梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

コンプレックス

2014-07-24 18:30:17 | 雑記

フェイスブックに「あなたの出身大学は?」と言うメッセージが出るようになった、私には幾つかコンプレックスがある、大抵の物は取るに足らないがやはりいやな感じが有る、学歴コンプレックスと言う奴は自分にとって中々克服出来ない感情である、そうコンプレックスと言うより「厭な感情」なのだ、

自分が社会に出た頃田舎の中学校で高校に進むのは半数以下だった、殆どが経済的な事情だった、しかし社会に出てみると中卒と言う肩書は経済的より能力的と判断される事が多かった、働き出した頃「高校三年生」と言う歌謡曲がはやり、あの歌を聞くたびに内心(うるせえや)と思ったり、高校野球の放送やニュースを聞くと妙に燻った様な気分になった、

臨時工として中途入社した大手の電機会社は歴然とした学歴社会だった、「臨時工」と言う位だから現業職である、それでも中卒の臨時工は最下層だ、同じ中学卒でも正規入社は会社で教育機関が有った、「職業訓練実習生」と言われていて半年は教育である。高卒の正規工はいない、中学卒と臨時工だけである、一番下の組織は「組」だ、凡そ30名程度の組織で大半は女子だった、組長と言うのは当時50代の小柄の人だった、無論組では一番の責任者である、この組が5つ集まって「課」になっている、事務関連社員も30人近くいて課の構成は200名前後、課長はやはり定年間近の背の高い眼鏡をかけた人だった、課長の学歴も組長の学歴も知らないが有る時本社の幹部候補と言う実習生が来た、大学を卒業し本社に入り現場実習と言う事らしい、多分30歳前だろう、1ヶ月程度いたと思うが彼が来た時には課長以下何名かの人を従えて現場を睥睨しながら廻って来た、その時の課長の表情が惨めに見えて(自分は此処に居るべきではない)と思った物だった、

学生運動が社会に色んな反響を呼び起こしていた、しかし自分にとっては(自分で働きも、親の金で勉強させてもらっている連中が何を言っていやがる)としか思えなかった、それでも仕事をしていれば出身校は大きなファクターになる、一度は学歴を高卒だと言って就職活動をした事もある、しかしその方が自分の劣等感を刺激してしまった、何時の間にか学歴を問う風潮は下火になったがそれは一般的に大学卒が当たり前になったと言う事だった、取引関係の付き合いでごく自然に学校の話になる事がある、その時は努めて普通に「いや、大学は下りてないんですよ」と言う事にしている、しかし高校も出ていないとは思わないだろう、何処の高校とは聞かない、

先日NHKで大学の見学ツアーを入学する本人ではなく母親をうるターゲットにするというニュースをやっていた、何を見に行くんだろう?子供は母親が良いと言った学校を選ぶのだろうか?母親が気に入らなかったら行かないんだろうか?日本は入学すればそそのまま卒業出来ると言う、昔使っていた大学生のアルバイトが三角関数を知らない(そう言う言葉を知らないと言った)と言ったのを聞いたが何の為に大学に行くんだろうか、学業を修めるのが目的なら自分で行って確認するだろうし、母親が何を見たのか知らないが自分の眼で見る事もしないで進路を決めるなら学卒と言うのは何の意味があるんだろう、

自分の劣等感など本当におろかしいことだとはおもうが、未だ自分の奥深い処には消せない炭の様に燻っているのは間違いない、フェースブックを開かなくなった。



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