暇に任せての雑誌が今は無い。困っている訳である。ギターも入れ替えをし弦も新調した為に落ち着かず、一曲弾いている間にも音が落ちてくる。これ弦の新調の度に仕方がない事であるが、そうは言っても毎回嫌な訳だ。思えば、ギターを弾き初めて35年に達するが、もう何度弦を新調したろうか?年に四回として140回程であるかなっ!一つの消費の歴史だ。ギター弦なんてリサイクルは無理し、ギターで養った楽曲だって弾き終われば何も残らない。所謂、消費でしかない。無駄まで言われると文化や芸術はやっていられないが、結構に無駄もあるなっー!では、文化・芸術って何の役割として在るのだろう?なんて考えたりもするが、叙情ですなっ!心の有り様を整え、安らぎを感動を得てその活力や気力を日常の必要に役立てるモンですかねっ?オイラなんて正にそうである。お店して、家族生活して、寝て、その合間に様々な文化的趣味を行う事で潤滑されている。只ねっ!この文化的趣味が人様の心にも潤滑出来たら更に良いのにとも思っている。
作業を終えて、もう一度お風呂へ。象牙や銀の微粉を浴びているから今一度浄める訳である。浄めるとは、これ又大袈裟だが大体水の浄化作用は古来から知られていて、禊などしますよねっ?現代では、ほぼ皆さんが毎日「禊」をしているから国全体が浄まっている筈だ。お風呂上がりに作品を眺めながら一服。出来上がりの吸い口である。次回作の絵を描いていると、末っ子が剣道の稽古から帰宅。この作品に色々といちゃもんを付ける。子供は、素直で厳しいのである。今朝の仕込みは、先日頂いたCD三枚組を聴きながらでこれ又楽しみである。ここから新曲のヒントやアレンジのヒントを得る事が多いので大変有難い。
帰宅し、お風呂が沸いている。体を浄めて、明日から弾くギターに弦を張る。そして、懸案の「吸い口」造りだ。黒いエボナイトに煙草の口側を削ってネジを切り込み面を併せる。で、繋ぎの部分を隠す為に銀板を巻いて繋ぎ目の円周に合わせてロー付けしサイズを併せながら磨く。組み立て併せ煙草を挿して一服、この一服は煙が洩れないかどうかの実験一服である。とマァやっている内に出来上がりである。思えば、「吸い口」造りも数多く、30本程作成したろうか?いよいよ近日中には展示箱を用意してデビューである。今迄にパイプ、カメラ絵、象牙細工、キーホルダー、ライターケース、譜面等々色々様々を制作し展示してきたが最後に制作数の一番多い「吸い口」の出番である。乞うご期待である。