箕面市では、大規模地震の発生を想定した全市一斉総合防災訓練を、令和2年1月17日(金曜日)午前10時から行いました。
訓練は、平成24年度から毎年、阪神・淡路大震災が起きた1月17日に曜日に関わらず実施しており、今回で8回目を迎えます。
午前10時に、箕面市内各所に設置された防災スピーカーを通じて訓練開始の放送とサイレンが全市域に流れ、訓練が始まりました。
市役所では、職員が災害対策本部を立ち上げ、関係機関との連携を確認するなど、地震発生直後を想定した実践的な訓練を実施しました。
また、箕面市では災害時の緊急情報をメール、LINE、ツイッターで配信を行っており、今回の訓練でも実際に訓練用の配信を行いました。
(訓練に取り組む職員たち)
市立小学校(北小校区はメイプルホール、萱野北小校区は第二中学校)では、小学校区単位で結成されている地区防災委員会が避難所を開設し、自治会やマンション管理組合と協力して、黄色い布等を使った安否確認訓練を行いました。
また、安否確認訓練には、例年7割を超える自治会やマンション管理組合が参加しています。平成30年6月、市内各地に被害をもたらした大阪北部地震においても、市内の自治会で黄色い布等を使用した安否確認が迅速に行われるなど、訓練の成果が徐々に表れてきています。
他にも、各避難所において、様々な訓練や催しが実施されました。
豊川北小学校では、小学5年生の児童がマンホールトイレの組み立て、発電機を利用した投光器の点灯、トランシーバー・手回しラジオの体験等が行われました。
(地区防災委員のかたがマンホールトイレについて説明)
(マンホールトイレの中はこんな感じになっています)
発電機を利用した投光器の点灯では、実際に児童たちがスターターロープを引っ張り、発電機を作動させていました。スターターロープを引っ張っても、発電機が中々作動せず「うわー!難しい!」との声が挙がっていましたが、発電機が作動すると「やった!電気が点いた!」と喜んでいました。
(発電機の説明を真剣な表情で聞く児童たち)
(発電機のエンジンをかける児童)
(エンジンがかかると右の投光器が点灯します)
また、トランシーバー・手回しラジオの体験では、児童たちが一生懸命ラジオの発電用ハンドルを回し、ラジオの音声が流れると「聞こえる!聞こえる!」と感嘆の声が挙がっていました。
(トランシーバーの使いかたの説明)
(児童たちが各々トランシーバーや手回しラジオを手に取ります)
(ラジオのハンドルを回して発電中・・・)
豊川北小地区防災委員会委員長の野口 博史(のぐち ひろし)さんは、「阪神・淡路大震災の救助活動の経験を基に、実践的な防災訓練の内容を考えています。子どもたちへ伝えたいことは『実際に体験して防災に興味を持つ』『多くの人に今日学んだことを伝えてほしい』の二点で、この防災訓練をきっかけとして、防災の輪が広がっていくとうれしいです。」と話しました。
(児童たちに優しい表情で話す野口委員長)
訓練に参加した豊川北小学校5年生の児童は、「手回しラジオなど初めて見るもの、体験するものが多く、とても勉強になりました。実際に地震が発生したら、今日勉強したことを思い出して、みんなで命を守ることができるようにしたいと思います。」と話しました。
■お問い合わせ
箕面市 総務部 市民安全政策室
電話:072-724-6750(直通)
<お風呂に水を張っておくと、災害時にトイレの流し水などに使えるよ!