朝の風に涼しさ、島岡美延です。少しずつ季節は進むも、コロナ拡大は夏休み明けの子どもたちに影響しそう。
コロナ禍、高齢者の活動低下は大きな問題。人生の最後、何を残して飛び立ちますか? 映画『スワンソング(26日公開)』をご紹介します。白鳥がこの世を去る際に最も美しい声で歌うとされる伝説から生まれた言葉〈白鳥の歌〉。アートや技に身を捧げた者たちの最後の作品、パフォーマンスの意味も。
ヘアメイクドレッサーとして活躍した通称ミスター・パット(ウド・キアー)。現役をとっくに退き、老人ホームで静かに暮らす中、思わぬ依頼を受ける。昔の顧客で街一番の金持ちのリタの遺言が「パットに死化粧を」だという。葬儀を前に心は揺れる。ゲイとして生き、最愛のパートナーを早くにエイズで亡くしたパット。忘れていた生涯の仕事への情熱、親友だったリタへの複雑な思い・・・。
ミスター・パットがゲイクラブで踊っているのを17歳で見て衝撃を受けた、トッド・スティーブンス監督の渾身の作。