コミュニケーションは難しい。日本人同士でも難しい。たとえば会議の議事録を部下に書かせてみたとしましょう。何が話題になったとか、何を議論したといった、事象の「理解」のレベルで間違えることは、居眠りをするとか別のことを考えて聞き逃してでもいない限りは先ずないわけですが、結局、会議の結論は何だったのかといった「認識」のレベルの話になると、とたんに食い違うということはよくあることです。ましてや外国人とのコミュニケーションとなると、なおのことハードルが高い。
菅さんが新たに総理大臣に就任されましたが、簡単そうで難しいコミュニケーションをしっかり取って貰いたいと思います。
鳩山政権崩壊の直接のきっかけになったのは、本人も指摘した通り、政治と金の問題と、普天間基地移設問題でしたが、いずれにもコミュニケーションの問題が影を落としています。前者は、疑惑にも頬かむりして、説明責任を果たさなかったことが問題を大きくしましたし、後者は、沖縄の人々の気持ちを弄び、結果として抑え込まれていた反対派に火をつけてしまったことが一方にあり、またオバマ大統領をはじめとするアメリカ当局者は、鳩山首相からは“Trust me”と言うだけで何をやろうとしていたのか説明がないままずるずると結論を先送りされ、日米関係を大いに毀損したと言われることがもう一方にあり、いずれも、まともなコミュニケーションが取れていないことが問題だと思います。いろいろ勝手なことを言う評論家がいましたが、安全保障といった国家運営上の重要事項に関して外国と合意したことを覆すのは、いくら政権交代があったとは言え、国家対国家の約束である以上、余程の事情がない限り許されることではないでしょう。政権交代があったから、アメリカも一定の理解があるはずだというのは、甘い思い込みに過ぎません。今回のケースでは、何を意図しているのかをアメリカ当局者にきっちり説明して理解してもらった上で、半年間なら半年間の時間の猶予を貰うべきだったのでしょう。
もともと日本は「察する」文化であり、「主張する」文化のアメリカ人を相手にする時には、日本人の我々は相当努力しなければならない。しかも外交問題となれば、なおのこと、日常接している隣近所の人が察してくれるというわけではありませので、説明を尽くさないと、意思疎通は図れない。
郵政改革法案とか労働者派遣法改正とかこども手当てのような、余計なことをしていないで、少なくともまとまなコミュニケーションを心掛けていれば、ここまで首相としての、政権としての、そして国家としての信頼を失うことはなかっただろうにと思います。
菅さんが新たに総理大臣に就任されましたが、簡単そうで難しいコミュニケーションをしっかり取って貰いたいと思います。
鳩山政権崩壊の直接のきっかけになったのは、本人も指摘した通り、政治と金の問題と、普天間基地移設問題でしたが、いずれにもコミュニケーションの問題が影を落としています。前者は、疑惑にも頬かむりして、説明責任を果たさなかったことが問題を大きくしましたし、後者は、沖縄の人々の気持ちを弄び、結果として抑え込まれていた反対派に火をつけてしまったことが一方にあり、またオバマ大統領をはじめとするアメリカ当局者は、鳩山首相からは“Trust me”と言うだけで何をやろうとしていたのか説明がないままずるずると結論を先送りされ、日米関係を大いに毀損したと言われることがもう一方にあり、いずれも、まともなコミュニケーションが取れていないことが問題だと思います。いろいろ勝手なことを言う評論家がいましたが、安全保障といった国家運営上の重要事項に関して外国と合意したことを覆すのは、いくら政権交代があったとは言え、国家対国家の約束である以上、余程の事情がない限り許されることではないでしょう。政権交代があったから、アメリカも一定の理解があるはずだというのは、甘い思い込みに過ぎません。今回のケースでは、何を意図しているのかをアメリカ当局者にきっちり説明して理解してもらった上で、半年間なら半年間の時間の猶予を貰うべきだったのでしょう。
もともと日本は「察する」文化であり、「主張する」文化のアメリカ人を相手にする時には、日本人の我々は相当努力しなければならない。しかも外交問題となれば、なおのこと、日常接している隣近所の人が察してくれるというわけではありませので、説明を尽くさないと、意思疎通は図れない。
郵政改革法案とか労働者派遣法改正とかこども手当てのような、余計なことをしていないで、少なくともまとまなコミュニケーションを心掛けていれば、ここまで首相としての、政権としての、そして国家としての信頼を失うことはなかっただろうにと思います。