『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
ここでは、気軽に読めるエントリーを記していきます^^

[『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)⑪<異なる恐怖・恐山篇・暗闇ドライブ篇>』]

2009-11-11 23:22:57 | みちのく西松建設ダム巡り

☆・・・むつ市に戻った私は、県道4号線を北上、霊場<恐山>を目指した。

 ここから、20キロ程なのだそうだ。

 近い!

 まさか、世にその名を轟かす<恐山>にそんなにも気軽に行くことになるとは思ってもみなかった。

   ◇

 東北の夜は早い。

 流石の私ではあるが、この東北でのアグレッシブな行動は、午後4時までと決めていた。

 午後5時には、既に、この地には夜の帳が否応なく降りる。

 暗闇の中で、<恐山>に向かうような行為だけは避けなくてはならない。

 午後4時になったら、「撤収ー!! 」が鉄則だ。

   ◇

 山に入ると、すぐに、いつもの「樹海」の中の道が始まる^^;

 私は、この旅全部を通し、絶対に見つからない「死体遺棄」に相応しいスポットを一万箇所は見つけられると思う^^;

 それほどに、あまりにも日本は広いのだ。

   ◇

 ・・・山道に不釣合いな、プードルを散歩させている老婆がいた。

 私が車を走らせながら見ていると、こちらを向いて目を「クワッ!」と開いた。

 私は、身の毛をよだ立たせた。

 そして、どうやら、行き先は<恐山>だけという、山の一本道に入ると、道の脇に、お地蔵様が、距離をおいて定期的に立っていた。

 基本的に、お地蔵様は好きな私だが、場所が場所だけに、ビビらされる対象だ。

 でも、5,6体が並んでいると、「多いな、おい!」とツッコミを入れてしまう^^;

 一人旅なので、私は「独り言」が非常に多くなってきている^^;

   ◇

 ・・・で、初めはお地蔵様ばかり目に入っていたのだが、その横に石柱もある。

     

 どうやら字が書かれている。

 通り過ぎるたびに、注意深く観察していたら、「五捨一丁」「五捨丁」「四捨九丁」などと記されている。

 <恐山>までの距離のカウントダウンなのだ。

   ◇

 ・・・到着した。

 荒涼とした土地が広が・・・ッ、と、感想も言うまもなく、異様な匂いが車内に充満してきた。

「こ、これは、遂に、西松建設の攻撃か! 毒ガス攻撃か!」

 と思いきや、霊場の硫黄の匂いであった。

 私は、いつも、排気ガスをシャットダウンするように、外気取り込みはしないでいたのだが、<異様な硫黄>臭は、どこからか車内に入ってきていた。

 私は、喉が痛くなった。

   ◇

 脇を見ると、<三途の川>があった^^;

   

 しかし、この<恐山>にも人がほとんどいない。

 迷い込んだらしい中年の観光グループが、私と入れ違いに、車で出て行っただけだった。

 駐車場も空っ欠だった。

   

 私は、チケット売り場と思しい小屋に近づいた。

 そこには、「年内は閉門」の文字があった。

 <恐山>と言ったら、なかなかの観光スポットだと思うのだが、東北の方は欲がない、と言うか、それ程にこれからの冬が厳しいのかな。

   ◇

 かくして、私は、今夜の眠る場所を三沢辺りと定め、国道338号線を南下する。

 行きとは道が違うが、なるべく、同じ道を通りたくないのだ。

 だって、違う風景を見たほうが楽しいじゃん^^

 しかし、もう暗くなっていた・・・。

   ◇

 おそらく、進行方向の左手は太平洋で、昼間ならば、いい眺めが広がっているのだろう。

 しかし、暗闇のドライブだ。

 道は適度に車が走っていて、なかなか道がクネクネしているので、他の車との兼ね合いでハイテクニックを必要とする。

 道に高低差もあるので、対向車のライトがアップに見えたりして、眩しいし、危ない。

 状況では、私が数珠繋ぎの先頭になることもあり、後続の車は、私を「遅い奴!」と思っているかも知れないが、

 前の車のテールランプをトレースすれば良い後続と違って、先頭の車は、不鮮明な視界に、道を切り開いていかなくてはならないので大変なのである。

 しかし、私の後続の車は、「督戦隊」の如く、私を監視し張り付いてくる。

「だったら、お前、抜かせよ!」

 と、私は独り言・・・。

「抜かせない以上は、お前は俺のドライビングに敬意を表すべきだ!」

 と、独り言は続く。

   ◇

 さて、下北半島の根元、三沢市の外れで、私はモバイルパソコンを起動させ、今夜のヤサ(インターネットカフェ)を探す、が、三沢市には24時間営業のインターネットカフェはなかった。

 では、青森に戻るか・・・?

 しかし、同じ場所を戻るパワーがなかった。

「ならば!」

 と、私は八戸に向かうことを決断する。

 ちょうどフルマラソンと同じくらいの距離だった。

 私は、<Kマート>で缶コーヒーを購入し、先を急ぐのだった。

「また、どうぞ~^^」

 と、バイトの娘っ子が、私の背中に向かって言うのだが、その申し出を受けるのは難しい。

   ◇

 暗闇のドライブが再開される。

 狢の礫死骸もあった。

 それを避けるのも一苦労である。

 途中、漁港で小休止する。

 この町には、イカが特産物として、看板に多く描かれていたので、明るいのはイカの水揚げか?

 私は暗闇の中で、舫いにつながれ、波間に漂う船を写真に収めておいた。

   

 何が何やら分からないだろうが、まあ、雰囲気を感じてくれ。

 途中から、眠気も酷かった。

 私は、大声を張り上げて歌う。

 サザンやアニメの歌を歌うのだが、そもそもレパートリーが少ないので、すぐに、歌う楽曲も底がつく。

 仕舞いには、

「♪カーッパ、カッパ、カッパのマークのカァッパ寿司!!」

 なんてのも歌ってしまう始末^^;

 また、坂道では、ブレーキペダルを常に意識していなくてはならず、私は右足が痛くなってきてしまった。

 まあ、一晩寝れば直るだろうけど・・・。

   ◇

 八戸に着くも、目的のインターネット・カフェ<フリークス・八戸店>が見つからない。

 たまらず私は、市川という地名の公民館の陰で立ちションした。

 私は、今回の旅ほど、立ちションを繰り返したことはない。

 それ程に、人がいないのである。

 街中にも、夜となれば、人が消える。

   ◇

 やっとこさ、目的地に辿り着き、私は、バタンキューで寝るのだった。

 硫黄でやられた喉は痛く、風邪の前兆かもしれないと、私は薬を飲んでおくのだった。

                                     (2009/11/11)

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[『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)⑩<異なる恐怖・高所篇・パトカー篇>』]

2009-11-11 06:16:07 | みちのく西松建設ダム巡り

☆下北半島・・・。

 本州最北端のダム、<川内ダム>を目指していた。

 川内川に沿った県道46号線を北上する。

 まだまだ紅葉が美しい。

   

 途中で左折し、県道253号線に入ってから、次第に、肝が縮み上がってきた。

 段々と急峻な渓谷を進むからだ。

「肝が縮みあがる」とは、オチンチンが竦むことである。

 女性には分からない人もいるだろうが、オチンチンは、長い部分と金玉と、そして、「根っこ」もある。

 その「根っこ」の部分が、恐怖でキュキュキュと萎縮するのだ。

   ・・・高さを強調する撮り方は私にはでけん^^;

 どうやら、私は、高所恐怖症であることが今更ながら分かった^^;

 その、平地から高所への移行時、その「肝が縮む」境界線も、今回、分かってきた。

 が、今回は、本州最北端という寂しさも心理的に作用し、恐怖を増加させていよう。

   ◇

 ・・・11/09

 第15のダム<川内ダム>に到着!

     ・・・「北の孤高の王者」の風格です。

 こうして写真を撮るのも怖くてたまらなかった。

 近くにある「道の駅」でも、帰路のことを考えると、恐怖でそわそわして、そそくさと退散するのだった。

   ◇

 まだ、午後の二時半で、余裕があったので、いったん、むつ市まで戻ることにした。

 で、そこが<川内ダム>との分岐点だったので、<恐山>に向かうことにした。

 だから、平地になってから、水を得た魚のように、私は、高速で飛ばした。

 陸奥の海岸線、国道338号線をギュンギュン飛ばした。

   

 多くの車を引き離した。

 しかし、バックミラーの彼方から、追いついてきた車があった。

 ツートンカラー・・・。

 パトライトこそ付いていなかったが、パトカーであった。

 私は、節操なくスピードを落とす。

「やべ・・・^^;」

 私は、いつ停められるか、ひやひやした。

 パトカーは何キロも、私の後方に張り付いていた。

 そして、いつしか消えた。

 私はホッと胸を撫で下ろし、その後も、法令速度を慣例速度程度の超過で走行するのだった・・・。

   ◇

   (おまけ)

 「海上自衛隊大湊航空隊」のゲート前に展示されていたヘリコプターと飛行機。



 この辺は、自衛隊の施設が多い。

 弾薬庫(補給所)もある。

                                      (2009/11/11)

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