なぜ、宗教を理由に・・・

空気が入れ替わって涼しい朝、島岡美延です。
羽田空港に着陸したバングラデシュからの政府専用機。
現地社会の仕組みの改善のために仕事をしていた、20代～80代の日本人7人が犠牲になり、無言の帰国。
本当に、どれだけ悔しいことか。
なぜ、イスラム教徒ではないという理由で命を落とさなくてはならなかったのでしょう。
9人のイタリア人犠牲者の中には妊婦や子どもも。
レストランに押し入った若者たちが“成し遂げたかった”ことが何なのか、どう考えてもわかりません。
富裕層で私立学校などに通っていたという10～20代前半の彼ら。
いわゆる社会の底辺から抜けられない不満を持つ若者、とも違ったはず。
思い出すのは、オウム真理教で事件を起こした高学歴の若者たち。
先日もイスタンブールの国際空港のロビーなどでテロ。
バングラデシュ・ダッカの事件のあと、バグダッドでもイラク戦争後最悪の200人以上の犠牲者。
宗教を理由に相手を排斥するという歴史の連鎖を食い止める知恵、いったいどこに。