暑さの中で頑張る花と人

　自宅から一歩も外に出ない私を心配してカミさんが、「お隣のご夫婦、稲沢のアジサイ寺へ行って来たんだって」と話しかける。「でも、もうアジサイの花の時季は終わっていたみたい」と口惜しそうだ。

　今年は花の季節が早くなっているのだろうか。でも、新聞に江南市の「フラワーパーク江南」のアジサイの写真が載っていたから、今日ならまだ見られるかも知れない。思い立ったら吉日、かなり暑さそうだが行って見ようと出かけた。

　フラワーパークの駐車場は空いていた。さて、どこにアジサイはあるのだろうかと探しながら歩く。公園内は私たちのような高齢の夫婦が目立った。ひとりで来ている人は立派なカメラを提げて、アジサイを写して回っている（写真１）。

　陽当たりの良い場所に、アジサイよりも目に付いたの花があった（写真２）。最近よく見かけるが、樹木いっぱいに小さな白い花を咲かせ、空へと伸びている。カミさんが「ヤマボウシよ」と教えてくれる。さらに奥に進むと、樹木の影でアジサイが咲いていた（写真３）。

　フラワーパークを出て、西へ向かうとすぐ一宮市の「１３８タワーパーク」がある。私の目当ては、ここから南へ行った所にある小さな洋食屋さん。初めての人は素通りしてしまいそうな店で、葉栗中学校の東側と私は記憶している。

　ランチにしてはちょっと高いが、味付けは絶品だと思う。今日はスペアリヴをいただいたが、ソースが美味かった。ワインを飲みながらディナーと洒落たいところだが、「車でしか来られないから無理ね」と却下された。お店の名前は『西洋厨房　ビストロ　プティル』。

　昼食に満足した後、タワーパークへ引き返す。ここにもアジサイの小径があり、その中で「ねむの木」を見つけた（写真４）。一回りした丘の上に、バラが植えられていた（写真５）。暑さの中でまだ頑張っている感じだった。

　運動不足の私のためとはいえ、カミさんは「もっと涼しい時に来なくちゃーダメね」とぼやいていた。きっと気温は３０度近くあったのではないだろうか。

　写真１　 写真２　写真３

写真４　写真５