連帯

2011-06-19 15:52:30 | Weblog
自由主義、と言う人が同時に連帯と言う場面をよく目にする。
これをおかしいと思う人と思わない人がいて、私は前者に属する。
連帯ってなんだろうと考える。
闘争があって連帯がある。 闘争を想定しない連帯は無いだろう。
ならば徴兵か。 徴兵なのだろう。
自由主義のためと言う徴兵は自由主義なのだろうか。
自由主義の敵がいるのだから自由主義なのだ、と連帯と言う人は
主張するのだろう。
自由主義の敵とはなにか。
自由主義だと言う人と別の意見を持った人。
だとすると自由主義だといいながら連帯と言う人は自分が自由主義だ
と言うイデオロギーによって統制された社会を求めているのか。
そうなのだろうとする。
私は日本でこの認識の差が大きくなった年を1995年に見るわけだ。

労働者の連帯と言う。
女性解放のための連帯と言う。
国際的な連帯なのだから地域にいるそれに属する人たちは私に従え、
そういうことなのだろうか。
自由主義ではないのならそういうものがあっても不思議ではない。

労働者の連帯ってなんだろう。
奴隷解放とかなら判る。
奴隷ってなんだろうと言うと古代における戦争の捕虜だったり借金の形に
取られた人だったりするわけだ。
現代社会において借金の形に労働者として取られる事は有るか。
有るだろう、が、それほど一般的ではない。
借金の形に取られた労働者は奴隷なのだろうか。
有る意味ではそうなのかもしれない。
では労働者の連帯とは借金の形に労働者として取られた人たちの解放を
目指したものだろうか。
連帯と言う人たちを見るに、否だろう。
大多数の労働者に借金は無い。
代わりにあるのは何か。 税金か。
労働者の連帯とは税金を下げろと言っているのか。
どうも違うらしい。
労働者の連帯と言う人たちは何と言っているか。
賃金を上げろと言っているように聞こえる。

女性解放のための連帯って何だろう。
女性は奴隷なのだろうか。
奴隷なら解放と言うのは判る。
女性が奴隷である文化圏と女性が奴隷ではない文化圏とがあるとしたら
前者に属する女性は女性の解放と言って通じるだろう、
でもそれを後者の文化圏に持ち込んでもおそらくは通じない。
大方、馬鹿じゃねーのと言われておしまいだろう。
男女で求められる労働や責任に違いがあるのは一方の奴隷状態を意味するか。
そうかもしれないしそうでないかもしれない。
生物学的な違いが有るのなら社会から求められる事に違いがあっても
おかしくは無いだろう、おかしいとする方がおかしいと見る。
ではそれは女性の奴隷状態を意味するか。
必ずしもそうとは言い切れない。
男性の方が女性に対して奴隷状態にある場合も考えられる。
この場合は女性解放運動をやったら男性が解放された、といった結果も
十分ありえるのだろう。
このような結果となった場合、連帯と言う人たちはどう捉えるだろうか。
なんにせよ、私はオタク文化万歳と言う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

地形云々

2011-06-19 15:51:15 | Weblog
道交わるところ市が立つ。
都市とはつまるところ流通であり輸送である。
輸送が都市を作る。
普通に考えて周囲からの輸送抜きに成り立つ都市は無いだろう。
完全循環型の都市、もはやそれは宇宙移民船だ、が成立したとしても
エネルギーはどうするかという問題は残る。
道路の方が都市の本体だ、だが都市在住者は道路をそうは見ないだろう。

胡散臭く見える地形、とでも表現したいものがある。
黄河のタテとドレイク海峡。
前者は現代から文化的に遡れるのが周までだという点、
後者は有袋類の生息地域がそれに拍車を掛ける。
最近これに日本列島が加わった。

平和になるような地形を描いて見せろと言われたら以前なら多分、
中緯度にフィリピンのような島嶼国を配置したと思う。
大陸から遠すぎて有力な中央が育たない、島と島とが離れていると
文化も分かれて育ってしまい漁民の対立のようなものが延々と続く、
最終的には多数の中央が二大勢力に分かれて争う地域になる、
などの理由でダメ出しを食らうことになると思う。
真ん中の島が大きい列島国、大きな島同士は見えるくらいの近さ、
大陸の中央に遠からず近からず、地域に内海がある、陸地の大半が
山で細かく分けられている、多雨で短い川が大量にある、
多数の人口を支えられるよう降雨による表土流出に匹敵する量の
肥料供給がある、港に適した地形があちこちにある、海から遠い
地域が少ないよう島としては細長い、天災が多く戦争なんてやってる
場合じゃなくなるなどなど。

こうして見るとこの日本列島、まるで戦争ばかりしている人類文明に
ブチ切れた結果、戦争をしなくなる条件をこれでもかと詰め込まれて
作られたかのようだ。
魏志倭人伝にある邪馬台国の場所不明がその後デザイン変更したから
と言われても納得出来てしまう。

大陸のような広い平野があちこちにある地形では戦争が起きやすいとしよう。
戦争が起きるのは地形のせいか。
否だろう。
戦争は人間がやることだ。
究極的にはするかしないかは人が決める。

ではこんな地形はどうだろう。
島が南北に連なる。
地域が交易でつながって共益関係になるだろう。
交易従事者と農業従事者とで権力闘争が起きるだろうとも思えるが
これはこれで、地域間での平和が促進される地形に見える。
海と砂漠の違いの目をつむればメッカ周辺がそんな感じの地形だ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする