、と。