成熟した市民社会と政治

2011-06-05 16:36:20 | Weblog
ある種の人たちは成熟した市民社会と言う。
定番フレーズなのだろうこれの存在を、私は信じていない。
何時何処にこれが存在したのか、これから何処に生まれるのかと問われて
満足のいく答えを出す人が居るとは思えないし、これからも居ないだろう。

成熟した市民社会。
日本では国際政治に対する関心などで使われることが多いように思われる。
日本人が内外の不正義に対する関心を一番強く持っていた時代はいつか。
私は1920年代だろうと見る。
関心があった。 それに伴い知識があった。 そして行動があった。
その流れが終わったのはいつか。
1940年代だろう。
当時はどのような社会だったか。
国民の大多数を農民が占め、農民の息子が農家を継ぐのが当たり前とされていた、
そんな時代。
都市部では貧富の差が絶賛拡大中だった。

成熟した市民社会、と言われてどのような社会を想像するだろうか。
他人の政治主張が尊重される社会。
人と違うことを主張する事で不利益が生じない社会。
そんな所だろうか。
街中で神様は居るのだと主張したらどうなるか。
まあいいとこカルト認定か。
学校や会社でこれをやったらそれが休み時間だったとしても
友人同僚は離れていくだろう、不適切な行動を取る人間だとされる。
いや、私はそれが当然であり妥当である思っている。
まっとうな判断だと。
政治や宗教に関する話題は不特定多数の人が集まる場では不適切、
不快に思う人が居るだろうからするべきではない、それが当然とされている。

市民社会の成熟とやらとは無関係に政治を認識しない人が大勢居るのが
今も昔も変わらない現実。
政治参加の自由というヤツだ。
これが尊重されている状況、それが現在の社会。
だが周囲が不参加を尊重する状況は「成熟」とは見なされていない模様。
つまりだ。
自分の意見に耳を傾ける人間が大多数という都合の良い状況を想定し、
それを以って周囲を批判するためのものがこの「成熟した市民社会」という語。
日本でこの語を好む人たちはどこに居るのかと問われたら私は
朝日新聞や日教組を挙げる。
全員に発言の機会が有るというのならネットがそれに近いだろう、
彼らはそれを右傾化と言った。
日本の状況が特殊だと言うのなら朝日新聞でも批判すればいい、
だが何故か彼らは礼賛されているようだ。
不思議である。
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窃盗

2011-06-05 16:35:58 | Weblog
最近ゲームをダウンロードしている。
ゲーム会社が体験版として配布しているもの。

脛に傷持つ利権者たちの連帯、といったものがある。
私が自分の悪事あるいは常識的とされる人たちが嫌悪する行動を書く理由がこれ。
彼らの仲間にならないようにするための最低条件がそれだから。
単に自分でありたいだけ。
利権のために行動する私は、もはや私ではない。
母はそうあるよう要求するが。

以前盗む理由が判らないと書いた。
ではこれまで「盗んだ」とされるような物がなかったかというと
そうでもない。
例えば、テレビゲームエミュレータ用のロムがそれ。
一時期ネットからダウンロードしていた。
何故したのか。
その理由と、当時あっただろう言い訳をぐだぐだと書いてみる。
1. やりたかったから
2. 勧める人もいた
3. 製作者にお金が渡らない点は中古屋で買ってもと同じ事
4. 古いゲームばかりなので製作者は制作費をすでに回収済みのはず
5. 昔買ったゲームが中心で著作権料はだいたいが一回払っている
6. 実機よりエミュレータでやる方が快適
7. 実機だと入手困難なものが多い
8. エミュレータ用のロムを正規ルートで販売していない
9. 中古販売が許されている時点で著作権料というシステムはおかしい
10. 権利者が消滅していたりするので窃盗なのかどうかも疑わしい

うん、かなりぐだぐだだ。
理由は結局「欲しかったから」が全てで、
言い訳が「大した窃盗ではない」というものか。

相変わらず豚肉を食べないようにしている。
虫を殺さないようにしている。
前者のルールは本気でどうでもいいと思っている。
それを取り巻く状況、特に、意味の無いルールを守ることに
意義があるのかもしれないと思って維持している。
後者はこの間わざと破ってみた。
手先意識の確認。

傘を盗む親が子にも盗めと教える、ということを以前書いた。
これは窃盗に限らず社会を考える上で重要と見る。
子にどのような対応が有り得るか。
・その場でも盗み以後同様の状況下で盗み続ける
・親の居る場では盗む
・言われた場合盗むが言われない限り盗まない
・その場では盗むが以後理由をつけて言われても盗まないようにする
・単に盗まない
・盗まないよう親を諭す

今注目しているのは最後の行動。
これは盗む親にしてみれば子が公の手先になったように映るだろう。
では親を良くするために親に癒着的な態度を取るのはどうか。
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明治維新とはなんだったのか

2011-06-05 16:35:31 | Weblog
それは違う。
自民党が嫌いなだけだろうと。
嫌っているから粗探しばかりをし観るものにもそれを期待し結局騙され
自民党より駄目なものに飛びつき失敗し、失敗だった反省したと言いながら
別のものが出てくると飛びつきまた騙される。
それを繰り返す。 何度でもそれが繰り返される。
二十世紀南米の革命政権のようだ。
では何故自民党を嫌うのか。
三十六年と言う心理。

明治維新とはなんだったのか。
そこで士族が否定された。
士族にこだわった人たちはそこで不平士族となった。
そこで儒教が否定された。
儒教にこだわった人たちはそこで不平文人となった。
これが庶民の背景となり、その背景の前に立った人たちは国民となった。

明治維新で否定されたものに国民は何を見たのか。
「忠臣蔵」にその答えがあるのではと推測する。

私は忠臣蔵を知らない。
小説を読んだ事も無いし歌舞伎や浄瑠璃を見た事も無い。
毎年年末年始にテレビで長編が放送されるが、これを通して見た事も無い。
討ち入りの場面をやっていれば見る、その程度。

元ねたは元禄赤穂事件と言うのだそうな。
1701年に赤穂藩の殿様が江戸城内で刀を抜いて切りかかったという理由で
切腹させられる。 翌年遺臣たちが切りかかった相手を襲撃し殺害する。
この遺臣たちの行動が支持され作品化されたものが忠臣蔵。
今日でも彼らは「正しい側」とされ、その映像作品が放送され続けていると。

人がそれをどう感じ取るか。
そこに何を見るか。
以下と見る。
幕府側の官僚的対応。
侍たちがぐだぐだと続ける意見の対立。
討ち入りのチャンバラ劇。
悪役の死。
義に準じた、とされる遺臣たち。
そこで物語が終わるわけだ。

江戸時代はそこまで百年続いている。
そしてそこからまた、ほとんど何も変わらず百五十年続く。
物語自体は私怨から始まり人がばたばた死んでいくだけの不毛な話。
人はそこに旧人を見るわけか。

こう見る事も出来る。
忠臣蔵はサムライの社会とサムライの精神とを切り離した。
遺臣たちの死という結末により精神は物語となり、
それとは別のものであると認識されたサムライの社会と
そこに生きていた人たちは価値の無いゴミである、
と目されるようになった。
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オタクとネットウヨク

2011-06-05 16:35:00 | Weblog
さて私はオタクである。
そしてネットウヨクである。
私は彼らという集団の一人であると思ってはいるが、
私以外の彼らが私にとってどう役に立っているかを問われると、
これがよく判らない。
彼らのする事を見ていると楽しい。
彼らが勝つと嬉しく、負けると腹立たしい。
それだけか、と言われると、今はそれくらいしか思いつかない。

指揮官的行動を執った、と記憶していることが一回だけ有る。
ネットで不特定多数の人を相手にしたもので、もちろん
私がそう思っているだけの事ではある。
アメリカで、いわゆる従軍慰安婦問題がもめている時で、
その時私はこう書いた。
英語教師を使え。
彼らに費やされてきた国費はその為でもあり正しい使い道、
彼らの多くもまた日本人の友人になることを望んでいるはずだと。
その結果、何かが変わったと実感した。
もちろん私がそう思っているだけの事だが。
いわゆる従軍慰安婦問題で勝ったのは彼らであり、
その時私は、ただ後方に居ただけである。

さてネットウヨクは今の私の活動に、どのような形で
役に立っているか。
位置確認。
なんとなく平行して遠くに居る。
トロール船から見た沿岸漁業の舟のようなものか。
ネタ探し。
ネットを巡回すると時々考えるネタが転がり込んでくる。
こちらは最近は、あまり積極的には利用していない。
直接的には日教組などの敵側の方がヒントとして役に立っている。
彼らはヒントを探すためのマーカーか。
そうかもしれない。
彼らがおかしいとする所に私が注目する。
そこにたいがい、何かがある。
古いネタの任せ先。
彼らがそう言っているならばそれは広く伝わった事
なのだろうと認識する。
もっとも、国外についてそうなのかはまた別の話だが。
表現方法の確認。
同じネタで私よりもより判りやすいと思われる書き方を見たりする。

ではオタクはどう役に立っているか。
海外の注目。
若い世代が日本に注目する、その理由になっている。
彼らが居る事で日本人から海外に伝わるだろうと見る。
娯楽。
これが大きいか。
反感。
旧人勢力がどの程度敵性的かの目安になっている。

並べてみると結構役に立っている、気がする。
では役に立てているか。
否である。
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