友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

桜と酒とミサイル

2012年04月12日 18時44分02秒 | Weblog

 暖かな春の陽気となった。桜は満開を過ぎ、風に乗って花びらが舞う様は見事だ。我が家のチューリップも花は咲いてきたけれど、今年はいっせいに揃うことはないようだ。明日の夜から天気は下り坂で、土曜日は雨になると予報されている。今度の土曜日は「桜の宴」が予定されているけれど、これでは日曜日に延期しなければならないだろう。

 カミさんは友だちと会うというので、ひとりで過ごすことになった。余りに陽気はいいのに、井戸掘りもなく、せっかくの陽気だからと、気になっていた鉢の植え替えを行った。いつの間にか、鉢植えの草木しかない我が家なのに、その鉢に鳥が種を落としていったのか、それとも植木のどれかの種が落ちたのか、知らない草木が育っているので、それを1つずつ鉢に移して育ててみようと思ったのだ。

 こうした草木を相手にする作業は、大して重労働ではないし、何も考えることもなく、手を動かしていれば出来上がる。そんなに夢中になったわけではなかったのに、3時間も続けて作業をしてしまった。やっぱり腰や膝が痛い。それに疲れるほどのことでもないのに、なぜか疲れた。心臓への負担が大きいのだろうか、いや自分が思っている以上に年老いたということなのだろう。

 テレビでは北朝鮮からのミサイルをどう打ち落とすかを延々とやっていた。自衛隊やその関係者にとっては、願ってもない訓練ができたと思っているだろう。石垣島や沖縄の島民は、これをきっかけに自衛隊が駐留することにならないかと心配している。有事がないと軍隊は疎まれるが、こんなことが続くと日常的な警戒が叫ばれ、自衛隊の増強も現実的になってしまう。

 北朝鮮は人工衛星の打ち上げだと言っているけれど、そうだとしてもミサイルがどこまで飛ぶかは各国にとっては脅威である。衛星の代わりに核爆弾を乗せることは可能だろうから、どうしても北朝鮮の技術力を知っておきたいのだ。北朝鮮にすれば、これだけの技術力を持っていると示すことで、生き残りを図りたい。指導者というのは、実に愚かだと思うけれど、私たちは皆それに従っているのだから、大した差はない。

 1961年4月12日、ソ連は宇宙船「ボストーク号」を打ち上げた。初めて人間が宇宙へ飛び出し、108分で地球を1周してどこかの畑に無事帰着した。「ボストーク号」に乗っていたのはアレクセーエビッチ・ガガーリン空軍少佐だった。彼の言葉、「地球は青く美しかった」は有名になった。宇宙開発に遅れを取ったアメリカはその20年後に月に降り立ったが、今は宇宙開発から撤退している。

 軍事目的は充分に開発されたということだろう。宇宙へ莫大なお金をかけて飛び出したところで利益がない。月の地下資源の探索も行われたりしたが、その利用方法は現実的ではなかったのだ。日本も衛星を打ち上げている。いつでも軍事目的に使える技術を持っているのだ。イランも軍事力を強化しようと躍起になっている。核とそれを飛ばすロケットを持つことが国の力なのだ。

 煌々と輝く月を眺めながら冷たいビールでも飲む方が、人はもっと大きな幸せになれる。桜の下でわいわいやりながら飲むお酒もいい。そういう幸せを知らないのだろうか、知っていても本当は分かっていないようだ。

コメント
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