学校が始まっても夏休みの宿題を仕上げる8月末の日々、島岡美延です。甥っ子の作品作りを手伝った人によると、構想は本人、9割がた大人たちが仕上げたとか。
手を使う作業、スマホ操作以外にしていますか。映画『紅花の守人 いのちを染める(9月3日公開)』をご紹介します。職人たちの手が生み出す美のドキュメンタリー。
皇室で珍重されてきた美しい色、紅花。明治時代には化学染料の台頭、第二次大戦中は国によって栽培が禁止され継承の危機に。しかし山形の小さな農村の片隅で密かに守り継がれていて、今や世界的な農業遺産として注目され始めています。
とげのある紅花から無数の花びら(濃い黄色)を収穫しても、約1%しか紅の色素を取り出すことが出来ないとは! ひたすら手間をかける紅花農家、昼夜染めに没頭する染織作家。発色を良くする烏梅を作るのは奈良に1軒だけ。時間をかけ、心を込め、その繊細な紅(濃い~薄い色)を出し、作品に。ナレーションは今井美樹、究極の手仕事の世界に誘います。