『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
ここでは、気軽に読めるエントリーを記していきます^^

[映画『スペル』を観た]

2009-11-06 12:05:15 | 物語の感想
☆今日は忙しくも、つい、午前中に映画を観に行ってしまった^^;

 この後も忙しいので、短信ですいません。

 でも、下らない映画なので、短かいレビューで相応だと思います^^;

   ◇

 今や、格調高い娯楽作家としても、ちょっとしたクライム・サスペンス作家としても、「巨匠」と呼ばれるに至ったサム・ライミ監督なので、

 この作品、みんな、誤解した先入観で観に行ったと思うけど、非常に下らない映画です。

 何やら不死身のおばあちゃんに逆恨みされた、銀行は融資担当の主人公クレアが、おばあちゃんの呪いと戦う話である。

 宣伝で見られるような、フリードキン風の硬質のホラーではありません。

 おばあちゃんのケレン味たっぷりの暴れっぷりや、その汚い使い込んだ入れ歯の使い方や、嘔吐物の口移しの繰り返しなど、まさに、コメディである。

   ◇

 私が、サム・ライミの作品で一番好んでいるのが、『キャプテン・スーパーマーケット(死霊のはらわたIII) Army of Darkness (1993)』なのだが、

 この作品は、その焼き回しである。

 題して、『キャプテン・バンクウーマン』である。

 ばあちゃんの、いきなりのトップギアの動きや、いまいち冴えない主人公クレアの、クライマックスの墓暴きシーンでの妙に生き生きとした様など、まさに『キャプテン・スーパーマーケット』だし、作り手はコメディ・エンターテイメントとしてこの作品を撮っている。

 私個人は、サム・ライミが「キャプテン・スーパーマーケット」魂を忘れていないことが嬉しかったが、

 そこここに、近年のサム・ライミの完成された作風が「中途半端」に見られ、取りとめのない作品と化してしまっている。

 キルスティン・ダンストに近い冴えなさ加減(ブス)の、主演アリソン・ローマンだが、その役柄に合ったクレアの家の舞台美術など、作品に不釣合いなほどに見事。

 また、ジプシーの老婆の家に、その一族が寄り集まった風景の、ちょっとした文芸作品風の描き方。

 ややステロタイプだが、役者の演技で見せてくれる銀行内の昇進競争。

 そうした、妙に人物を描いた作品のようでいて、スピルバーグのようなモンスターの特殊メイクもたっぷり、

 だが、「呪い」のからくりの説明は不十分、その辺をサスペンスとして盛り上げれそうなものなのに。

 そうした「とっ散らかし」が、そこかしこに見られる妙な作品だった。

 これが、B級の『キャプテン・スーパーマーケット』ならば許せて、楽しめる展開なんだけどね。

   ◇

 ただ、老婆の娘役の、短髪の女性が、メチャクチャいい女なので、この女の魅力を作品評価にプラスして考えると、まあ、見るも楽しいと思う。

 ただ、テレビCMのおすぎの言葉には惑わされちゃいけないぜ!

   ◇

 私の感想も取りとめなくて、すいません。

 この後、知り合いと待ち合わせがあって、今、ネットカフェで、このレビューを書きました。

 家に帰ってから、改稿します^^;

                                     (2009/11/06)
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

[与党民主党考・12 「鳩のおうむ返し」]

2009-11-03 23:59:29 | 保守の一考
☆毎日のように、民主党の不手際が目につく、耳に入ってくる、口に出したいが、あまりにものハチャメチャさに書くのが追いつかない。

 しかし、つくづく思うのが、鳩山と言う人格は、「劣悪キメラ」である民主党の顔に相応しいと思う。

   ◇

 先日の弟との会話。

「最近の若者の口癖に『てゆーかさー』ってのがあるけど、友人の大沼は、俺らが高校生ぐらいの時から(25年前)、その口癖を使っていたよ」

「へえ、時代の先取りじゃん」

「でも、本来、『てゆーかさー』って言葉は、相手の言い分に対しての微妙な批判や、内容の上乗せの意味があると思うんだけど、大沼の場合は、その性格を反映して、ともあれ、相手の言ってることには同調しないぞと言うニュアンスで『てゆーかさー』と言っていた」

「最近の若いのも、『ところで』的な意味で、『てゆーかさー』を使っている。口癖になっちゃっているんだな」

 すると、母親が口を挟んできた。

「ミド蘭(私)の知り合いの『知ってる知ってる』クンみたいだね^^」

「ああ、(弟に説明)千葉時代に本職の片手間でバイトをしていたんだけど、そこに、何でもかんでも『知ってる知ってる!』を連呼する奴がいたんだ。負けず嫌いで、知らないことを他人に教わったりするのが嫌なんだな。若い奴には多い。・・・で、ある日の朝、俺が『いやぁ~、今日は朝から大変だったよ~』と言いつつ、バイト先に顔を出したんだよ。そしたら、そいつ、『知ってる知ってる!!』^^;」

「あははははは^^」

「お前が、俺の朝のプライベートな事件の何を知っているんだよ! と。超能力者なんですか、と^^;」

「あははははは^^」

「それから、大学時代の教授で、『それはまさに』を連発する教授がいてね。政治史の先生で、例えば、とある政治家の説明をする時に、『それはまさに云々・・・』と語り始めるんだけど、その説明の中で、更に、『それはまさに云々・・・』と言う、そして、更に、『それはまさに云々・・・』と続く。あんたの話はどこまで『まさに』が上乗せされるんだ、と^^;」

「あははははは^^」

「それからさ、もうお母さんは忘れているかも知れないけど、アユちゃん(妹)が小学校のときの担任が、『逆に言うと』を連発する先生だったんだよ。で、父母会のときに、問題を議論すると、その先生が必ず『でも、それは逆に言うと』と逆説を唱え始め、話が全く進行しないそうなんだ^^」

「それは日教組教師だな^^;」

「ああ^^; で、その教師、『逆に言うと』が口癖になっちゃってて、テンパってくると、『ちびまる子ちゃん』のマルオ君が、口癖の『ズバリそうでしょう』の使用法を間違って使うときのように、『逆に言う』ときじゃないのに、『逆に言うと』を連発してしまう。しまいには、それが伝染して、父兄も言葉のはじめに『逆に言うと』をつけてしまう始末だったそうで、もう、お母さんは(母親を示しながら)腹が立ってきて、思わず、父母会の席で『逆に言わないでいいッ!』と声を荒げてしまったんだそうだよ^^;」

「・・・『逆に言わないでいいッ!』^^ 格好いいな^^」

「・・・でも、この婆さんも(母親を示しながら)、今じゃ、そのボケた行為に対し、俺が『バカかよ!』と怒ると、『あんたのほうがバカ』などと<おうむ返し>してくる。俺が、『寝てばかりいないで最低限の家事をしてくれよ』と言うと、『あんたのほうこそ、最低限の家事をしろ』だよ^^; 人間は自分が言われたことを省みずに、条件反射で<おうむ返し>をはじめたとき、堕落が始まるね^^;」

「あははははは^^」

「鳩山の所信表明演説も、具体性がなく、イメージ重視のムーディー振りに腹が立ったけど、その後の自民党の質問に対しての、鳩山の『あなた方に言われたくない』に代表される<おうむ返し>答弁は醜悪だった。鳩山は、あれで押し切れると思っているのかね。今後も押し切れると思っているのかね」

「あれは酷かった。そもそも、民主党は、共産党のように自民党のやり方の逆を言ってるだけだからなあ」

「抜本的改革w」

「自分たちの独自性を出したいんでしょ」と母親。

「そもそも、民主党は、自民党の政治からの変化を掲げて政権交代を実現した。<おうむ返し>ってのは、少なくとも、相手との同格以下を示す効果しか持ち得ない。言われたほう(自民党)は、自分が(民主党と)同格に貶められたことで腹が立つに過ぎない。つまり、鳩山は、自分ら民主党が、自民党のエピゴーネン(劣化コピー)でしかないことを広言しているんだよね」

「うん。そして、奴らのやっていることは、自民党を批判しつつ、名前だけを変えた自民党の政策のお色直しでしかない。例えば、<子育て応援特別手当>の廃止が、<子供手当て>と言うネーミングに変わるだけのように。その他の社会制度の利点も、大枠の予算が決まっているんだから、巡り巡って、ツケは返ってきてしまう」

「発行しないといっていた国債も、これまで以上に出すことになるってさ。奴らのやっていることが、これまでと同じならばまだいいんだけどね。奴らが独自でやろうとしていることは、全て、国を衰退させる内容をはらんでいる。外国人参政権に、人権擁護法案、日本領海ガス田の中国による収奪容認・・・。4年後に政権が、民主党から自民党に戻ればいいけど(自民党はベストではないが、ベターである)、正直、それは、スンナリといくには難しいような気もする。また、4年間は長い。ポル・ポト政権下のカンボジアで行われたかのような<子供染みた民主党による狂気政治>の帰結として現われる<国体の荒廃>は、日本にとって取り返しのつかない結果を生むと思う」

「しかし、日本人は、自分の切り詰めた生活費を外人に笑顔で捧げる様な政権を選んでしまったんだよなあ。もう、日本はおしまいだな。亡国、亡国だ」

「だから俺は、虐殺は否定するが、テロリズムは全否定できない」

「ん?」

「鳩山がやっているのは、日本の中国領化だからな。そしたら、おらぁ、テロリストになる。その為に結婚しないんだ! エッヘン^^」

「あんたが結婚しないのは別問題だろ。結婚できないだけだろ。勇ましい理由をつけて格好つけんな^^;」

「ギャフン!」

   ◇

 私は、鳩山民主党の最大のネックとなるのが、物理的な、これから国民に負担を強いなくてはならない各種「税金」の問題と、

 情緒的には、沖縄の普天間基地の移設問題だと考えている。

 なんだかんだ言っても、アメリカは、日本にとって最重要同盟国である。

 その「要望」は無下には出来ない。

 さりとて、民主党人気は、日本人の「薄ら左翼」気質に支えられており、もし、アメリカの「要望」どおりに県内移設を推進したら、「左翼マスコミ」に煽動された「薄ら左翼」にそっぽ向かれるかもしれない。

 ・・・しかし、ここで、私が特筆したいのは、米軍基地の沖縄在設は、沖縄県の予算の15%が割り振られている沖縄県民の「要望」でもあるのだ。

 米軍と日本民衆の、「戦争特需」にも似た「持ちつ持たれつ」の関係が厳然としてある。

 県民の少なからずが、現状に満足している。

 思想的に歪んだ人物らが、左翼マスコミと組んで、大げさに騒ぎ立てているだけなのだ。

 鳩山総理は、「インド洋での補給」の代替貢献案ともども、普天間問題には難しい選択を迫られよう。

 鳩山総理の、普天間問題に絡む言説は、日々、節操なく、移り変わっている。

 おそらく、鳩山総理の頭の中には、常に靄がかかっており、その靄の中で、ふと聞こえた直近の言葉を発しているだけに過ぎない。

 私は、鳩山総理の精神構造を考えるとき、いつも、宮崎勤の精神鑑定の内容を思い出す・・・。

   ◇

 ともあれ、鳩山総理の、国会答弁における<おうむ返し>は、今後、禁止にして欲しい。

                                     (2009/11/03)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

[新連載企画 『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)』予告編(後篇・上)]

2009-11-03 10:50:45 | みちのく西松建設ダム巡り
☆・・・難しいのである。

 保守的な立場では、個々の具体例では異なる面もあるのだが、公共事業の重要性を唱えなくてはいけない点がある。

 しかし、私がしようとしているのは、影の総理である小沢一郎が西松建設から賄賂を貰い、民主党の公共事業中止の方針の嵐の中でも、西松建設受注のダムが建造され続けているという事実である。

 つまり、ダムの必要性を意識しつつ、西松ダムを批判的に見つめていこうと言うアンヴィヴァレントな戦いを、私は強いられるわけだ。

 かような展開を、私は「綱渡り(タイトロープ)」と呼び、物語ならば興奮するシチュエーションなのである^^;

   ◇

 以下の記事を読んで欲しい。

     《西松の東北受注工事 岩手・秋田 突出230億円 小沢王国 献金で談合調整 (産経 2009.3.22 01:32)》

 小沢一郎民主党代表の資金管理団体「陸山会」の政治資金規正法違反事件で、西松建設が東北で過去10年間に受注した公共工事は総額約437億円にのぼり、小沢氏の地元・岩手と秋田の両県で約230億円と、東北全体の半分以上を占めていたことが21日、産経新聞の調査で分かった。ゼネコン各社が東京地検特捜部の事情聴取に「東北の公共工事で談合していた。小沢氏側への献金は受注調整を成功させるためだった」との趣旨の供述をしていることも捜査関係者の話で判明。献金の背景に受注調整があった疑いが濃厚となった。
 工事経歴書などによると、平成10年以降、西松が受注した国や自治体発注の工事は、東北全体で45件、総額約437億円だった。
 岩手県では計12件、約107億9000万円で、東北での受注総額の約25%を占め、東北全県で2位だった。最高額は、国交省東北地方整備局発注の胆沢ダム洪水吐き打設工事で、18年に約50億1000万円。14~15年には、県発注の花巻空港関連工事を計7件、総額約18億円で受注した。
 また西松は14~17年、秋田県で計4件、約122億5000万円の公共工事を受注。東北での受注総額の約28%を占め、トップだった。受注額が最高だったのは、同整備局が14年に発注した森吉山ダムの第1期本体工事で約61億6000万円。県発注では、県立武道館建築工事の約12億8000万円が1位だった。
 ゼネコン関係者によると、小沢氏の地元・岩手と、影響力が特に強い秋田は、「小沢王国」とも呼ばれる。東北には、「談合決別宣言」があった17年末前後までゼネコン各社の談合組織があり、鹿島の東北支店幹部が「仕切り役」となって「チャンピオン」と呼ばれる公共工事の本命業者を調整。陸山会の会計責任者、大久保隆規容疑者(47)の前任者に本命業者名を報告し、了承を得ていたとされる。この手法は後任の大久保容疑者に受け継がれたという。
 捜査関係者によると、各ゼネコンの元担当者らは、特捜部の聴取に「東北の公共工事で談合していた。小沢氏側への献金は受注調整を成功させるためだった。受注調整から外されないために献金した」との趣旨の供述をしているという。

          

   ◇

 私はこれまで、東北で西松建設が受注しているダム計画をこう列記していた。

       津軽ダム(工事中)
       森吉山ダム (工事中)
       鳥海ダム(調査中)
       胆沢ダム(工事中)
       長井ダム(工事中)
       田川ダム(調査中)

 八ツ場ダムは中止されたのに、これら、小沢に献金賄賂を贈った西松受注のものは建設継続中だと報告していた。

   ◇

 ・・・と、思いきや!

 凍結対象のダム事業

 【東北地方整備局】
       津軽ダム◎
       胆沢ダム◎
       森吉山ダム◎
       成瀬ダム
       長井ダム◎
       鳴瀬川総合開発
       鳥海ダム◎

 凍結対象と重なっていた・・・。

 では、私の旅の意図は消えるのか?

 そんなことはないのである。

 これからが始まりである。

   ◇

   

 ・・・多摩湖に行ってきた。

 東大和市の、狭山丘陵の渓谷に造られた、都内最大の人造湖である。

 この湖畔は、私の高校時代のマラソン大会のコースだった。

 この多摩湖のダムの下(タイトル写真)からスタートし、ダムの上を通って、湖畔を巡るのだ。

 高校時代の私は、好きな女の子が毎年マラソン大会で1位を通っていたので、私も一緒の表彰台に上りたくて、毎日走りこんでいた。

 私にも、ベタな努力をしていた時代がある^^;

 結果は、表彰台はおろか、入賞もしなかったのだが、10㌔を45分切ったので、なかなかのスピードだろう。

 テニス部の中では一位だった^^v

   ◇

 20年以上振りに、この場に来て分かったのだが、ここは「ダム」ではあるが、狭義で言うところのダムではないようだった。

 「堤」・・・、つまり、「堤防」の一種らしい。

 堤の下には、公園が広がっていて、天気も良く、皆がのどかに午後を過ごしていた。

 私と同行者たちも、散歩をしつつ、堤防の上に上がっていく。

「ここには、毎週来たいなあ^^」

 と、同行者が言った。

     
           心安らぐ風景が広がっていた・・・。


 村山貯水池は、二つに分けられていて、公園として散策しやすいのは、この「村山下貯水池」である。

     

 右手には、西武園が見える。

     

 西武園には、昔、彼女とデートに来たことがあり、中央に見えるタワーのアトラクション中、誰もいないのを幸いに、おっぱいを揉みまくった記憶がある。

 ここで言っておきたいのだが、私は、よく「巨乳! 巨乳!」と連呼し、巨乳好きのように思われようが、然にあらず、貧乳のほうが好きである。

 私は、少女か女か、男か女か、の狭間で日々悩み成長している娘っ子が好きなので、一目で女と分かる巨乳は、私の美学に反するのである。

 しかし、私の家系の女系は巨乳の一族であり、なぜか、私のつきあう女も巨乳ばかりである。

 胸の小さな女性は、私のことなど相手にしてくれないのである。

 女ってのは不思議なもので、ピンサロ経験で悪いのだが、例え、標高が数センチのおっぱいであろうとも、柔らかいのである^^

     
     黒部民子(通称:ダム子)
      ・・・『シャーマンキング』より

   ◇

 さて、堤防の上を西武園のほうに歩いていくと、ちょっと古臭い欄干があった。

     

 これは、昭和2年の建造初期に設えられた堤防の高欄だそうで、

 大東亜戦争中、米軍の空襲で破壊されては、東京の人々の喉が渇いてしまうのことになるので、耐弾層(ここではコンクリや玉石)で覆っていたそうだ。

 が、大戦後の補強工事で掘り返していたところ再出現したのだそうだ。

 80年以上前の代物で感慨深い。

 なお、私が、あえて、「大東亜戦争」と記しているのは、この高欄に記された説明書きに「太平洋戦争」と記されていたからだ。

     

 先の大戦での日本の戦線は、太平洋に限定されるものではなく、その大半は大陸に広がっていた。

 簡単に言うと、「太平洋戦争」と言う呼称は、GHQが「大東亜戦争」と言う言葉の持つ意味の崇高さに、「対白人世界」への脅威を感じ、その呼称の使用を禁じた結果に変えられたものであった。

 「太平洋戦争」呼称に限らず、日本には、GHQの呪縛に囚われて、それが自分の選択だと信じ込まされている者が多い。

 その、あなたの「人生の選択」は、戦後65年に及ぶ、他民族による「誘導」に他ならない。

 80年前の「高欄」の出現は、GHQ以前の日本のあり方を示してくれている。

   ◇

 ・・・すいません^^;

  [『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)』予告編(後篇)]は「下」に続きます!

   待て! NEXT NOVEMBER 7

   ◇

 その頃、西松建設本社から、謎の9人の男女が東北に旅立った。

     

 彼らの目的は、<ミッドナイト・蘭>の抹殺であった・・・。

 ドギューーーンッッ!!

                                     (2009/11/03)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

[映画『わたし出すわ』を観た]

2009-11-01 22:40:21 | 物語の感想
☆久し振りに、森田芳光節を見たような気がした。

 森田監督は、本来、このような、掴みどころのない、不思議な、すっとぼけた味わいの作風だった。

 私は、彼が新進気鋭で現われた頃、映画に夢中になり始めた。

 だから、森田監督の初期の作品は大好きだ。

 『ときめきに死す』なんか素晴らしいが、もちろん『家族ゲーム』『それから』も捨て難い。

 こちらの投稿を読んでみてくれないか?

          [真夏の洗礼(旅は短くも不意に訪れる・・・)]

 これなど、私は、ずっと『の・ようなもの』の後半の道中を意識していた^^;

 ・・・それはさておき、『わたし出すわ』の作風に、

 私は、「森田・イズ・バック!」の思いを強くした。

   ◇

 主演は小雪である。

 私は、小雪に、どうしても女性的な魅力を感じられないで困っているのだが、その小雪が、東京から函館に帰ってきたマヤを演じる。

 マヤは、小雪らしい質素ないでたちながら、かつての同級生に会うと、その同級生の金銭的な問題に、「わたし出すわ」と大金を提供してくれるのだった。

 そんなマヤと、5人の同級生、それぞれの置かれている状況が平行して語られていく。

 マヤが何故に大金を持っているのか?

 それは謎なのだが、物語の終盤には次第に何となく分かってくる。

 だが、そんな物語の終盤に入ると、マヤの、かつての同級生から見た空白の日々などはどうでもよくなっていて、

 要は、マヤが淡々と故郷での「お礼参り」をしていくことによる函館の人間模様が主題として浮かんできている。

 堅実な路面電車運転手と、あまりにも俗だが可愛い妻。

 外界に飛び出て戦うよりも、勝手知ったる街でナンバー1に甘んじる女。

 ちょっとした権力指向の旦那を持つ(箱庭協会会長になりたい)、愛犬の死に涙を流す女。

 高校の頃から、陸上に専心し、卒業後も、郷土の企業の陸上部で走り続けている男。

 北海道の海を眺め、その魚類の特性を研究し続けている女好きな男。

 全く別個の道を進んでいる仲間が、函館と言う街を多角的に見せてくれる。

 また、物語の枝葉には、なぜか「ワールド・ワイド」なスパイスが効いてもいる。

 主人公の台詞は少なく、そこには静かな空気が流れている。

 そのゆったりとした時間の流れを醸す映像には、なぜか、清潔感のある幾何学模様的な直線が意識させられる。

 マヤの部屋や、マヤの母親の病室などにそれが顕著である。

 それで、画面にはアクションがなくとも、何とも惹きつけられるのだった。

   ◇

 マヤの「お礼」は、かつての同級生たちの取るに足らない一言に由来していた。

 美人だが、おそらく引っ込み思案で、謙虚だったマヤは、その相手が、自分に向けてくれた言葉など覚えていないと思っていた。

 しかし、その相手は、ちゃんと覚えているのだった。

 マヤの頬は、感動で紅潮するのだった。

   ◇

 引越し屋さんのエピソードや、寝たきりで意識不明だった母親のエピソードも、エンディングで、静かに着実な感動を与えてくれる。

 なんか不思議なテンポの作品であるが、非常に面白かった。

 ・・・ただ、何やら作中で暗躍していた中村トオルが、

 ラストシーン、母親の車椅子を押すマヤを、遠くから見つめているのが物語的に不相応な気がした。

                                     (2009/10/31)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

[映画『THIS IS IT』を観た]

2009-11-01 17:29:20 | 物語の感想
☆私は熱心なマイケル・ジャクソンのファンではなく、人並みに、子供の頃、「スリラー」のPVに驚嘆し、花見の席の盛り上げに<ムーン・ウォーク>をやってみせる程度の認識である。

 ただ、MJの<ネヴァーランド>思想には、共鳴できる部分が50%はあって、本日、この作品を見に行ったところ、「プリキュア」を見に来ていた幼女がいっぱいいて、私は、<ネヴァーランド>の早急な建設を急がせようと思った(誰にだよ!? ^^;)。

   ◇

 ともあれ、私の好きな音楽ジャンルとは言えないMJだが、この作品は、MJとスタッフが「総合芸術」の一つとして作っていたライブの裏を描いているので、

 MJのエンターテイメントを築いていく思想と、その過程と、多人数のスタッフでの製作作業と言う「組織論」に目がいった。

   ◇

 芸術には色んな側面があろうが、私自身は、こうして文章を書くとき、字の一つ一つをドット(芸術因子)と考える。

 そして、その集合体が文章となる。

 ここでは、その集合体が、1エントリーとなる(厳密には、そこまでにも、センテンスやパラグラフなどの確認段階がある)。

 更に、その1エントリーをも、ドット(芸術因子)の一つと考える。

 その集合体が、この「ブログ」である。

 私は、マイケルのような「キング」ではないので、当然ながら粗もあるが、このブログのピラミッド構造を形成する因子の文字一つにでも慎重を期しているつもりだ。

 それが、最高の文章作用を及ぼすと信じているからだ。

 ・・・私の文章は、読点「、」が多いので有名だが、それは、閲覧者の誤読を防ぐためだ。

   ◇

 ・・・で、MJだが、そのライブのピラミッド構造を完璧にすべく、あらゆるところに注意を怠らない様を見て取ることが出来た。

 微小なイントネーション、キー、テンポの違いにも、何度も歌い直し、客を喜ばせるための最高の因子を据えようとする。

「こっちのほうが深みが出る」

「こうしたほうが効果がある」

「ここは、お客さんが最高に盛り上がるところなんだ」

 その小さな指摘の集積が、究極のライブへ導くことを知っているのだ。

 この映画作品は、ロンドン公演のリハーサル風景を撮ったもので、その公演は50ヶ所に渡るとのことだった。

 おそらく、その中でも、「完全」なる公演は3度くらいしか出来ないんだろう・・・。

   ◇

   「神は細部に宿る」 by ミース・ファン・デル・ローエ

   ◇

 このドキュメントの監督は、『ハイスクール・ミュージカル』の監督・振り付けのケニー・オルテガで、このライブの総指揮もしている。

 果たして、ライブの主導権は、オルテガとMJのどちらにあるのか?

 映像からは、お互いが「大人の尊重」のし合いをしていて感心させられた。

 オルテガは、MJの才能を信じていて、MJの才能が100%発揮できるような環境を、総指揮者として行なっていた。

 そして、MJも、大スターなのに、非常に優しく、皆に接している。

 おそらく、若い頃から、スターだったので、ネガティブな感情を持っていないのかもしれない。

 だが、「総合芸術」の完成には並々ならぬ意欲と根気と努力を惜しんでいない。

   ◇

 私が不覚にもホロっとした箇所は、美人のギタリストに、

「ここはもっと高音で、もっと長く! ここが君の見せ場なんだ! もっと!」

 という場面だ。

 自分のコンサートなのに、脇役を輝かせるために全力を尽くしている様が非常に良かった。

 それが、このライブを高度に完成させるための当然の措置だとしても、

 それとは違った、仲間たちと完成させると言うチームワークみたいなものが強く感じられたのだ。

   ◇

 凄まじい気の使いようが見て取れた。

 てっきり、私は、大スターのMJにスタッフがチヤホヤと、腫れ物に触るような状況を想像していたのだが、それは違った。

 MJが、スタッフや、全世界のファンに奉仕しているようであった・・・。

 これでは、豪邸に帰宅し、疲れて就寝するに際し、ちょいと精神安定剤を多めに飲みたくもなるだろう。

                                     (2009/11/01)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする