両陛下が慰霊の為南方の島々を廻って居る、今年は70年の節目の年、パラオを訪れている、南方戦線は玉砕の島が多い、硫黄島、ガタルカナルは略全滅、サイパン島、そしてペリリュー島、此処で命を落とした兵士の殆どは赤紙で徴兵された一般市民だ、戦争を起こした当人達は国内に居た、昭和天皇は最後まで戦争には反対だったと言う、しかし天皇の名前を持って出された宣戦布告でありその心情は想像して余りある。
ペリリュー島だけで日本軍1万人余と米軍1600人の余が命を落とした、望まぬ戦いに駆り出され飢えと病気に苦しみ散って行った人々の鎮魂と慰霊を80歳を超えた両陛下が行っていると言う時に国内では着々と、自民党の言い方を持ってすれば粛々と進められている、
此処に散った日本人の慰霊は残された遺族にとっても有用な事だがこの美しい島々の人々に対して我々は謝罪或いは贖罪をする必要が有るのではないか、産まれ育った平和な国に何の利害を有しない国が基地を作りその為に故国は戦場となり美しい島は破壊された、
委託統治と言うが彼等から委託を受けた訳ではあるまい、その前ヨーロッパの列強と言われる国がその軍力を持って植民地として統治していた物を第一次大戦の結果として日本が奪い取ったと言うだけでその結果は拡大戦略における軍事要塞化と言う自然を破壊し原住民の生活を踏み躙る行為を継続、強化した、戦争が起きれば基地として当然の帰結である破壊掃討にあったのだが、放送で見る限りは過去の軋轢を感じさせない対応をされている。
日本軍が多くの命を失った場所は殆ど他の国の土地だった、この一事を見ても「日本は侵略戦争はしていない」と言う自民党のコメントは全くナンセンスだ、
日本国内での戦死者は殆どが一般人、非戦闘員だ、日本帝国はその兵力を持って他国を蹂躙しその結果戦闘に負け他国で命を落とし、日本国民は丸裸になった祖国を破壊され虐殺を繰り返された、仕掛けた戦争は完膚無き敗北で祖国を守ると言う兵力さえ無くなっていた、それを承知の上で米軍は非戦闘員である一般人を虐殺し続けた、しかし日本政府が「侵略行為は無かった」と強弁する限りアメリカは「我々の行為は戦争を早期に終結する為に正しい行為だった」と言い続けるだろう、日本国内以外での戦闘が侵略で無いなら日本国内に対するアメリカの戦争も「侵略では無い」と言う理屈になる、
過去の過ちを悔いて贖罪と慰霊の旅を続ける象徴たる皇室を尻目に「我が軍」を整備しまた外国に派兵できる体制を粛々と推し進める安倍政権に多くの「否」が出ている筈だ、
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