友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

小沢民主党への揺さぶり

2009年03月04日 21時44分41秒 | Weblog
 テレビを見て、“やっぱり”と思った。西松建設が裏金作りを行なっていたことは昨年の秋だったかに報道された。建設会社が裏金作りをするのは、賄賂以外にはありえない。会社が会社として使うのであれば堂々と経費として記載できる。それができない金を作るのは、その使い道が堂々としていないからだ。裏金は政治家へ働きかけるための資金だろうということは誰もが予測できる。

 政治家はみんな企業から裏金を受け取っている。そんな風に国民の多くは思っているだろう。ドラマ『水戸黄門』を見ている人なら、「そら、越後屋が悪代官に賄賂を渡して、便宜を図ってもらったじゃないか。江戸時代から日本人は袖の下を使ってきたんだ」などと言うだろう。賄賂はもっと古い時代からあったことが、中国の古書にも書かれている。

 企業が見返りを求めて献金することのないように、法律は禁止している。政党に属さない議員は個人からの献金しか受け取れないが、政党は政治資金管理団体が受け皿となって企業から献金が受けられるようになっている。政党は国民一人当たり300円を算出基準に、国会議員の数に応じて膨大な金額の政党助成金を受け取っている(共産党は受け取りを拒否している)。

 政党助成金の趣旨は、政治に汚れたお金を持ち込まないようにということにあった。それなのに、政治家のお金にまつわる腐敗が次々と出てくる。いったい政党助成金は何に使われているのかと不思議に思う。国会議員ならば何千万円の手取りがあるし、県会議員だって2千万円以上の手取りだろう。お金で票を買わなくても、選挙にお金がかかることは事実だ。真面目に有権者に伝えようとすれば、印刷代や郵便代やでお金はかかるが、自分が使える範囲でも充分に活動できるはずだ。

 でも、政治活動にお金がかかることは当たり前ではないのか。政治家はボランティアと思えば、お金に目がくらむことはないだろう。そんな割が合わない仕事なんかできないと思う人は政治家にならなければいい。実際に政治家になれば、財産がなくなるくらいでいいと思う。人のために働くという高貴な仕事なのだから、人々に心から尊敬され、それだけで充分ではないか。

 詳しくはわからないが、小沢一郎さんの政治資金管理団体「陸山会」の会計責任者が逮捕されたのは、収支報告書の虚偽記載ということのようだ。小沢さんは「法律に基づいて処理しており、一切やましいことはない」と強調しているが、果たして本当にそうなのかと思ってしまう。西松建設は政治団体を作り、その政治団体が「陸山会」へ献金するという巧妙な手段を用いている。にもかかわらず、会計責任者は請求書か領収書か知らないが、西松建設宛に出しているのはどうみてもおかしい。

 小沢一郎民主党への権力の揺さぶりだと言ってみたところで、小沢さん側に非があるならどうしようもない。政治の世界に身を置く者は清廉潔白でなくてはダメだということがよくわかっていいのではないか。
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